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純烈がスーパーヒーロー“純烈ジャー”に変身! 「究極の“ごっこ”遊びをやらせてもらいました」

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純烈(左から小田井涼平、白川裕二郎、後上翔太、酒井一圭) 撮影:源賀津己

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現在まで3年連続でNHK紅白歌合戦出場を果たす、“スーパー銭湯のアイドル”がスーパーヒーローに変身して銀幕デビューを飾る。9月10日から全国公開となる映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』は、メンバー4人中3人が東映特撮ヒーロー出身ということもあり、純烈ならではの特撮への恩返しと、「今だからこそできること」としてコロナ禍でなかなか会えないファンへの贈りものという思いが込められた、見どころ満載のエンタテインメント作品に仕上がった。

この映画制作に至るまでの経緯や撮影中の雰囲気、そして初めて特撮に挑戦したメンバー目線での現場の様子などを後上翔太、白川裕二郎、小田井涼平、酒井一圭の4人にユーモアを交えながら語ってもらった。

――映画『スーパー戦闘 純烈ジャー』拝見しまして。特撮のみならずいろんな要素が詰まっていて、終始楽しませていただきました。

全員 ありがとうございます。

――大人だからこそのセンス含め、スーパー戦隊シリーズや仮面ライダーを観て育った人たちも、きっと面白がるんじゃないかと思います。あらためて、なぜ純烈として特撮モノを映画でやりましょうというお話になったんですか?

酒井一圭

酒井一圭(以下、酒井) 純烈が出会ったのが東映撮影場というのもあったし、小さい頃から自分がいつかこういう映画を作りたいという思いもずっとあって。僕が若い頃に出演した『百獣戦隊ガオレンジャー』のときも……もう20年前のことですけど、そういう希望を持ちながらいろんな人とつながっていく感覚がありました。

で、(エグゼクティブプロデューサーの)加藤和夫さんや(プロデューサーの)中野剛さんと20年前からつながりがあったってこと、白川が出演した『忍風戦隊ハリケンジャー』がちょうど10年前に10周年作品を制作して、当時純烈がまだ世の中の人にまったく知られていない時代だったのに、白川が演じたカブトライジャーが10年後に純烈(※劇中ではJUN烈)をやっているという設定で出させてくれたんですよね。それだけでもうれしいのに、挿入歌まで歌わせてもらえて、そのときの縁がずっといろんなところでつながっていたんです。

その『ハリケンジャー』の山本康平くんが「『ハリケンジャー』の20周年企画を考えているんだけど、その前年度が『ガオレンジャー』の20周年で、さらにその前年が例えば純烈で何かを作るみたいに、『ハリケンジャー』までうまく盛り上がるよう力を貸してくれないかな?」と声をかけてくれて。それで、こちらとしては「純烈の映画をやりたい」という話をしていたら、ちょうどコロナ禍になってしまったんです。

この期間、純烈はライブをやらないという選択を取ったので、ほぼ1年スケジュールが空いている、じゃあすぐつないでくれと言って、昨年の3月中旬から準備を始めて、5月ぐらいの段階ではもう脚本ができ上がり、10月にはクランクインしていました。

『スーパー戦闘 純烈ジャー』

――なるほど。結果としては、いろんなタイミングがハマったと。

酒井 そうですね。震災もそうですけど、天変地異があったりみんなが窮地に陥ったときに、我々のようなエンタメ業界の人たちは「頑張ろうぜ」というメッセージを送ったり、つらい気持ちがちょっとでも緩和されるような作品を作ろうとするじゃないですか。それも少なからずあったとは思います。

これまでみたいに直接は会えないけど、映画館であれば広い空間で空気清浄も整っていて、ソーシャルディスタンスも取れるので、純烈ライブに来られない人にも届けられるんじゃないかと思いましたし。今は純烈ライブを再開していますけども、なかなか行けない地域の方だったり、会いに来るのをまだ躊躇している方は、映画館に純烈を観に行ってもらえればなという、そういうCDを作って届けるような気持ちでお芝居という形を取らせていただきました。

ヒーローならではの“名乗り”には恥ずかしさも

小田井涼平

――小田井さんや白川さんは、久しぶりに特撮作品に挑戦されたかと思います。

小田井涼平(以下、小田井) 僕は仮面ライダー出身で戦隊ヒーローはやったことがないので、4人でひとつのチームになるというのが初めてで、ちょっと戸惑いはありました。やっぱり持ち味や役割がはっきり分かれていて、戦い方ひとつとってもそうなんでしょうけど、1人ひとりの個性が合わさって、最終的にひとつのヒーローになるというのがなかなか新鮮でした。

