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Sexy Zone 佐藤勝利は大人の男性へと渋みを増していく 22歳の誕生日祝ったラジオを聞いて

音楽

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リアルサウンド

 10月30日は、Sexy Zone 佐藤勝利の22歳の誕生日。佐藤がソロでパーソナリティを務めるラジオ『VICTORY ROADS』(bayfm)10月26日放送回は、誕生日直前ということでいつもよりテンション高めに登場……かと思いきや、なんと「あのー、ちょっと寝起きで。ふふふ。俺、時計見てびっくりしてるんですよ。今日、すげー遅く起きたんだね(笑)」と、まさかの寝起きボイスでオープニングを迎えた。聞こえてきたバースデーソングに「ケーキ、すごいのが来たよ! ごめんね、寝起きトークとかしちゃって(笑)。これラジオのサイズじゃない!」と、今度こそ本当にテンションが上がる佐藤だった。

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 『VICTORY ROADS』といえば、高級品と一般的な品物を食べ比べ、その違いを佐藤に見極めてもらうという「違いの分かる男になろう!食通勝利」コーナーで、咀嚼音を狙うというちょっぴりマニアックな佐藤愛に溢れた番組としてもリスナーから人気を博している。シャイな佐藤は、そんなスタッフやリスナーの愛情に対して、ツッコミ役に徹することもしばしば。今回、佐藤のバースデーに合わせて用意されたケーキも愛情たっぷりで、「でっかく漢字でデコレーションで“勝利命”って書いてあるんですけど……ふふふ、若干のね……若干のちょっと世代を……感じますけど。ままま、愛していただいてありがとうございます」とコメントしていた。

 “勝利命”とはなかなか古風な愛情表現だと笑ってしまった佐藤だが、彼自身も実はこの番組で古風な一面を度々披露している。季節の変わり目で紹介された「熱が出たり風邪をひいたりした場合どんな対処をしていますか?」というメールにも、鍼や梅干し、生姜やはちみつなど、昔ながらの対処法を取り入れていると明かしたばかり。

 また、音楽の話になると、コブクロの「コイン」を絶賛。佐藤は1996年生まれにも関わらず、「公衆電話の時代ですよ! もうね、全部俺しゃべるよ」とコブクロの歌詞がいかにオシャレかを語り始める。「お釣りで君に電話するのが、魔法のコインだと! 1番高価な500円玉も役に立たないと、このときばかりは。オシャレだよねー」と、1番の歌詞を愛で尽くしたかに思えたところで、「で、次よ、2番にいきますよ」と、まだまだ止まらない。コーヒーや自転車のペダルを恋心の比喩表現に使っていることを、うっとりと語る。もうさすがに落ち着くかと思いきや「でね、2番が終わってDメロでは……」と、さらに続く。

 「メッセージを残して下ろそうとしたのよ、受話器を。そしたらね、君に変わるの留守電が! 変わったよ、これ! 出てくれたー! みたいなね。そしたら声が裏返るんだよってくるんだけど、これねサビでファル使って裏返ってんのを表現してんの! マジでかっこいいよね」と、キラキラした佐藤の瞳が見えるような語り口。「でね、くるよ、最後の歌詞! わかる? このタイトルの“コイン”で、最後君に会いたい気持ちが電話以上になって、チケット(切符)買っちゃってるのよぉ!!」と大興奮。「いい歌詞だねぇ」と、はしゃぐ声がなんとも微笑ましかった。

 佐藤は、しばしばこうした時代をさかのぼって名曲を愛で倒す。なかでも、マイケル・ジャクソンやThe Beatlesに対するリスペクトは特別なもので「マイケルって“このリズムの音が聞きたいんだよ”って、マイケルが色々な物を叩いてみて、“これだよ、このリズムの音だよ”って言って、その音を創ったりするらしくて……」、「『Here Comes The Sun』はジョージ・ハリスンがエリック・クラプトンの家の庭で、朝日がでてきたところでギターを弾いていたらできた曲。もう音に現れてますもんね、太陽きたぞーっていう。ホッとした気分で作ったんでしょうね」と逸話を踏まえて紹介していた。

 こうしてみると、どこか古風で、マニアックな愛し方をするスタッフとリスナーと、佐藤もみんな似た者同士なのかもしれない。年齢や時代も超えて、いいものを共に愛でながら今を一緒に生きる、そんな楽しみ方をこれからも提示してくれる番組の優しい空間は、佐藤だからこそ作り上げられた場所なのかもしれない。佐藤は以前「いい音楽に時間なんて関係ないですからね」とも語っていた。ブルースを愛し、達観した考え方を持つ佐藤勝利22歳。これからさらに大人の男性へと渋みを増していく過程が、楽しみでしかたない。(文=佐藤結衣)