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萩原利久&八木勇征が憧れる男の美しさ「たくましい脚を見ると、おおっ!てなります」

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萩原利久&八木勇征 撮影:杉映貴子

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MBSドラマ特区『美しい彼』が好評放送中だ。原作は、『流浪の月』で第17回本屋大賞を受賞した凪良ゆうの同名BL小説。学校という世界で底辺に位置する平良一成は、頂点に君臨する清居奏に、信仰にも似た想いを抱く。盲目的で、狂信的で、でもだからこそ純度の高い平良の愛。そして、傍若無人なキング・清居が密かに抱く、愛されることへの渇望。そんな2人の関係を、高校から大学という最もエバーグリーンな季節とともに描いていく。

平良を演じるのは、萩原利久。清居に扮するのは、八木勇征。BLドラマが次々と話題を呼ぶ中、本作はどんな風を起こすだろうか。

清居にとって、平良だけが人間の顔をしていた

――はたから見ると、清居の平良に対する扱いはパシリ同然。だけど、平良は清居に喜んで忠誠を誓う。そんな平良の心理を萩原さんは理解できましたか。

萩原 清居との関係値って一方的な信仰というか、ある意味、アイドルファンに近いところがあって。平良にとっては双方向じゃないんです。完全な一方通行。自分だけがずっと清居を見ていられれば幸せで、見返りなんて求めていない。

そう考えたときに、僕の中でバチッとハマッたものがあって。本当、神様みたいなものなんですよね。だから、変な話、見下されてもいいんですよ。むしろそうやって見下されることさえ、平良にとっては清居を感じられる一部になる。常に平良の中には清居がいて、何をするにしてもすべて清居が理由づけられているんです。

八木 はたから見ると怖いじゃないですか、そこまで執着されるのって。でもそれだけ愛してもらえることって、僕含め人生で一度もない人の方が多いだろうし。それだけ特別な目で見られるのって、すごく幸せなことだなという気がします。

それに、平良の立場から考えても、それだけ夢中になれるものがあるのって本当に喜ばしいことだなとシンプルに思うので。誰かにそれだけ熱い気持ちを寄せられるのは素敵だし、何もおかしくなんかない、ごく普通のことなんじゃないかなと。

――清居にとって平良はどんな存在なのでしょうか。

八木 清居のモノローグにもあるんですけど、価値なしのジャッジを1秒でくだせるくらい、終わっている人間というのが最初の印象。でもそこから平良が清居を見つめてくる視線が、清居自身が求めていた熱狂的なアイドルファンのそれと同じだったことから、清居の中にも今までとは違った感情が芽生えてくる。

清居って周りに何かと人が集まってくる存在ではありますが、極端な話、清居からすると周りはみんなカボチャやジャガイモのようにしか見えなかったと思うんですよね。でも、平良は人間の顔をしていた。そこからすべてが始まっていったんだと思います。

――平良がただ熱烈に信奉しているだけではなく、それを受けて見えていく清居の心の揺れが、この物語の面白いところです。

八木 そうなんですよね。気づいたらどんどん清居も平良に心が動いていく。でも、平良にとっては神様みたいなものだから、なかなか恋愛感情に結びつかない。平良は清居が自分を好きになるなんてまったく考えてもいないから。ある意味、清居を超える俺様なんですよ、平良は(笑)。

萩原 そうね(笑)。

八木 無自覚な俺様だから。

萩原 確かに。いちばんタチが悪いよね。散らかすだけ散らかして帰っちゃうみたいな。

八木 そうそう。

萩原 せっかく清居が積み上げてきた積み木を。

八木 ぶち壊すのが平良だから(笑)

教室に入ってくる清居を見て、一気に惹きこまれた

――八木さんの演じる清居に痺れた瞬間はありますか。

萩原 平良としていた時間は日々そんな感じだったんですけど、やっぱりそれをいちばん強く感じたのは、出会いのシーンかな。始業式の日に清居が遅れて教室に入ってきて。

八木 おお。あそこか。

萩原 あそこが、平良が清居という存在を初めて認知した場面だから。花びらが舞っていたりして、画的にも綺麗なんですよね。撮影スケジュールとしても序盤の方で、まだ平良も僕自身も清居という存在に慣れていない状態だったから一気に惹きこまれた。

