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「音楽の力で元気になってほしい」手越祐也が1stアルバムに込めた思いとは

音楽

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2021年7月7日に1stシングル『シナモン』でソロアーティストとしてメジャーデビューを果たした手越祐也。以降、6カ月連続のシングル配信リリースを実現し、9月には3大都市でのライブ『手越祐也 LIVE TOUR 2021 ARE YOU READY?』を完遂した。

そんな彼が満を持して発表したのが、1stアルバム『NEW FRONTIER』だ。すでにリリースされているシングル6曲に加え、新たに6曲が収録された本作について「アーティスト・手越祐也として今できるMAXのものを出しきることができた」と語る手越。

1月には全国7大都市をまわる『手越祐也 LIVE TOUR 2022 NEW FRONTIER』も控え、音楽漬けの日々を送る彼は今、毎日が楽しくて幸せしかないという。

ソロアーティストとして、これから歩んでいく道のりを示したライブツアー『ARE YOU READY?』

──ソロ初ツアーとなる『手越祐也 LIVE TOUR 2021 ARE YOU READY?』が9月に開催され、大阪、名古屋、東京と3カ所をまわる4公演を完遂されました。

手越 舞台セットや演出も含めて、ソロアーティストとして作り込んだライブは初めてでした。ライブで歌った曲はハイトーンのものが多かったので、最初は「これを連続で歌いきれるのかな? 場合によってはキーを下げないといけないかな?」と思っていましたが、リハーサルを重ねていくうちに、ひとりで歌い抜くための身体ができあがっていきました。

──そうして臨んだツアーは、アーティスト・手越祐也にとってどんなものとなりましたか?

手越 ツアーを終えてみて、「そうか、ひとりでライブを走りきるって、こういう感じなんだ」と思えたので……めちゃくちゃ楽しくて幸せなツアーだったのと同時に、ソロアーティストとしての自信が確かなものとなったツアーでもありました。

──ツアーを通してどんなことをファンの方たちに伝えたかったのでしょうか?

手越 あれほどの規模の有観客ライブは、僕としても約2年ぶりだったんです。独立してからも1年ちょっと経っていた中、「本当に音楽をやってくれるの? ステージに立ち続けてくれるの?」とか「私たち・俺たちのもとから居なくならない?」とかって、みんなも大きな不安があったと思うんです。

でも、僕が何のために独立したかと言ったら……「もっと自由に、もっと広く、さまざまな活動をして日本のエンタメを盛り上げていきたい」というのが一番の理由だったんです。その中で軸となるのは、音楽活動以外に考えられません。だからこそ、ツアーに向けての準備はこれまで以上に行ないましたし、その結果をステージ上の僕を通して見てもらいたかった。どんなインタビューより、どんなメッセージより、肉眼で見てもらうのが一番安心してもらえるだろうと思っていました。

──おっしゃるとおり、ファンのみなさんも「こうやって先頭を走ってくれるんだ」とか「これからもついていきたい」と感じられたライブだったと思います。

手越 より広く総合エンタテインメントをやっていきたいと思っている中、「これまでみんなが応援してくれていた手越祐也のアップグレード版を今後もやり続けるよ」という思いも込めて、ソロアーティスト・手越祐也をみんなに見てもらいたかった。それがきちんと伝わったライブだったんじゃないかなと思います。

ポジティブなメッセージを詰め込んだ1stアルバム『NEW FRONTIER』

──そして、12月22日には手越さんご自身のプロデュースによる1stソロアルバム『NEW FRONTIER』が発売されました。まず、パッケージのコンセプトを教えてください。

手越 SNSやファンクラブを通して、みんながほしいもの・見たいものがダイレクトに伝わってくる中で、「写真集が見たい」という声が多かったんですね。「だったら、写真集感覚で楽しめるものを1stアルバムにつけて、みんなに届けたいな」と思って、下村一喜さんにお手伝いいただきました。

みんなが毎日見て楽しめるような、かつ、音楽活動を再開してからの歴史も分かるようなものにしたいと思ったんです。後からこのアルバムを振り返って「あのとき、こうだったなあ」って思い出を辿れるようなものを作りたい。ブックレットにはそういった思いを込めています。

──楽曲に関してはいかがでしょうか?

