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好調・オーストラリア代表戦へ向けて、ラグビー日本代表ラブスカフニ新主将に覚悟と自信あり

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ピーター・“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)  (C)スエイシナオヨシ

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サッカーの次はラグビーだ。森保ジャパンがサッカルーズに劇的逆転勝利した11日後、ジェイミージャパンがワラビーズと対峙する。サッカーとラグビー、ふたつのフットボールの日本代表チームが時を同じくしてオーストラリア代表と激突するのだ。埼玉スタジアム2002で『FIFA ワールドカップ カタール2022』アジア最終予選が行われた10月12日、遠く離れた宮崎にて合宿を敢行していたラグビー日本代表のメディアデーが開催。FLピーター・“ラピース”・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がオンライン会見に出席し、新キャプテンに指名された心境を明かした。

「全く予想していなかったので、すごく光栄で名誉な気持ちだった。この役割を引き受ける前に素晴らしい主将で素晴らしいプレイヤーで素晴らしい友人でもあるリーチ(マイケル)と色々話した。
主将のオファーを聞いて、ただの主将ではなく一番の主将になりたい、いい主将になりたい、今までの日本でベストな主将になりたいと思った。チームにはいいリーダーがたくさんいるので、それをまとめあげることでいいチームができると考えている。
一番重要だと思うのは自分のことではなく、チームファーストで考えること。グラウンド内はもちろんグラウンド外でも日本代表の誇りを持って行動していきたい」

ラブスカフニは自身のキャプテンシーを語るとともに、選手たちにも責任を求めた。
「私は瞬間瞬間で影響を与えることができる主将でありたい。時によって何もしないでただいるだけでいいかもしれないし、時によってチームを鼓舞することが必要かしれない。その瞬間瞬間で何が必要か考えていきたい。
選手それぞれが自分たちの強みを持っているし、各自が持っているものをしっかり出せるよう、グループでもいいものを出せるようにしたい。私はそれぞれの選手にいい環境を与えたい。それがキャプテンの責任だし、グループの責任だと思う。もちろん一人ひとりに責任はある」

主将の重責を果たすとともにいち選手として突出したパフォーマンスを見せる覚悟も口にした。
「やるべきことはグラウンドで見せること。自信はある。責任感は増えたが、自分の成長を止めないことが重要。個人個人が成長し続けることでチームは成長すると思う」

春の代表シリーズは2戦2敗に終わったが、今回勝ち切るために必要なことを質問されると新主将はこう答えた。
「そのことを今話している。自分たちが継続して成長していくことが大事。みんなが勝ちたい、燃えるような思いを持っている。
対戦する4チームにはそれぞれ違う強みを持っているが、どのチームも日本をスローダウンさせようとしてくるし、試合の中でセットピースを増やしたいだろう。私たちも相手の強みを消して、自分たちの強みを出していきたい。ボールインプレーを多くするラグビーしたい」

秋のシリーズでどんな試合を見せたいか問われると、ラブスカフニはこのようにコメントした。
「どのチームにもそれぞれのスタイル、強みがある。スプリングボクスのプレー、オールブラックスのプレー、ワラビーズのプレー。北半球のチームのプレー。すべてのチームに特徴やスタイルがある。自分たちの戦い方にプライドを持って戦うことが大事。それをきちんと出せれば結果は出ると思う」

同日はPR垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)、WTBレメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)もメディア対応を実施された。ふたりは次のように意気込みを口にした。

垣永「これまではインターナショナルレベルで戦える身体に絞り込むということをやってきた。これからはチームでフィットしていくことが大事。身体を作ってきた分、調子はいい。システムの根本は変わっていないのでしっかり自分がフィットしていく、スクラムも土台は変わっていないので(長谷川)慎さんのスクラムをしっかり組めるようにしていきたい。
僕自身これがラストチャンスだと思っている。代表に入ること、『W杯』に出ることの。次の『W杯』が終わったら、自分の現役もどうなるかわからない。残り少ないのは実感しているし、最後に『W杯』に出たいし、しっかりビジョンを持って臨んでいる。『W杯』に向けて2年目の年にジャパンに入るという目標を立てて、今回それをクリアしたので、これから3・4年目でしっかりチームの信頼を得る、代表に残り続ける、しっかり『リーグワン』で結果を残すとひとつずつ結果を残して2023年を迎えられればと思っている」

レメキ「前回よりも合宿の時間も長くいい準備ができている。アイルランド、スコットランドとはやっているのでサインプレーもわかるが、(母国の)オーストラリアは調子がよくて一番大事。勝てたら次の3試合につながると思う。ワラビーズは調子が上がっているし、今(世界ランキング)3位。出たい。(マリカ・)コロインベテは今世界一のWTBだと思うので、マッチアップしたい。『スーパーラグビー』のクオリティと代表のクオリティはたぶん違う。テストマッチでマッチアップしたい。豪州は勢いがあり、前へ出ると強い。8・12番を止めれば、たぶん勢いがなくなる。(サム・)ケレビはケガをしているのが、強い。8番もめちゃくちゃ強い。ゲインラインを超えるとアタックできるので、FWやモールのところで勝負してくると思う。
(宗像サニックスブルースからNECグリーンロケッツ東葛へ移籍したのは)日本代表を目指すなら3部からは出られないだろうと思った。NECは昔強くて2年間1回も勝てていないが、強いチームで活躍するのは誰でもできること。NECはこれからいい選手をたくさん取るということなのでいいチャレンジができると思った。フミ(田中史朗)さんも入った。フミさんはプレイヤーとコーチのコミュニケーションがうまく取れる」

