田中敦子、大塚明夫、山寺宏一が劇場版「攻殻機動隊 SAC_2045」公開記念で集結
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「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」公開記念舞台挨拶の様子。左から潘めぐみ、大塚明夫、田中敦子、山寺宏一。
劇場アニメ「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」の公開記念舞台挨拶が本日11月13日に東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストの田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、潘めぐみが登壇した。
本作はNetflixのアニメシリーズ「攻殻機動隊 SAC_2045」シーズン1に新たなシーンを加えて再構成した3DCGアニメ。全身義体のサイボーグ・草薙素子率いる公安9課と、人類の脅威となる存在ポスト・ ヒューマンの戦いが描かれる。神山健治と荒牧伸志が総監督を務め、「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」の藤井道人が監督として再構成を手がけた。
冒頭、大塚が「面白かったですか?」と呼びかけると会場からは大きな拍手が。すかさず「あんまり面白くてハゲてしまいました」と頭皮を見せてボケるが会場には冷たい空気が流れ、「思い切りスベりましたね!」と自虐。潘は「皆さん笑いたいんですけど、声が制限されてますからね」とフォローし、MCも「私がお声を発さないようにとご案内してしまったので……」と話すという和やかな雰囲気でイベントはスタートした。
1995年公開「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」からのオリジナルキャストである田中、大塚、山寺。久々のシリーズの現場を田中は「ブランクもあったので不安も抱えつつ集まったと思うんですが、それをまったく感じず。9課がしゃべり始めると一瞬で昔に戻って、初回の収録から本当に楽しい時間を過ごすことができました」と充実の表情を見せる。大塚と山寺との共演については「昔からお兄さんのようにナイトのように、いつも両脇にいてくださる先輩方に囲まれて。とても心強くて頼りにしております」と語った。
大塚はアフレコを「古くからやってる人たちが作り出す魔法のような空気」と述懐。また「シリーズを観た人にも観てない人にも楽しんでもらえるうまい仕掛けになってますね」と映画版の魅力を続ける。山寺は再構成を手がけた藤井の手腕を「長いシリーズをギュッとまとめるのは大変な作業。(映画は)もともとこう作られてたのか?と思うぐらいの作品。ポスト・ヒューマンとの対立の構図もわかりやすい。どなたにとっても楽しめるものになっていると思います」と称賛しつつ、「トグサの離婚については、ちょっとつまんであったかな」とボヤき笑いを誘った。「攻殻機動隊 SAC_2045」から新キャストとして加わった潘は「デビュー当初からご一緒している大好きな先輩方との共演。緊張はもちろんですが、安心感もあって。皆さんとご一緒できるという光栄とワクワクのほうが強かったです」と回想。田中は同シリーズの現場は女性キャストが少なかったことに触れつつ「潘ちゃんが本当にかわいらしくて。華もあってスタジオがパッと明るくなる。とても幸せでした」と充実の現場を振り返った。
イベントにはスペシャルゲストとして、マヂカルラブリーも登壇。野田クリスタルと村上はそれぞれポスト・ヒューマンの矢口サンジとシマムラタカシに扮した。パーカーと髭という軽めの扮装に「もうちょい予算いただいて、タチコマをしたかったですね」と野田。壇上では手を床につき4足となってタチコマをどうにか再現しようとする場面も。「2人がもし公安9課に入ったら?」というトークでは、潘が「少佐(素子)を笑わせてほしい」と要望。田中は素子の声色で「笑わせろ」と発言し、会場を盛り上げた。
最後に田中は、今はなき映画館・渋谷パンテオンで催された東京国際ファンタスティック映画祭95での「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」の舞台挨拶を振り返りながら「26年が経ちました。私たちがこうして登壇できるのも、長い間、攻殻機動隊や公安9課を愛してくださる皆様のおかげです。ぜひ何度かご来場いただいてお楽しみいただきたいと思います。また来年Netflixで配信される2ndシーズンもぜひご覧ください」と述べ、イベントを締めくくった。
「攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争」は2週間限定公開中。
(c)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会