手越 コロナ禍でまだまだ大変なことはたくさんありますが、一時期の全部がストップしていた状況に比べると、世界的にも少しずつ回復傾向にありますよね。みんなが学習しながらできること・できないことを精査して、知恵を絞ってチャレンジするようになってきた中で、僕自身も7月から6カ月連続でシングルをリリースしたり、ツアーをしたりと、ずっと音楽に触れることができています。

やっぱり音楽に触れているときって楽しいし、「音楽ができる」というのは自分にとっての安心材料になるので、僕自身のメンタルもすごくいい状態なんです。だからこそ、今回のアルバムはポジティブなメッセージが強いものにしたかった。これを聞いてくださった方たちが、音楽の力で元気になって「よし、私もチャレンジするぞ!」とか「未来に向けて、俺もチャレンジしてやろう!」といった、ポジティブな気持ちになってくれたらいいな、そんなアルバムが作れたらいいなと思ったんです。

──応援歌のような曲が多いですよね。

手越 そうですね。中でも「七色エール」と「モガケ!」は最初にできた曲で、どちらも応援歌としての強い思いが込められています。「七色エール」は悩みながらも青春時代を生きている子たちに向けて、希望が見えるような曲を贈りたいと思って作った曲で、「応援してるぜ!」という気持ちを込めています。

「モガケ!」はアルバムを象徴するような曲でもあって、今の時代を生きるすべての人に向けた、心に寄り添う応援歌です。コロナや自然災害だけでなく、それぞれが生きている環境の中で、誰しも少なからず悩みや困難を抱えていると思うんです。僕だってそうですし……。応援歌という意味では「七色エール」と同じですが、「モガケ!」はもっと近くにいるような、「俺ももがいているから、一緒に乗り越えようぜ!」という気持ちを込めた曲になりました。

──「ONE LIFE」も手越さんらしい、まっすぐな曲だと感じました。

手越 作詞をしてくださったjamさんは以前、僕のことをサッカーグラウンドで見かけたことがあったそうなんです。そのときの僕が本当に楽しそうにサッカーボールを追いかけていて、「この人はまっすぐな人なんだな」と感じてくださったようで。その印象を乗せて書かれた詞なので、とても歌いやすかったし、歌詞に自分の思いを乗せやすかったというのがあります。

僕自身、安定を求めずにいろんなチャレンジを続けている中で……まっすぐな道なんかないし、困難な方を選んでいるのかもしれませんが、そうしてチャレンジを続けているからこそ、応援してくださるファンのみなさんや、サポートしてくださるスタッフのみなさんに出会えて、今の自分があると思っているんです。そこに誇りをもって、これからも一度きりの自分の人生を生きていきたい。みんなにも、それぞれのONE LIFEを生きてほしいと思いながら歌いました。

──ライブで聞くとまた一層の思いが伝わってきそうです。

手越 そうですね。泣いてくれる子たちもいるんじゃないかな?(笑)

上手いアーティストではなく“いい歌を歌うアーティスト”になりたい

──1stアルバム『NEW FRONTIER』で挑戦したことは何でしたか?

手越 オールジャンルの曲を歌うことでしょうか。これまでの音楽活動でも、ジャンルにこだわらずにいろんな曲を歌ってきましたが、それをもっと広げて、まずは6カ月連続のシングルリリースで実現しました。そのさらに延長にあるのが、今回のアルバムだと思っています。言い換えると……“全部盛り”の作品になった感じですね(笑)。

──曲調も表現方法もそれぞれ異なる12曲ですが、根底には通じるものがあるように感じました。“手越祐也の曲”に欠かせないものとは何でしょうか?

手越 “曲に”欠かせないというのも含めて、すべての活動において僕が一番大事にしているのが、“求めてくれている人たちのニーズ”と“自分の表現したいもの”が折り合う、ちょうど良いところを見つけることなんです。

「ファンのみんなはきっとこういう曲やこういう歌詞を聞きたいよね。でも俺は、今回のアルバムではこんな曲を歌いたい、こういうメッセージを伝えたい。じゃあ、双方にとっての一番良い着地点ってどこだろう?」と考える。曲調や歌詞だけでなく、歌い方やライブでのパフォーマンスといったすべてにおいて、昔から僕が一番大事にしているのがそこなんです。

それに加えて、ボーカリストとしていつも考えているのは「上手く歌おう」と思わないこと。僕は上手いアーティストになりたいわけじゃなくて、“いい歌を歌うアーティスト”になりたいとずっと思っているんです。

──いい歌を歌うアーティストとは?