僕らのとき(『仮面ライダー龍騎』)はライダーの人数も多かったですけど、ストーリー上あまり他のライダーとは交わらず、自分の色はあくまで自分で守るみたいなところがあったので、そういう意味でも今回はすごく刺激的でしたね。

ただ、変身するときに全員で同じことを言うのは、最初照れとか恥ずかしさもありました(笑)。あと、「純ブルー!」みたいに自分のことを自分で言うのも恥ずかしかったです。そんなのいちいち、声に出さんでもええやんって(笑)。

――確かに、仮面ライダーはそれがないですものね。

小田井 そうそう。だから、「ああ、こういう感じでやればいいんだ!」って酒井くんとか白川くんの真似をしていました。ふたりにまったく迷いがないのが、やっぱりすごいなと、すぐにスイッチが入るんやなと感心しましたね。

白川裕二郎

白川裕二郎(以下、白川) とはいえ、今の現役の子たちと比べたら、立ち回りや技のキレでフレッシュさは出せないですけどね(苦笑)。

だけど、その中でも今回の『純烈ジャー』ではもちろんお芝居や立ち回りもあるんですけど、歌があったりダンスがあったりと、画面から出せる自分たちの安心感や観てくれた人たちがいろんな意味で応援してもらえているように映ったらいいなという気持ちでやらせていただきました。実際、試写も終始笑いに包まれた上映になったので、ホッとしています。

後上翔太/figcaption>

――後上さんはこの作品で、晴れて戦隊ヒーローの仲間入りですね(笑)。

後上翔太(以下、後上) そうですね(笑)。ただ、“純烈ジャー”って名前だったり、劇中でも酒井、白川、小田井、後上とそのままの名前だったりするし、ロケ地のスーパー銭湯も純烈の営業で何度か行ったことがある場所だったり、小林幸子さんや前川清さんが出てきたりと、純烈として歩んできた道のりとファンタジーが交差していく中で「本当にありそうなシチュエーションだけど、ちょっと違うんだよな」という思いもあって、台本を読んでいるときも撮影中もとにかく楽しくて。コアなファンの方には「今のはどっちなんだろう? こっちは本当か嘘か?」みたいな楽しみ方もあるのかなと思います。

酒井 ただ恥ずかしいだけですよ(笑)。後上のことを殴るシーンで言った「こんなの純でも烈でもねえ!」とか、めちゃくちゃ恥ずかしくて死にたいと思いましたから(笑)。

後上 そんなこと言うキャラじゃないですもんね(笑)。

酒井 でも、「これをちゃんと言えば、今日の仕事が捗る」と思えば言える(笑)。なので自分というよりは、何も考えず台本に書いてあることを言って、「もうちょっと高いトーンで」「もうちょっと大きい声で」というような感じでポンポンやるというか。じゃないと、小田井さんの言うとおりで、デカイ声で住所を読み上げるようなものですよ(笑)。

小田井 「○○市から来た、○○!」みたいな?

酒井 そうそう。それが全国上映されるんだから(笑)。だけど、過去に経験している俺や白川はやっぱり20年前にドーピング打たれちゃったんだよね。それがすごく楽しかったと、脳が覚えているの。だから、ついやっちゃったんだよね、というのが『純烈ジャー』でしょうね。

10年ででき上がった関係性の上に作るんだから、そりゃあ楽しい

――男の子は小さい頃、みんな戦隊や仮面ライダーに憧れるじゃないですか。それを大人になってから、さらに悪ふざけしやながらやれる感じが、観ていて羨ましいなと思いました。

小田井 だから、究極の“ごっこ”遊びをやらせてもらったという感覚がありますよね。ほんまもんの武器や環境を使って“ごっこ”をしたなと。だからなのか、役作りという意味ではあまり役作りをした記憶はなくて、「普段はこんな言い方はしないな」というのはありつつ、自分のまま現場に行って変身して、戦闘シーンがあって爆破シーンがあるんだから、そりゃあ楽しかったですよ。ある意味、テーマパークに行った気分です(笑)。

――この作品には皆さんが裸になる場面も多いですが、そこも純烈ならではといいますか。

『スーパー戦闘 純烈ジャー』

後上 脱ぐことに抵抗がないんですよね(笑)。

酒井 それこそワイドショーに“健康センターで純烈に1日密着”みたいなことをやっていただいて、そのときもお風呂のシーンを欲しがられるんですよ。今日はお風呂に入るつもりがなくても、「4人でお願いします」と言われる。4人で入ることなんて、まあないじゃないですか。そういうことも含めて「そっか、純烈ってやっぱりスーパー銭湯で頑張ってきたグループだし、当然そういうイメージがあるよね」と考えると、逆に映画でその場面がないのが変やろと思っていたぐらいで。

白川 でも、僕たちの裸を見ることは、実際ファンの皆さんはどう思うんでしょうね?