10月11日に発表された日本代表メンバーは以下の通り。

■日本代表メンバー37名
【RP】淺岡俊亮(トヨタヴェルブリッツ)、稲垣啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)36、ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ)16、垣永真之介(東京サントリーサンゴリアス)9、具智元(コベルコ神戸スティーラーズ)15、中島イシレリ(コベルコ神戸スティーラーズ)8、クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2
【HO】坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)23、庭井祐輔(横浜キヤノンイーグルス)8、堀越康介(東京サントリーサンゴリアス)3
【LO】秋山大地(トヨタヴェルブリッツ)、ジェームス・ムーア(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)10、リアキ・モリ(横浜キヤノンイーグルス)
【FL】ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ジャック・コーネルセン(埼玉パナソニックワイルドナイツ)2、德永祥尭(東芝ブレイブルーパス東京)12、長谷川崚太(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)10、リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京)70
【FL/No.8】福井翔大(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【No.8】テビタ・タタフ(東京サントリーサンゴリアス)5、姫野和樹(トヨタヴェルブリッツ)18
【SH】齋藤直人(東京サントリーサンゴリアス)2、茂野海人(トヨタヴェルブリッツ)12、流大(東京サントリーサンゴリアス)24
【SO】田村優(横浜キヤノンイーグルス)65、松田力也(埼玉パナソニックワイルドナイツ)25
【WTB】高橋汰地(トヨタヴェルブリッツ)、ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)、中野将伍(東京サントリーサンゴリアス)、シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ)2、レメキ ロマノ ラヴァ(NECグリーンロケッツ東葛)15
【WTB/FB】セミシ・マシレワ(花園近鉄ライナーズ)1
【CTB】中村亮土(東京サントリーサンゴリアス)26、ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ)25、ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)
【FB】山中亮平(コベルコ神戸スティーラーズ)19
※所属チームの後の数字は代表キャップ数

宮崎合宿中にアキレス腱断裂の大ケガを負ったLOヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)やNo.8アマナキ・レレイ・マフィ(横浜キヤノンイーグルス)、CTBシェーン・ゲイツ(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)らがメンバーから外れ、ナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS=将来日本代表に選出される可能性のある高いポテンシャルを持った人材)として参加していた淺岡、福井、中野がサバイバルに生き残った。同じくNDSとして追加招集されていた秋山はバックアップメンバーとして別府合宿まで参加する。またフランス『トップ14』のASMクレルモン・オーヴェルニュに所属するWTB/FB松島幸太朗はヨーロッパ遠征から代表に合流するとのこと。

秋の代表シリーズの初戦となる日本とは対照的にオーストラリアは準備万端だ。7月、若いメンバー中心のフランス代表には辛くも2勝1敗と勝ち越したものの、8・9月の『プレディスローカップ』『ザ・ラグビーチャンピオンシップ』ではニュージーランドに3連敗。だが、ここからワラビーズが目を覚ます。『W杯』王者・南アフリカに連勝すると、続くアルゼンチンにも危なげなく連勝。『ザ・ラグビーチャンピオンシップ』2位となった。好調ワラビーズの来日メンバーは以下の通り。

■オーストラリア代表来日メンバー33名
【PR】アラン・アラアラトア、アンガス・ベル、ポネ・ファアマウシリ、トム・ロバートソン、ジェームズ・スリッパー、タニエラ・トゥポウ
【HO】フォラウ・ファインガア、フェレティ・カイトゥウ、コナル・マキナニー
【LO】マット・フィリップ、アイザック・ロッダ 、ダーシー・スウェイン
【FL/No.8】マイケル・フーパー、ロブ・レオタ、ピート・サミュ 、ラクラン・スウィントン、ロブ・ヴァレティニ
【SH】ジェイク・ゴードン、テイト・マクダーモット 、ニック・ホワイト
【SO】クウェイド・クーパー
【CTB】ララカイ・フォケティ、レン・イキタウ、サム・ケレヴィ、ハンター・パイサミ、アイザイア・ペレセ、ジョーダン・ペタイア
【WTB】フィリポ・ダウングヌ、アンドリュー・ケラウェイ、マリカ・コロインベテ
【UTB】リース・ホッジ、ジェームズ・オコナー、トム・ライト

日本代表は10月23日(土)・昭和電工ドーム大分での『リポビタンDチャレンジカップ 2021』オーストラリア戦を経て、『リポビタンDツアー 2021』へ出発。11月6日(土)・ダブリンでのアイルランド代表戦、13日(土)・リスボンでのポルトガル代表戦、20日(土)・エディンバラでのスコットランド代表戦と欧州遠征3連戦に臨む。日本×豪州のチケットは残りわずか。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

『リポビタンDチャレンジカップ 2021』日本代表×オーストラリア代表チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2183902

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