4年ぶりの「赤坂大歌舞伎」幕開け、中村勘九郎・七之助「とてもうれしい」
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TBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」「廓噺山名屋浦里」より。(c)松竹
TBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」が、昨日11月11日に東京・TBS赤坂ACTシアターで開幕した。
「赤坂大歌舞伎」は、十八代目中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」という言葉から、2008年にスタートした歌舞伎公演。本公演では、2015年に笑福亭鶴瓶が新作落語として披露し、2016年に歌舞伎化された「廓噺山名屋浦里」に加え、「『越後獅子』長唄囃子連中」「『宵赤坂俄廓景色』長唄囃子連中」が上演される。
「廓噺山名屋浦里」では、2016年の上演版に続き、中村勘九郎と中村七之助が酒井宗十郎、花魁浦里をそれぞれ勤めるほか、牛太郎の友蔵を中村虎之介、花魁誰袖を中村鶴松、留守居役秋山を片岡亀蔵、山名屋平兵衛を中村扇雀が勤める。
また「越後獅子」では、勘九郎の長男・中村勘太郎が角兵衛獅子として、1人で舞う。ラストの「宵赤坂俄廓景色」は、鳶頭鶴吉役で勘九郎、芸者おたか役で七之助、鳶頭松吉役で虎之介、鳶の者亀吉役で中村長三郎、芸者おきよ役で中村鶴松、鳶頭梅吉役で片岡亀蔵、芸者おせん役で中村扇雀が登場し、「赤坂歌舞伎」ならではの趣向が凝らされた、華やかな舞踊を披露する。
開幕に際し、勘九郎は「平成20年に父が赤坂大歌舞伎をはじめ、一回り、あっという間ですけれど、また赤坂に大歌舞伎開催できることをとても嬉しく思います」、七之助は「4年ぶりの赤坂大歌舞伎。こういう状況下で開催が出来たことがとても嬉しいです」とそれぞれ思いを述べる。
扇雀は「初めて歌舞伎をご覧になる方も楽しめて、最後にはあっと驚く仕掛けもあるので、歌舞伎にご縁のなかった方も、コロナが落ち着いてどこかに出かけようという時は『赤坂大歌舞伎』に足を運んでいただきたいと思います」とコメントした。上演時間は約2時間で、公演は11月26日まで。
TBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」
2021年11月11日(木)~26日(金)
東京都 TBS赤坂ACTシアター
一、
「廓噺山名屋浦里」
原作:くまざわあかね
脚本:小佐田定雄
演出:今井豊茂
出演
酒井宗十郎:中村勘九郎
花魁浦里:中村七之助
牛太郎の友蔵:中村虎之介
花魁誰袖:中村鶴松
留守居役秋山:片岡亀蔵
山名屋平兵衛:中村扇雀
二、
「『越後獅子』長唄囃子連中」
出演
角兵衛獅子:中村勘太郎
「『宵赤坂俄廓景色』長唄囃子連中」
出演
鳶頭鶴吉:中村勘九郎
芸者おたか:中村七之助
鳶頭松吉:中村虎之介
鳶の者亀吉:中村長三郎
芸者おきよ:中村鶴松
鳶頭梅吉:片岡亀蔵
芸者おせん:中村扇雀