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ミニシアターの扉を開いてもらうには?入江悠、ユーロスペース支配人と語る

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左から入江悠、北條誠人。

「シュシュシュの娘」の監督・入江悠と、東京・ユーロスペース支配人の北條誠人の対談動画が、オンラインコミュニティ「ミニシアタークラブ」で公開された。

「シュシュシュの娘」は、入江が10年ぶりに手がけた自主映画。劇中では、市役所勤務で孤立している主人公・鴉丸未宇が、理不尽な文書改ざんを命じられた先輩の自殺をきっかけに、市政から改ざんデータを盗むため立ち上がる。

「ミニシアタークラブ」はミニシアターや映画好きのためのコミュニティ。苦境にあえぐミニシアターを支援するために本作を完成させた入江は、全国の劇場の状況を「去年よりも厳しいんじゃないですかね? 去年は、みんなで乗り越えよう!という勢いがあったんですが、今年はそれぞれの劇場の問題、大変さが明確化してきていると思います」と語る。北條がユーロスペースについて「ならしていくと、コロナがない年の半分くらいの収益じゃないでしょうか。映画館に行きにくい状況なので、映画館で映画を観ないスタイルが習慣化していて、確実にいろんな映画に影響を与えていますね」と話すと、入江は「地方のほうが日本の問題が先鋭化していますね。特に映画館に頻繁にいらしていただいていたシニア層がもう戻ってこないだろうと、ある地方のミニシアターの方はおっしゃってました」と返した。

2020年にはコロナ禍の影響で、商業映画の仕事がすべて飛んだという入江。「シュシュシュの娘」製作の背景を「働き盛りの41歳の今、ここで立ち上がれなかったら今後も立ち上がれないと。昔、瀬々敬久監督から『監督は新人の次はベテランだぞ』と言われたことが頭に残っていて。本当は中堅なんでしょうけど(笑)瀬々監督や鈴木卓爾監督たちが自主映画を撮ってるのを見ていいなと思って、やってみようと動き始めました」と明かす。現場のスタッフには学生や若者も多かったそうで「若い人たちは、プロの映画の現場にはなかなか集まらなくて。労働環境が貧しいので。この作品の撮影の前に韓国で1本撮ったんですが、スタッフは若い人が多かったですね。ギャランティも含め待遇が全然違うことに驚きました。本当に衝撃を受けました。日本も変えていかないとまずいなと思ってます」と考えを述べた。

入江から“ミニシアターの扉を開いたことのない人”に足を運んでもらうための方法を聞かれた北條は「『難しい映画』『良い映画』だけを上映している劇場ではなく、『楽しくワクワクする映画』も上映しているよ、と玉石混交でプログラミングは意識してやっています」と回答。最後に入江は「映画も映画館も楽しいものなんで笑いながら楽しくやっていきたいですね。そして初めてミニシアター来たよ!って方が1人でも多く来てくれたら最高です!」とコメントした。

対談動画のフル尺版は「ミニシアタークラブ」に入会後、閲覧可能。編集版は「ミニシアタークラブ」のYouTubeチャンネルにもアップされる。

「シュシュシュの娘」は8月21日に全国公開。

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