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常連に復帰組、代表資格取得勢、若手が群雄割拠! ラグビー日本代表、秋のツアーへサバイバルを展開

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流大 (C)スエイシナオヨシ

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秋の代表シーズンへ、ラグビー日本代表が宮崎合宿をスタートさせた。日本代表候補メンバー39名とともにナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS=将来日本代表に選出される可能性の高いポテンシャルを持った人材)5名が汗を流し、まずは10月15日(金)に発表される日本代表メンバーに向けて、サバイバルを展開する。10月16日(土)~27日(水)には別府合宿を実施し、23日(土)・昭和電工ドーム大分にて『リポビタンDチャレンジカップ 2021』オーストラリア戦を開催。ワラビーズ戦後は『ラグビー日本代表 リポビタンD TOUR2021』へ出発。11月6日(土)・ダブリンでのアイルランド代表戦、13日(土)・リスボンでのポルトガル代表戦、20日(土)・エディンバラでのスコットランド代表戦と欧州3連戦を行う。宮崎合宿に参加したメンバーは次の通り。

■日本代表候補メンバー39名
【RP】稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)、具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)、中島イシレリ(コベルコ神戸スティーラーズ)、クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、森川由起乙(東京サントリーサンゴリアス)
【HO】坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)、堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)
【LO】ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪ドコモレッドハリケーンズ大阪)、ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、リアキ・モリ(横浜キヤノンイーグルス)
【FL】小澤直輝(東京サントリーサンゴリアス)、ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)、長谷川崚太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)
【No.8】テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)、アマナキ・レレイ・マフィ(横浜キヤノンイーグルス)、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)
【SH】荒井康植(横浜キヤノンイーグルス)、齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)、茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)、流大(東京サントリーサンゴリアス)
【SO】田村優(横浜キヤノンイーグルス)、松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【WTB】髙橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)、ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)、シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)、レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)
【WTB/FB】セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)
【CTB】シェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)、ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)、ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【FB】山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)

■NDS5名
【PR】淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)
【HO】武井日向(リコーブラックラムズ東京)
【LO/FL】ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)
【FL/No.8】福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【WTB】中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)

9月29日・30日にはオンラインメディアインタビューが実施された。『ラグビーワールドカップ2019』以来となる代表復帰を果たした中島イシレリ、徳永、流、今回代表資格を得たリアキ・モリ、ジョネ・ナイカブラ、ディラン・ライリー、若いNDSの5名が取材対応を行った。

春の代表シーズンを辞退した流はモチベーションも新たに参加、徳永とイシレリは負傷も癒えて代表に戻ってきた。

流「『W杯』が終わった後と次の年はモチベーションを高くやっていたが、テストマッチがなくなり、自分の気持ちの持っていき方がわからなくなり、ジェイミー(・ジョセフHC)にも相談して、辞退という形になった。やはり代表は心も体も100%でなければ参加すべきではないと考えているので。
敵地でライオンズに食い下がったり、アイルランドと接戦している姿を見るとまた代表に入りたいと考えるようになった。最終的に負けてしまったが『トップリーグ』も充実したシーズンを送れたので、チャンスが来たら代表へいきたいと思ったし、代表に来た以上2023年『W杯』が最大のターゲットになるし、そこがモチベーション」

徳永「2019年にあごを折って、プレートを取って、また折れた。ケガをしていたのもあって、昨季『トップリーグ』では2試合しか出ていなかったので、今回呼んでもらったのは素直にうれしい。シンプルにラグビーを楽しみたい。このようなトップレベルに呼ばれることだけでも恵まれたことなので、その中でスキルを高めていきたい。相手がどこであろうと試合に出たい気持ちには変わりない。そのために日々の準備をするだけ。バックローは激しく体を入れないといけないポジションなのでその中で絶対前へ出たいし、スキルも使っていきたいし、自分が一番前へ動くという気持ちでやっていきたい」

イシレリ「(5月のツアー不参加について)コンディションが足りなかった。右ヒザを手術したので、治さないといけなかった。まだ完璧ではない。
(代表合宿について)楽しい。やっぱり目標があるから、トレーニングが楽しい。
(目標は)今の一番の目標は今までで一番のコンディションを出したい。(W杯は)まだ考えていない。まず今のこと。コンディションのところを考えている。コンディションさえ良ければ何でもできる」

