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松本潤「またみんなで楽しめるエンタテインメントを作れたら」 『ARASHI 5×20 FILM』堤幸彦監督と語る

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松本潤、堤幸彦

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嵐”初”のライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』が嵐のデビュー日である11月3日(水・祝)よりドルビーシネマ限定先行公開、11月26日(金)より全国公開となる。本作の記者会見が10月25日に公益社団法人 日本外国特派員協会で行われ堤幸彦監督とライブ演出を務めた松本潤が登壇した。

MCの呼び込みにより松本、堤監督が登壇し会見はスタート。冒頭に松本から「本日はお集まりいただきありがとうございます。この映画が日本の皆さんのみならず、世界中のたくさんの人たちに楽しんでもらえることを願っています」と日本語で話した後、海外の方に向けて自身で英語でも挨拶をした。

これまで嵐の公演の演出・プロデュースを担当してきた松本。嵐として初のライブフィルムとなった本作について「この映画作品のコンサートのディレクションをやらせていただいたことを光栄に思っています。2020年いっぱいでの活動休止が決まったタイミングで、嵐としてライブフィルムを作ったことがありませんでしたが、結果的に20周年のライブを多くの人に見てもらえました。映像として残しておきたいと自分たちも思いましたし、スタッフにもそういう考えがあると聞き、デビューする前からお世話になっている堤さんに監督をやっていただきたいという話をしたところから製作はスタートしました」と企画の経緯を説明。

20年前に嵐の初主演映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARD だけどHAPPY』を監督し長年にわたって嵐と共にしてきた堤監督は「20年近く嵐の皆さんと仕事をしてきました。ドラマやピカ☆ンチ(シリーズ)だったり、プロモーションビデオも製作して、久々にお会いして仕事をした印象を言えば僕の中ではほとんど変わっていない。最初に出会った時の優しいイメージと変わっていない。もちろんこの日本の厳しい芸能界のトップを走るグループですから、仕事に対する厳しさはずっと保ち続けているのも僕の中では変わっていない。例えて言うなら親戚のおじさんというような気分です」と話すと、松本は「嬉しいです(笑)」と照れながら応えた。

その後も両者は記者からの質問にも答えていく。「方向性や意見などで堤監督と事前に共有されていたものはあったのか」という質問に松本は「まず堤さんに忙しい中コンサート会場に足を運んでもらって何度も見てもらいました。その中で、この曲はここを撮り逃さないでほしい、この曲はこのイメージで作っているので大事にしてほしい、というリクエストをさせていただきました。あとは125台のカメラで撮っていたので基本的には余すところがないので、編集の段階でちょっと僕からもリクエストすることはありましたが、あとは堤監督にお任せしました」と長年付き合いのある堤監督との信頼関係も伝えつつ回答。

堤監督も「大変きれいに構成された舞台だったんですね。私も舞台の演出家の一人ではありますが、ほれぼれするくらいのステージを作り上げられていました。通常そこに撮影のカメラが邪魔するのはよろしくないんですが、ある程度のルールを守れば好きに撮っていい、ということでジャニーズさんの中では例がないようなワイルドな撮影でした。生涯記憶に残る仕事です」と嵐のコンサートの完成度の高さについて演出家としてコメント。



また堤監督は「その上で何を撮りたいと思ったのか」と聞かれると「何を撮りたかったかを説明するとこのメモ全部なので2時間くらいかかってしまいます(笑)」と会場を賑わせてから「色々とあるが、シンプルにステージにいて歌って踊ってお客さんとコミュニケーションをして、自分たちの思いをステージの上で爆発させるその姿から、彼らの人間性のようなものが見える。それを撮りたかったんですね。松本君なら松本君がどんな人間なのか、それを映したかったですね」と説明した。

完成した本作を見て松本は「僕自身は2018~19年の約2年にかけて回っていたツアーで50本くらい(コンサート)をやっていたので、(コンサートの)内容は映画を撮影する日には固まっていたので、細かいことをやるというよりは、いかに歌を届けるか、会場のファンの方々とどういう空間を作れるかという部分に集中できたライブだと思ってます」と話す。

さらに「出来上がった映像を見て、堤監督が狙って撮ったということがポイントだと思いますけど、本当に自分たちが3時間半のライブの中で何を感じて、何をファンの人たちに届けようと思ったのかが強く映像に出ていると思います。親戚のおじさんじゃないと撮れない近さがあるというか(笑)、堤さんの愛も感じますし、なにより会場にいたファンの人たちと僕らの愛が如実に表れているんじゃないかと感じました」とライブを思い返しながら伝えた。

また125台のカメラで撮影された本作のお気に入りのシーンについては舞台を作って、それを僕が撮って、それを観た舞台の演出家から答えていただいた方がいいかと思います」と堤監督に回答を促された松本は「噓でしょ(笑)」と、仲の良さが垣間見せつつ「基本的にシームレスにつながるものが僕は好きなんですね。ブロックで分けるというよりはなるべくシームレスにいきたいと思って作りました。ライブ会場でライブを見る体感と、映像で見る体感は違ったりするので、本当だったらあと1秒長いところを、映像ではもう1秒早く来た方が見やすいとか、もうちょっと音が早くきたほうが聞きやすいみたいなことは計算して作ったので、映像になった時にその繋がりがよく見えるんじゃないかと思います」と真っ直ぐに答えた。

本作は2021年6月に上海国際映画祭でワールドプレミアを行い、上映時には中国の全国からファンが詰めかけるほどの熱狂ぶりを見せた。この度の会見について世界中のFCCJの記者に向けて発表すると世界中の記者からそれぞれの国での公開についての問い合わせのメールが寄せられたという。その人気を示すかの様に松本から「10月25日時点ですでに台湾、香港、マカオ、シンガポール、インドネシア、マレーシアの6つの地域での公開が決定しており、今後中国や韓国、ブルネイなど世界各地での公開に向けて調整をしております」という発表も。

最後に堤監督は「いま私たちができる最大の力を集めて作ったライブフィルムです。ドルビーシネマというシステムで観ていただくと、より臨場感が楽しめると思いますので、ぜひたくさんの人に見てもらえたらと思います」と挨拶。

続けて松本は「撮影したのが2019年の年末、東京ドームで撮影させていただきましたけれども、ありがたいことにお客さんが満杯の状態で映像作品を撮影することが出来ました。今この国で、まだエンタメが元通りの環境になっていないということも、同時にこの作品を見ると感じる部分があると思います。自分たち含めてエンタテインメントが少しづつ回復していく、そんな願いも込めてたくさんの人にこの作品が届いたらいいなと思いますし、ここからまたみんなで楽しめるエンタテインメントを作れたら、それを楽しんでいただけたらと思っています」と熱くコメントし、会見を締めくくった。

『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』
11月3日(水・祝)よりドルビーシネマ限定先行公開
11月26日(金)より全国公開

中華圏中心に海外でも劇場公開予定
台湾:11月3日プレミア、11月5 日公開
香港、マカオ:11月3日プレミア、11月11日公開

シンガポール:11月3日プレミア、11月13&14日公開(※日数限定)
全上映回、発売開始20分以内でチケットが完売。追加上映を調整中

マレーシア:11月13日公開
インドネシア:11月26日公開
中国、韓国、ブルネイ:調整中