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声優の市川蒼、主人公・長良を演じた『Sonny Boy』は「とても人間っぽい」

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マッドハウスがアニメーション制作を務め、江口寿史がキャラクター原案を手掛ける『Sonny Boy』のBlu-ray BOX発売を記念し、11月22日に東京・渋谷のユーロライブで「みんなで選ぶ!セレクション&生コメンタリー上映会」と題したイベントが開催され、監督・脚本の夏目真悟、主人公・長良を演じる声優の市川蒼が出席した。

突如、異次元を漂流し始めた学校を舞台に、そこに取り残され、超能力に目覚めた36人の少年少女が、謎や疑問、理不尽に満ちた世界でのサバイバル生活に身を投じる(全12話)。今年7月に放送・配信がスタートすると、「先が読めない!」「見終わるたびに次回が楽しみ!」とSNSで大反響。この日は、夏目監督によるセレクション、ファンへの事前アンケートで選出された2話(第8話『笑う犬』、第11話『少年と海』)が上映され、夏目監督と市川がアフレコの舞台裏を語った。

市川は当初の役作りについて「めちゃくちゃ悲壮感が強かった」と回想。しかし、打ち合わせの段階で「夏目監督から悲壮感はいらないですと言われた」といい、「こんな状況でこんなにニュートラルなのかって。寂しいところは寂しいけれど、どこまで出すか出さないかのバランスが第1話は苦戦した」と明かした。

一方の夏目監督は「ニュートラルで、スヌーピーのチャーリー・ブラウンみたいなイメージがいいなと思っていた。愚鈍だけど、それで深みが出ると思った」と長良のキャラクター像を説明し、「市川さんは2話あたりから、グンと長良になっていき、中盤はもう何も言う必要がなかった。ちゃんと脚本を読んで、理解し、長良の経験と成長、自己形成を上手なグラデーションで演じてくれた」と全幅の信頼を寄せていた。

また、キャラクターの心情や状況を説明するモノローグがない作風について、市川は「新しい」と分析し、「ご覧になる皆さんにも、演じる側にもモノローグは“材料”になるんですが、それがないので、分からなかったです、長良が考えていることが(笑)」と戸惑いも。同時に「でも、だから『Sonny Boy』は人間っぽいなと。リアルな人付き合いに似ている。別の視点で見ると、違うものが見えてきて、発見もある」と納得した様子だった。

この言葉に受けて、夏目監督は「欠落していない人はいない。誰もが何かしらストレスや不安を抱えていて、完全な丸ではないし、そういう人間っぽいキャラクターを作りたいと思った」と話していた。

取材・文・写真=内田涼

『Sonny Boy』
2021年12月8日(水)リリース
Blu-ray BOX:30,800円(税込)
発売・販売元:松竹
(C)Sonny Boy committee

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