手越 伝えられるものが大きい、伝わるものが大きい歌を歌えるアーティストですね。聞いてくれる人たちがどうやったら感動してくれるのか、どうやったら笑顔になるのか、どうやったら興奮してくれるのか。息の抜き方やビブラートのかけ方などを考えるのは、僕の作品づくりにおいて欠かせない部分かなと思います。

──あらためて完成したアルバムをご自身で聞いてみて、どう感じましたか?

手越 自分で言うのもアレですけど、最高のアルバムですね。僕は大好きです。

自信をもって世に送り出せるもの以外は、どんなに時間がかかっても出したくないと思っているんです。でも、今回の『NEW FRONTIER』は早くみんなに聞いてほしいし、アーティスト・手越祐也として今できるMAXのものを出しきることができたと思うので、これを引っ提げての来年のツアーも楽しみです。

「こういう感じでやっていくよ」という、僕の名刺代わりのようなアルバムになったので、2ndアルバムはさらにハードルが上がってしまうと思いますが(笑)……ハードルというのはどんどん上がり続けるべきだと思っているので、大歓迎ですね。僕は高いハードルになればなるほど燃えるタイプなので、これから先も楽しみですし、ボーカリストとしてずっと努力し続けないといけないと思わせてくれる作品です。

幸せしかない音楽漬けの日々を、ずっと楽しみながらチャレンジしていきたい

──来年の1月から全国7大都市をまわる『手越祐也 LIVE TOUR 2022 NEW FRONTIER』。どんなツアーになりそうですか?

手越 9月に開催した『手越祐也 LIVE TOUR 2021 ARE YOU READY?』は「ここからこんな感じで行くよ」という決意表明のような、エピソードゼロ的なライブだったんですけれども、今度のツアーはソロアーティスト・手越祐也の色全開で臨みたいと思っています。

先ほどお話ししたように、僕は総合エンタテインメントを今後も続けていきたいので、舞台セットや演出、曲順など、すべてにおいて見どころとサプライズがあるようなライブにしたいですね。たっぷりの内容だけど、「あれ? あっという間に終わっちゃった!」と思うようなライブになるといいなと思っています。

──今回のアルバムも、たっぷりな内容なのに「あれ? もう終わり?」と思いました。

手越 僕も「え? もう最後の曲?」って思いました(笑)。それって満足感が得られた証拠だと思うんですよね。ツアーでのライブも同じように、みんなが「あっという間に終わっちゃったな」と感じるぐらい、充実した内容にしたいと思っています。

──「自分が幸福を感じないと、人に幸せをお裾分けできないと僕は思っているので、これから先も楽しみながらチャレンジし続けたいです」と以前お話しされていましたが、音楽活動を目一杯全力でされている手越さんからは幸せが伝わってきます。あらためて、音楽漬けの日々を送っている今のお気持ちは?

手越 「毎日ずっと笑っているなあ」って、あらためて思います。結構スケジュールは過密なんですが(笑)、疲れてヘトヘトになるようなことがないんです。それはなぜかというと、常に自分がやりたいことをやって、自分が選んだ道を進んでいるからなんですよね。好きでやっていることだから、お酒を飲んだりゲームをする感覚と同じで……いい意味でリラックスして活動できているので、すごく楽しいんですよね。

年内だけでもファンクラブのクリスマスイベントがあるし、来年のツアーに向けての練習やリハーサルもあるので、楽しいことが目白押しだなとワクワクします。そういう意味で今僕はすごく幸せですから、誰かのために表現したり、発信できる余裕があるんだろうなと思います。

──さらに上へと登っていくのは大変なことでしょうが、チャレンジし続ける手越さんの今後をファンのみなさんも楽しみにされていると思います。

手越 僕自身、ずっと楽しみながらチャレンジしていきたいです。今は僕のことを知ってくださっている方たちがライブに足を運んだり、アルバムを手に取ってくださったりしていますが、今後はフェスのようなイベントに参加する機会も増えてくると思うんです。そういったアウェーの環境に身を置くことも僕は大好きなので、初めて僕の音楽に触れる人たちに自分の音楽をぶつけていきたいと思っています。

僕は音楽に関して「誰にも負けない」という自負があるし、真摯に向き合い続けているので、まだ僕の音楽に触れたことがない人たちにも、実際のパフォーマンスを見てもらいたいですね。そうやってどんどん仲間を増やしていって、みんなでパワーを強めていって……大きなことを言うようですが、僕らの力で日本を笑顔にしたいという思いがあります。

取材・文/とみたまい

手越祐也 1stアルバム『NEW FRONTIER』
12月22日(水) リリース

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