草なぎ剛らが“世界を突き抜く”「アルトゥロ・ウイの興隆」再演がスタート
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「アルトゥロ・ウイの興隆」より。(撮影:田中亜紀)
草なぎ剛が主演する「アルトゥロ・ウイの興隆」が、昨日11月14日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで開幕した。
「アルトゥロ・ウイの興隆」は、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程を、ギャングの世界に置き換えて描いたベルトルト・ブレヒトの作品。昨年1月から2月にかけて、白井晃の演出により神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで上演された。再演となる今回も白井が演出を担い、出演者には草なぎのほか、松尾諭、渡部豪太、中山祐一朗、細見大輔、粟野史浩、関秀人、有川マコト、神保悟志、小林勝也、榎木孝明らが名を連ねている。
開幕に際し、白井は初演を振り返りながら「あの時問題にした政治的状況も一見変化したようで、実は益々深刻になっています。それだけに、この作品の必要性が増しているように思います」と語り、「リハーサルの中で、草なぎさん演じるウイも益々鋭角的に研ぎ澄まされてきています。全神経をこの作品に注ぐ姿は清々しくもあります。キャスト・スタッフともに更にパワーアップされて、世界を突き抜く作品がお見せできそうです」とコメント。
草なぎは「ウイの気持ちを受け止めて演じること、そして歌に踊りに、心身ともに大変な舞台ですが、自分の積み上げてきた全てを出せる集大成となる舞台だと思っています」と話し、「コロナ感染対策も十分行って、ご覧になられた方たちに、舞台からエネルギーを伝えられるよう、2022年まで、カンパニー全員で突っ走ります!!」と意気込みを述べた。
公演は12月3日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホール、18日から26日まで京都・ロームシアター京都 メインホール、来年1月9日から16日まで東京のチームスマイル・豊洲PITにて。
白井晃コメント
初演から2年弱の間に世界は大きく変わりました。
あの時問題にした政治的状況も一見変化したようで、実は益々深刻になっています。
それだけに、この作品の必要性が増しているように思います。リハーサルの中で、草なぎさん演じるウイも益々鋭角的に研ぎ澄まされてきています。全神経をこの作品に注ぐ姿は清々しくもあります。キャスト・スタッフともに更にパワーアップされて、世界を突き抜く作品がお見せできそうです。この瞬間を是非とも目撃ください。
草なぎ剛コメント
シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイはとにかく野心に溢れた人物。
ウイの気持ちを受け止めて演じること、そして歌に踊りに、心身ともに大変な舞台ですが、自分の積み上げてきた全てを出せる集大成となる舞台だと思っています。
今回は横浜・京都・東京と3都市で上演できることも楽しみにしています。
コロナ感染対策も十分行って、ご覧になられた方たちに、舞台からエネルギーを伝えられるよう、2022年まで、カンパニー全員で突っ走ります!!
「アルトゥロ・ウイの興隆」
2021年11月14日(日)~12月3日(金)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
2021年12月18日(土)~26日(日)
京都府 ロームシアター京都 メインホール
2022年1月9日(日)~16日(日)
東京都 チームスマイル・豊洲PIT
作:ベルトルト・ブレヒト
翻訳:酒寄進一
演出:白井晃
音楽・演奏:オーサカ=モノレール
出演:草なぎ剛 / 松尾諭、渡部豪太、中山祐一朗、細見大輔、粟野史浩、関秀人、有川マコト / 深沢敦、七瀬なつみ、春海四方 / 小川ゲン、古木将也、ワタナベケイスケ、チョウヨンホ、林浩太郎 / Nami Monroe、FUMI、suzuyaka / 神保悟志、小林勝也 / 榎木孝明
※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記。