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「原作ファンにもミュージカルファンにも愛される作品に」 ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』開幕へ!

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ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』より、大貫勇輔・平原綾香

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伝説的コミック『北斗の拳』が日本発のオリジナルミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜』として、2021年12月8日(水)から日生劇場ほかで初上演されている。

漫画『北斗の拳』は、原作・武論尊、漫画・原哲夫により連載された作品。最終戦争により文明社会が失われ、暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが愛と哀しみを背負い、救世主として成長していく姿が描かれており、連載開始から35年以上が経った今でも世界中で愛されている。

ミュージカル化にあたっては、豪華クリエイター陣が集結。音楽は世界中で大ヒットミュージカルを手がけるアメリカ人作曲家のフランク・ワイルドホーン。振付は、有名アーティストから指名を受けるコレグラファーの辻本知彦。さらに、数々の日中共同プロジェクトを成功に導いた中国人演出・振付家の顔安も振付に加わった。演出は新進気鋭の演出家・石丸さち子、脚本は話題のミュージカル脚本・作詞を手がける高橋亜子が手がける。

7日夜に行われたゲネプロを見た。最初にあらすじを振り返ろう。

大貫勇輔

二千年の歴史を誇る北斗神拳の伝承者候補として修行に励んでいたケンシロウ(大貫勇輔)、トキ(加藤和樹/小野田龍之介)、ラオウ(福井晶一/宮尾俊太郎)の三兄弟。彼らの師父リュウケン(川口竜也)が、末弟のケンシロウを第64代伝承者に選ぶところから舞台は始まる。一子相伝の暗殺拳を守るべく、リュウケンは野心に満ちたラオウの拳を封じようと試みるが、逆にラオウに殺害されてしまう。

加藤和樹

折しも最終戦争が起こり、文明社会は崩壊。世界は暴力に支配される時代となる。ケンシロウは婚約者のユリア(平原綾香/May'n)とともに生きようとしていたが、南斗孤鷲拳伝承者のシン(植原卓也/上田堪大)にユリアを強奪され、胸に七つの傷を刻まれる。絶望の中、放浪の旅を続けるケンシロウ。一方で、世紀末覇者・拳王を名乗り、混沌とした世界を恐怖で支配しようとするラオウ。

平原綾香

ケンシロウは次兄トキや、南斗水鳥拳のレイ(伊礼彼方/上原理生)と出会い、共に旅をする中、ユリアがシンの居城から身を投げたことを知らされる。ケンシロウは愛すべき仲間や強敵(とも)たちの哀しみを胸に、ラオウの恐怖に支配された世界に光を取り戻すべく、救世主として立ち上がるのだったーー。

伊礼彼方

技の名前や人物の関係性など、原作を知らない観客のためにも、最低限の説明はなされている。セリフをちゃんと聞いていれば、ストーリーは理解できるだろうし、置いてかれることはまずないと思う。ただ、ミュージカル版ではそれぞれのキャラクターのエピソードがギュッと凝縮されているので、原作を知っていた方がより本作を楽しめるかもしれない。

ミュージカルならではの見どころも満載。ワイルドホーンによるメロディアスな楽曲は登場人物たちの思いを引き立て、『北斗の拳』の世界を盛り上げたし、大貫の類稀なる身体能力を生かしたソロダンスなど、“踊り”もかなり本格的。俳優が生身の身体で挑むアクションシーンが見どころの一つで、それらをより立体的に見せるために、映像効果やフライングを多用したスペクタクルな演出にも注目しよう。

大貫勇輔

ケンシロウ役の大貫は「世界中で長く愛される作品の主人公を演じる責任感をビシビシと感じています。お話をいただいてから原作を2度読ませていただきましたが、自らの正義と愛を貫くケンシロウのような人間に自分もなりたいと思いました」とコメント。そして「ケンシロウは、歌・ダンス・芝居のすべてが求められる役。ダンサーとしてこれまで培ってきたことを最大限に生かし、自分にしかできない肉体表現を模索したいと思います。原作ファンの方にも、ミュージカルファンの方にも愛される作品にしたいと思います」と語っている。

東京公演は12月29日(水)まで日生劇場、その後大阪公演、名古屋公演が控える。ぜひお見逃しなく!



取材・文:五月女菜穂 撮影:田中亜紀

ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』
2021年12月8日(水)〜2021年12月29日(水)
会場:東京・日生劇場
ほか、2022年1月に大阪・名古屋公演、2022年秋に中国ツアー公演あり

<キャスト> ケンシロウ:大貫勇輔
ユリア:平原綾香・May’n(Wキャスト)
トキ:加藤和樹・小野田龍之介(Wキャスト)
シン:植原卓也・上田堪大(Wキャスト)
リュウケン他:川口竜也
トウ・トヨ:白羽ゆり
マミヤ:松原凜子
レイ/ジュウザ:伊礼彼方・上原理生(交互で役替わり)
ラオウ:福井晶一・宮尾俊太郎(Wキャスト)
ほか

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