Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > キリンチャレンジカップからアジア最終予選へ! 国内組サバイバルに勝ち残るのは誰だ!?

キリンチャレンジカップからアジア最終予選へ! 国内組サバイバルに勝ち残るのは誰だ!?

スポーツ

ニュース

ぴあ

前田大然 (C)スエイシナオヨシ

続きを読む

フォトギャラリー(9件)

すべて見る

12月7日、『キリンチャレンジカップ2022』ウズベキスタン戦に臨むSAMURAI BLUE(サッカー日本代表)のメンバー発表が行われた。試合は2022年1月21日(金)である。早期発表の理由を日本サッカー協会・反町康治技術委員長が「まだ『天皇杯』も準決勝・決勝があるので、何があればフレキシブルに対応したい。ではなぜこれだけ早く発表するかというと、『天皇杯』に残っていないチームはオフに入っていくチームもあるので、しっかり準備をしていただきたいという思いも含めてこのタイミングでの発表となった」と説明した。久々の親善試合に向けて、日本代表・森保一監督は次のように語った。

「我々にとって『W杯』を目指す厳しい戦いがある中、その前に『キリンチャレンジカップ』を行えるのはチームの強化、最善の準備につながる。ウズベキスタン戦で選手のコンディションを上げて、最終予選へ向けての選考の場になる。1日1日を無駄にすることなく、選手の成長、チームの成長を目指し、『W杯』最終予選突破へ向けていい積み上げができるようこの活動に臨んでいきたい」

SAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。
【GK】権田修一(清水)、谷晃生(湘南)
【DF】長友佑都(FC東京)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、中谷進之介(名古屋)、瀬古歩夢(C大阪)、西尾隆矢(C大阪) 【MF/FW】大迫勇也(神戸)、稲垣祥(名古屋)、江坂任(浦和)、武藤嘉紀(神戸)、脇坂泰斗(川崎F)、相馬勇紀(名古屋)、前田大然(横浜FM)、旗手怜央(川崎F)、小柏剛(札幌)、上田綺世(鹿島)、渡辺皓太(横浜FM)、荒木遼太郎(鹿島)

国内組の選手たちに期待することを問われると、指揮官はこう答えた。
「今年のJリーグの活動を通して、次の『キリンチャレンジカップ』ウズベキスタン戦へ向けて、日本を代表して戦うふさわしいメンバーを選出した。このウズベキスタン戦をいい準備としてアジア最終予選へ向けてコンディションを上げていく、メンバー選考につながっていくと思っている。我々の代表活動に参加してきた選手たちに求めることは代表の戦術を思い出してもらうこと。常連の選手にはまず自分のことをしっかりやってもらいながら、経験の浅い選手に我々のやり方を伝えていってほしい。国内組の代表ということで私も楽しみ。Jリーグで活躍する国内組も『まだまだこんなにいい選手がいるんだぞ』と見せてほしいし、内容と結果を持って『日本の選手層は厚い、強くなかったな』と思ってもらえるような試合をしてほしい」

森保監督は常連組が初招集の選手へ代表の戦い方を伝える重要性を説いた。
「自分のことをしっかりやったうえで彼らの経験を若い選手に伝えてほしいということ。監督である私、コーチングスタッフがその都度戦い方を伝えてやっていくことはもちろんやっていかないといけないが、チームが成長していくためには選手が主体的に戦って勝っていくのは非常に大事だと思っている」

通常の活動より1名少ない2名の選出になったGKについてはこのようにコメントした。
「ひとり少ないと思われるかもしれないが、親善試合は1試合。その1試合で練習を含めて余剰選手が出ないようこういう招集をさせてもらった。紅白戦を含めて余剰が出ないように22名を選んだ。我々が招集させてもらい普段所属チームで経験できない国際試合を経験できることが選手にとってもプラスになると考えているが、Jリーグは新シーズンに向けて始動の時になるので、余剰選手を預かるよりクラブで新しいシーズンに向けてしっかりポジションを取れるように活動してほしいと考えてこのメンバーにした」

荒木、小柏、瀬古、西尾の初選出組について質問が飛ぶと、森保監督はこう期待を寄せた。
「慣れてほしい、今後の成長につなげてクラブで大きな存在となり代表の戦力になってほしい。トレーニングは競争の場、練習する時間はたっぷりあるので、試合に出られるパフォーマンスを見せてもらえれば。試合に起用することは自分自身で掴み取ってもらえるかなと思っている」

さらに国内組が序列を崩すことへの期待も口にした。
「選手たちの生き残りについては選手たちのパフォーマンスにかかっている。これまでの活動を見て総合的に考えていきたい。序列を崩すということで、経験の少ない若い選手が割って入る可能性は十分ある」

試合まで4日間の練習が取れることを受け、森保監督は次のように返答した。
「まず最終予選に向けていい準備となるよう、そして最終予選で結果を出して『W杯』に向けて前進していけるようにウズベキスタン戦をチーム一丸となって戦いたい。その中で、普段は調整を除けば一度練習して公式戦に臨まないといけないという日程が多かった中、今回は練習をする機会がある。チームのコンセプトを選手にわかってもらいながら試合に向かっていきたいが、個の力を練習の中で存分に発揮してもらいたい。個の力を結集して我々が持っている日本の組織力の戦い方につながる。特に初招集の選手、間隔が空いて招集となった選手には自分たちの力を思い切って出してもらいたい。成長しているところをたくさん見せてほしいと期待している」

指揮官は国内組への期待感を改めて口にした。
「最終予選へ向けてアジア予選を何とか勝ち抜いて、『W杯』出場するための継続路線はあるが、新しい選手、間が空いている選手は彼らの日常を見て、代表に入ってこられるだろう、将来もっともっと戦力になってくるだろうと思い招集させてもらっている。我々の親善試合も今回が最後かもしれない、来年もしかしたら1試合あるかもしれない。『W杯』出場を掴み、もう一度チームを見つめ直し、『W杯』へ向かって行くという流れにできればいいかなと思っている。できる限り機会がある限り、チーム作りとともに発見・発掘ということはトライしていきたい。まずは一戦一戦、『W杯』予選はトーナメントのつもりで戦い、『W杯』へ向かっていく。そしてチーム作りで新戦力にいつでも融合してもらえるよう幅広く見ていきたい」

埼玉スタジアム2002の使用状況については、反町委員長がコメントした。
「サッカー専用スタジアムでできることを心強く思う。ただ前日練習は埼玉スタジアムではなく、やりたい。最終予選の中国戦、サウジ戦の前日練習は埼スタでやるが、我々も芝生の管理になるべく協力したい。我々のお願いで使わせていただくので協力したいと考えている」

反町委員長はオミクロン株の入国制限についても言及した。
「当然ながら政府方針に従うのは間違いない。今後の動向を見た中で準備していかないといけないと思うが、お客さんが集まった中でやりたい思いはある。動向を伺いながら臨機応変に対応することが必要。今の状況ではいい方向に向かってくれ、願望も含めてだが、ウズベキスタンとやりたい気持ちは強い」

日本代表は2022年1月21日(金)『キリンチャレンジカップ』ウズベキスタン戦を経て、1月27日(木)『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選・中国戦、2月1日(火)・サウジアラビア戦と埼玉スタジアムで3連戦に臨む。国内組は年明け早々に熾烈なサバイバルに身を投じることになる。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

フォトギャラリー(9件)

すべて見る