モリ、ナイカブラ、ライリーは日本代表の一員として戦う喜びを口にした。

モリ「日本に来てから日本代表としてプレーしたいと思っていたのは間違いない。だからここにいる。自分の役割を遂行する。自分のベストを尽くし、チームのためにアグレッシブさを出していくのをやらなければならない。ケガをしてもっともっとハングリーになった。サンウルブズで日本代表と試合をしてモチベーションが高くなった。もっと競争の高い環境の中で勝負したいという気持ちが沸き上がってきた。『W杯』はラグビーの頂点。そこを目指していきたい」

ナイカブラ「日本代表に選ばれて本当にうれしかった。このキャンプでチェイスして、がんばっていきたい。この秋のツアーを非常に楽しみにしている。この数週間ハードワークして、毎日いい練習をして、コーチからいい報告を受けたい。
(ポスト福岡堅樹と言われることについて)自分はまだそこまで速くないし、そこまでのレベルまでいっていない。毎日スピードとフィットネスをしっかりハードワークして、彼のような道へいけたらいいなと思う」

ライリー「日本に来てからラグビーの楽しさ、日本のラグビーの良さをしっかり体感してきた。(W杯について)どのラグビー選手もみんなが『W杯』を夢見て、ゴールに設定している。今自分にできることはしっかり準備していて、日々全力でやること。まず自分のポジションを取ることを意識したいし、高いレベルでプレーすることを考えると自分の経験に生きてくると思う」

202cmの19歳ワーナー・ディアンズ、東福岡高からパナソニック入りして4年目の22歳になったばかりの福井、春のシーズンは脳震とうの影響でチャンスを逃した中野らNDS勢は前向きなコメントを口にした。

淺岡「代表合宿に呼ばれてうれしいし、先輩PRから色々学びたい。全試合ではないが『トップリーグ』で試合に出させてもらって、代表選手らとは繊細なスキルで違いを感じた。稲垣さんは相手の読みづらいパスのスキルがある。あとタックル成功率で差があると感じた。前のシーズンよりかは成長したと思うが、サントリーやパナソニックと当たった時、押されてしまったので、トヨタの3番としてスクラムの課題をもらった。体重を落とさなくても動けるようにしたいし、ゲームフィットネスを上げていきたい」

武井「代表のスタートラインに立ててうれしく思う。自分の持ち味であるフィールドプレーをまだまだ伸ばしていかないといけないし、セットプレーも積み上げて、信頼を得ていきたい。この合宿では一日一日を大切に過ごしていきたい。NDSだからではなく、日本代表としてやるべきことをやっていくことが大切だと思っている。
(アピールポイントは)フィールドプレーのジャッカルの部分とワークレートの部分。リコーとは違うスクラムだとは思うがそこにコミットし、わからないことをすぐ聞いて、合宿後半にはジャパンのスクラムを組められればと思っている」

ディアンズ「東芝に入ってからまず自分の身体を世界で戦えるよう大きく強くなってきて、この合宿に参加して、自分の強さ、大きさは同じレベルだなと思った。ここで経験して次の合宿やツアーとかいけるようがんばりたい。
(リーチの存在について)東芝に入ったのはリーチさんが大きかった。細かいスキルやラインアウトのジャンプの仕方をリーチさんから学んでいる。自分の一番大きな目標は世界で一番のLOになりたいと中学・高校で思った。世界一のLOになるためにきついトレーニングをやらないといけないと思った」

福井「チャレンジしようと思ったのが第一。代表候補とは違う立場で呼ばれているので、自分がどれだけ通用するのかチャレンジしたい。ビッグネームと言うか、目指している選手たちが目の前にいるので、緊張感がある。ラグビーをやり始めてから日本代表になって『W杯』に出たいという目的でやっているので、やっとそのスタートラインに立てたなという思い。胃がキリキリ痛い緊張感の中でやっている」

中野「しっかり遠征メンバーに選ばれるようがんばるのはもちろん、そのためにも毎回の練習でパフォーマンスに波がなく、自分の力を出し切ることが大事だと思っている。今までやっているCTBで勝負したい気持ちもあるし、『トップリーグ』でWTBもやって、CTBとWTBのどちらで出てもいいパフォーマンスをする選手にもなりたい気持ちもある。
早く試合に出たい気持ちもあるが、そのためにも自分のいいパフォーマンスを出し続けていくことが近道だと思うので、まずはそこをしっかりやっていきたい。昨季『トップリーグ』でたくさん試合に出させてもらって、いいパフォーマンスができた試合、できなかった試合があったので、自分自身常にスタンダード高くやることが大事だと感じた」

10月23日(土)・昭和電工ドーム大分での『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表のチケットは10月9日(土)午前10時より一般発売。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2183902

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