大島新監督「香川1区の闘いをしっかりと記録したい」 『香川1区』12月24日緊急公開決定
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『香川1区』
続きを読む大島新監督作『香川1区』が12月24日に緊急公開されることが決定。合わせてビジュアルが公開された。
本作は、2020年に公開された衆議院議員・小川淳也氏(50歳・当選5期)の初出馬からの17年間を追った『なぜ君は総理大臣になれないのか』の続編的位置付けの作品。全国最注目といわれる「香川1区」の選挙戦を与野党両陣営、各々の有権者の視点から描き出す。
選挙区「香川1区」で小川の前に立ちはだかってきたのが、自民党の平井卓也議員(63歳・当選7期)。平井氏は3世議員で、地元でシェア6割を誇る四国新聞と西日本放送(日本テレビ系)のオーナー一族。現在も平井氏の弟が四国新聞社の社長を務め、母親が社主という地元では誰もが知る「香川のメディア王」である。一方の小川は、「地盤・看板・カバンなし」の「パーマ屋(美容室)のせがれ」。
前回22017年の総選挙では“希望の党騒動”が勃発するも、両者の票差は2000票にまで縮まり(当確ラインは約8万票)、平井氏が辛勝。その後、小川は統計不正についての国会質疑で注目を集め、映画が話題になったこともあり、知名度は全国区に広がりつつあった。
一方、平井氏は2020年9月に菅義偉政権が誕生すると、内閣の目玉である「デジタル改革担当大臣」に就任。保守地盤である香川の有権者にとって、「大臣」の名は絶大だ。もはや平井氏の地位は盤石、小川の苦戦は免れない…と思いきや、大臣として注目を浴びる平井氏はオリパラアプリに関する不適切発言などによって新聞や週刊誌のスクープの標的となっていく。そして公示直前、この激戦区に日本維新の会から町川順子氏が名乗りを上げた。香川1区はさらに混沌の渦に巻き込まれていく。
公開されたビジュアルには、「2021年 総選挙。この戦いから、日本が見えてくる」のコピーが添えられた一枚となっている。
●大島新監督コメント
衆議院解散の直前から毎日色んなことがあり過ぎて、どう映画に取り込んだらいいか、頭を悩ませながら撮影を続けています。それまでに考えていた構成プランは吹っ飛びましたが、それもドキュメンタリーとしては望むところ。10月31日の投開票日まで、香川1区の闘いをしっかりと記録したいと思います。(2021年10月22日)
『香川1区』
12月24日(金)緊急公開