セットリスト
1. 浪漫
2. ごきげんよう さようなら
3. ミルクチョコ
4. 夢幻
5. 恋文
6. sofu
7. 闇燦々
8. トキメキ
9. good job
10. rendez-vous
11. The Buzz Cafe
12. 26時
13. はっぴいめりいくりすます
14. 矜羯羅がる
15. ijo
16. 蒲公英
En1. 哀してる
En2. 美しい人
音楽
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『yonawo 2nd full album「遥かいま」release one man live tour』 撮影:Toyohiro Matsushima
続きを読む福岡で結成された4人組バンド・yonawoが、12月2日にワンマンツアー『yonawo 2nd full album「遥かいま」release one man live tour』のファイナル公演を東京・USEN STUDIO COASTで開催した。
彼らにとって過去最大規模のワンマンとなった本公演のチケットはソールドアウトとなり、ライブは詰めかけた大勢のオーディエンスの前でこれまでと変わらない自然体のままバンドとしての確かな成長を示す公演となった。
幻想的なSEが流れる中、薄明りのステージにセットアップを着たメンバーが登場すると、荒谷翔大(Vo)が初めて日本語詞で書いた曲だという「浪漫」からライブがスタート。ゆったりとしたリズムに艶やかなギターが乗り、エレピを弾きながら荒谷が歌うと、文字通りロマンチックな空間に誘われる。
音源よりもコンパクトにまとめた「ごきげんよう さようなら」に続いて「ミルクチョコ」では斉藤雄哉(Gt)がオレンジ色のピンスポットを浴びながらギターソロを弾き「チルいけどエモい」とでも言うような独特な雰囲気が生まれていた。
音源では電子ドラムを用いた1分半の小品だった「夢幻」は、ライブアレンジになって大きく生まれ変わり、唐突なリズムチェンジを交えながらのサイケデリックジャム的な演奏がかっこいい。『遥かいま』の収録曲はリズムのアレンジに特徴のある曲が多く、「恋文」ではシンコペーションを繰り返すリズムに《私は私じゃないわけない 貴方は私じゃないわけない》という印象的な歌詞が乗るのが心地よく、「sofu」では音数を絞りつつ変拍子にして、そこに斉藤のボリュームペダルを使った奏法が組み合わさっていく。
中盤のハイライトとなったのは、亀田誠治をプロデューサーに迎えて制作された「闇燦々」。マイケル・ジャクソンやシックのような80年代サウンドを今に更新するyonawo流のディスコファンクは、田中慧(Ba)のベースラインと野元喬文(Ds)のタイトなビート、斉藤のカッティングがグルーヴを作り出し、現在のバンドの開かれたモードを象徴する1曲だ。とはいえ急にパーティー感が出るわけではなく、平熱感は保たれたままに、フィジカル的にも気持ちの面でもジワジワと高揚するような、実にyonawoらしいダンスナンバーだと言えよう。
そのままファンにとってはお馴染みの曲が続き、AOR調の「トキメキ」で荒谷がアウトロでフェイクを聴かせると、「こんな感じでやっていくんで、ユラユラ楽しんでいってください」とフロアに声をかけ「good job」へ。そのアウトロからシームレスにシンベに移り、SF的なムードを漂わせた「rendez-vous」は、終盤で斉藤がギターを思いっ切り歪ませ、スケール感のある演奏を披露。今年の夏は『FUJI ROCK FESTIVAL '21』のWHITE STAGEにも出演するなど、大きなステージもすっかり板についてきた印象を受ける。
ここからは荒谷もギターを持ち、セッション風の「The Buzz Cafe」ではドラムに強烈なダブ処理が施されたりと、遊び心が感じられる。田中がウォーキングベースを聴かせるジャジーな「26時」に続いては、「寒くなってきたので、たぶん合います」という紹介から「はっぴいめりいくりすます」を披露。先日彼らが地元・福岡に作ったプライベートスタジオ・Haruyoshiでのレコーディングの模様を映像化したミュージックビデオも公開されているが、USEN STUDIO COASTの広い会場もアットホームな雰囲気に包まれた。
この日唯一の長めのMCコーナーは、相変わらず友達の家で話しているようなフランクな雰囲気がyonawoらしい。ライブ終盤は人気曲が立て続けに披露され、「矜羯羅がる」では途中で「Just The Two Of Us」を一節挟むお馴染みのアレンジで楽しませて、「ijo」では野元によるループのリズムがトリップ感を生んでいく。
そして本編ラストに披露されたのは“12月の歌”でもある「蒲公英」。ロマンチックな楽曲が多いyonawoの楽曲の中にあって、もっともロマンチックな部類に入る1曲であり、最後にもう1度スケール感のあるサイケデリックな演奏を聴かせて、本編が締め括られた。
アンコールでは冨田恵一(冨田ラボ)がプロデュースで参加した「哀してる」を披露。荒谷が好きな歌謡曲を意識したという同曲は、やはり情感たっぷりに歌われるボーカルが素晴らしく、「闇燦々」とはまた違う意味で、現在のバンドの開かれたモードを示す1曲だと言える。
オーディエンスから大きな拍手が贈られる中、この日最後に披露されたのはアルバムでもラストに収録されている「美しい人」。長尺のアウトロはいつまでも聴いていたいと思わせるような素晴らしい演奏で、心地よい余韻とともに充実のツアーファイナルが幕を閉じた。
テキスト:金子厚武
撮影:Toyohiro Matsushima
<公演情報>
yonawo 2nd full album「遥かいま」release one man live tour
12月2日(木) 東京・USEN STUDIO COAST
1. 浪漫
2. ごきげんよう さようなら
3. ミルクチョコ
4. 夢幻
5. 恋文
6. sofu
7. 闇燦々
8. トキメキ
9. good job
10. rendez-vous
11. The Buzz Cafe
12. 26時
13. はっぴいめりいくりすます
14. 矜羯羅がる
15. ijo
16. 蒲公英
En1. 哀してる
En2. 美しい人
<リリース情報>
yonawo 2nd Full Album『遙かいま』
Now On Sale
●通常盤:3,080円(税込)
●初回限定盤LIVE(CD+DVD):3,960円(税込)
●初回限定盤DEMO(CD+CD):3,960円(税込)
【CD収録曲】※全形態共通
01. ごきげんよう さようなら ※WOWOWオリジナルドラマ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』オープニング曲
02. 闇燦々
03. The Buzz Cafe
04. 浪漫
05. 愛し私
06. 夢幻
07. 恋文
08. はっぴいめりいくりすます - at the haruyoshi/Take 5
09. sofu
10. beautiful Day to Die
11. 哀してる
12. 美しい人
【DVD収録内容】※「初回限定盤LIVE」のみ
00. 独白
01. 矜羯羅がる
02. トキメキ
03. rendez-vous
04. 麗らか
05. close to me
06. 26時
07. しあわせ
08. ミルクチョコ
09. good job
10. Mademoiselle
11. cart pool
12. ijo
13. 告白
14. 蒲公英
En01. 202
En02. 天神
En03. 生き別れ
【特典CD収録曲】※「初回限定盤DEMO」のみ
01. good job - demo
02. so who? - demo
03. rendez-vous - demo
04. Adieu - demo
05. Tokimeki - demo
06. Gokigenyo Sayonara & Tanpopo - demo
07. Ikiwakare - demo
08. Aishiteru - demo
yonawo「哀してる」MV
yonawo「浪漫」MV
yonawo「はっぴいめりいくりすます - at the haruyoshi/Take 5」MV
『遙かいま』購入・配信リンク:
https://yonawo.lnk.to/harukaima
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