酒井 ここから「セクシーといえば、後上翔太か白川裕二郎」みたいになんねん。

後上 それでいいんでしょうかねえ?(笑)

――(笑)。共演者の皆さんも本当に豪華ですよね。

酒井 豪華な方々がめちゃくちゃ一生懸命やってくれたので、その面白さもありますよね。小林幸子さんもそうやし、戦隊やライダーを経験した仲間たちもそうだし。体を張って頑張ってくれたので、みんなのユニークさと勤勉さ、サービス精神がめちゃくちゃエネルギーになってますよね。

『スーパー戦闘 純烈ジャー』

――それこそ若い頃に戦隊やライダーをただがむしゃらに1年間頑張ったのと違った、大人になった今だからこその楽しみ方も絶対あったと思うんです。さっきの“ごっこ”遊びの延長じゃないですが、一流のスタッフが集まって最高の悪ふざけをしてひとつの作品を完成させたような。

小田井 僕ら4人に関して言うならば、例えば戦隊ヒーローの新番組をこれからやりますよといって、オーディションから勝ち上がって残った4人で1年間番組を作るというのとはわけが違うじゃないですか。僕らはもう10年以上一緒に活動しているので、それで自分たちがやってきたヒーローもので映像を、すでにでき上がった関係性の中で作るんだから、そりゃあ楽しいですよね。

今さら人間関係を新たに築く必要もないので、そこを膨らませていく作業のほうがそりゃ100倍楽しいし、特に戦隊を多く手がけた方々に撮影チームで来ていただいたので、このふたり(酒井、白川)はほぼ同窓会状態ですよ。何十年かぶりに再会して「お互いよくここまで頑張ってきたな」と肩を叩き合っているように、僕には映りましたね。

酒井 特に今回は(特撮研究所代表の佛田洋監督による)佛田組だったので、特撮研究所による今の特撮の撮り方も勉強になりましたし、そういう場面では「ああ、俺は今、東映の撮影所に来ているんだな」と実感できました。

後上 確かに、同窓会的な雰囲気は見ていて羨ましかったです。それを見て、「20年後に純烈関係の人たちとお会いしたとき、こういう感じになれたら嬉しいな」とかいろいろ妄想しますよね。でも、そうなるってことは、しばらく純烈をお休みして再開しないといけないし、お休みもしたくないし、どうかなあって。

白川 20年間やめてみる?(笑)

後上 それで「二度と会いたくない」って言われたらイヤじゃないですか(笑)。でも、それぐらいこの場所が良い思い出だったんだろうなというのは、おふたり(酒井、白川)を見て感じました。もちろん、小田井さんにも「ああ、久しぶり!」と訪ねてくるスタッフさんがたくさんいて、本当に嬉しそうに、呼ばれるまでずっと話し込んでいたりするのを横で見ながら、また幸せな気分になりましたね。

酒井 『純烈ジャー』の隣でちょうど今のライダー(『仮面ライダーセイバー』)を撮っていて、それがまた『(救急戦隊)ゴーゴーファイブ』の谷口(賢志)やったから、戦隊でありライダーだからすごく面白かったですよ。

白川 何十年前に一緒に青春時代を過ごした人たち。当時はみんな若かったしね。

酒井 あの時代に耐えて、今もここに残っている。

後上 そういう方々の多くが20年以上経って残っているのって、一般の会社に置き換えたらミラクルですよね。転職もないわけですから。

小田井 そういう壮大な“ごっこ”遊びをかつての戦友たちと一緒にして、かつ初めて挑戦させてもらったこともたくさん含まれているので、純烈ファンの人たちが「ああ、純烈ってこんなこともやるんだ!」といろんな発見がある作品になったと思います。

取材・文:西廣智一 撮影:源賀津己

『スーパー戦闘 純烈ジャー』
9月10日(金)より公開

(C)2021東映ビデオ

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