あそこから清居という対象が僕の中でも大きくなった気がして。それまでイメージだったものが、はっきりと色づいて、輪郭を持って、現実のものとしてインプットされた。あのときの清居の立ち姿や表情は特別強く残っていますね。

八木 撮影に入る前から意識していたのが、この『美しい彼』というタイトルってすごくインパクトが強いじゃないですか。そのタイトルを背負っているのが、清居。だから誰が見ても美しくなくちゃいけない。

萩原 いや、でも勇征は本当に顔が綺麗だから。顔の美しさって清居を演じる上では絶対重要じゃないですか。

八木 タイトル負けするよね(笑)。

萩原 いやいや! 美しいってなかなか人に使う言葉じゃないからね。それを体現できるのはすごいと思う。勇征がやることで説得力があったと思います。

八木 ありがとう。でもきっと美しいって、立ち姿とか、立ち振る舞いとか、目線とか、そういうのもすべて含めて美しいと言ってもらわないといけない。清居って背筋がピシッとしているイメージはなかったから、どうやって立ち姿で美しく見せようというのは結構悩んで。

萩原 うんうん。

八木 で、イメージしたのが猫。清居って猫っぽいじゃないですか。猫って別に背筋がまっすぐっていうわけじゃないのに、誰も猫を見て姿勢が悪いとは思わない。あの感じをイメージして、姿勢はそんなに良くないけど、ナチュラルで、1本芯が通っている。そういう美しさを立ち姿から出せたらいいなと思いながら、あの教室に入ってくるシーンは臨みました。

――では、萩原さんの演じる平良のどんなところに惹かれましたか。

八木 目ですね。原作でも、清居がほしいものって、自分を見つめる平良の目で。利久って本当に吸い込まれるような目をしているから。特に今回はツーショットのシーンが多かったし、顔と顔の距離が近いシーンがたくさんあるので、そのたびに利久の目の力を感じましたね。

萩原 目は結構意識していました。他の人を見ているときと、清居を見ているときでは明らかに違う目をしているので。平良は言葉で自分の考えや感情を出せない人。その分、言葉の代わりに最も情報量を乗せられるのが目。今、何を見ているのか。どう思っているのか。それを目で伝わるようにしたかったし、清居を見ているときの目と見ていないときの目の違いは細かく意識しながら演じていました。

楽して筋肉をつけたいです(笑)

――劇中では恋愛関係を演じますが、普段のお2人はどんな感じですか。

八木 カメラが回っていないときも、ほぼほぼ一緒にいたよね、休憩時間も含めて。

萩原 僕と勇征くんは結構似ているんですよ。

八木 それは思った。何か言おうとしたときに、同じタイミングで同じ言葉を言ったりします。今回、こうして何度か一緒に取材を受けさせてもらったんですけど、そこで話しているパーソナルな部分がわりと近い。

萩原 現場での居方みたいなものもちょっと似ている部分があるなと思った。どっちかと言うと、僕も勇征くんもスイッチのオンオフがはっきりしているタイプ。だからその直前までどんなシーンを撮影していても、カットがかかった瞬間、素に戻れるというか。いきなり普通に『刃牙』の話をしたりして(笑)。そういう意味では恋愛関係の役だからって、特別なマインドはもしかしたら僕はそんなになかったかもしれない。

八木 僕もそう。何も考えてなかった。ただ自然とずっと一緒にいたっていう感じでした。

――では最後に、お2人が男性に「美しさ」を感じる部分はどこですか。

八木 筋肉ですね。

萩原 同じだ!

八木 僕は脚がめっちゃ細くて、それが自分の中で結構コンプレックスなんですけど。だから競輪選手みたいなたくましい脚を見たときに、おおってなりますね。

萩原 僕は逆に上(半身)だな。筋肉ないから。

八木 あなた、下(半身)もないから(笑)。

萩原 ない(笑)。胸板から肩まわりにかけての一連にしなやかな筋肉がついた男の人を見ると、これは男性特有の美しさだなと思いますね。

――ご自身もそんな筋肉を手に入れたいですか。

萩原 つくのかなあ…?

八木 つくでしょ。がんばれば。

萩原 楽してつけたいです(笑)。

八木 それじゃつきません(笑)。

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撮影/杉映貴子、取材・文/横川良明、ヘアメイク/外丸愛、橋場由利、スタイリング/小泉美智子、御手洗優

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