THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.12(後編) いつだってワクワクする選択をしてきたShow-hey
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左からRIKU、Show-hey。
THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル・RIKUさんの連載「音楽大陸」Vol.12には、RADIOFISHのメンバーとしても活躍するダンサー・Show-heyさんが登場。前編では2人の出会いや“後輩キャラの先輩”の立ち位置について語り合い、動画による番外編ではTHE RAMPAGEの人気曲「Stralight」のオリジナル振り付けを考案する様子をお届けしました。
後編ではRIKUさんがチームで活動する楽しさやソロワークでの醍醐味、いつか叶えたい夢などについてShow-heyさんに聞きました。
取材 / RIKU 文 / 清本千尋 撮影 / 曽我美芽
RIKUは主人公タイプ
RIKU Show-heyさんが生きるうえで、ダンサーとして活動するうえでのモットーを教えてください。
Show-hey あるよ。1つ目は「常にワクワクするほうを選択しよう」。FISHに誘われて即答でオリエンタルラジオとのグループに入ったこともそう。もう1つは「死は最後の冒険」。2つ目は俺が大好きなフック船長(「ピーターパン」に登場するキャラクター)の言葉なんだけど、ワクワクするほうを選んで生きて死んだらきっと「最高の人生だった!」という気分で永遠に続く冒険に出られるんじゃないかと思ってて。
RIKU 人生80年と考えたら、今の僕は27歳でまだその半分も生きてないわけで。半分にも満たないけど、僕の人生はまだ苦労のほうが多いんですよ。だからこそ後半は苦労したぶん楽しくてしょうがない人生を歩みたいし、そのために今努力したほうがいいと僕は思って今までやってきて。
Show-hey RIKUは主人公タイプだよね。その苦境すら楽しんでるんじゃない?
RIKU いや、正直逃げたいときもありますよ(笑)。
Show-hey でもさ、RIKUは逃げたくても逃げださないのがヒーローなのよ。戦い続けて今があるわけじゃん。カッコいいよ。
RIKU ありがとうございます。でも今成功してる人たちって、信じられないほどの苦労や努力をしているじゃないですか。それを感じさせないからこそ妬まれたりひがまれたりがあると思うんですけど、絶対に努力と苦労はみんなしていて。だから僕もそうなるためにがんばりたい。苦労している人ほど強くて何があってもぶれないし、人にも優しくできるから、そうなりたいんですよね。
Show-hey あー、後輩にごはんを食べさせるのが好きなのもそういう理由かも。若い頃にライフラインを止められて、腐りかけのじゃがいもを食べる生活をしていたから、後輩たちにはそういう生活をさせたくない。それぞれみんなそういうつらい思いをしていると思うし、誹謗中傷があったり、半端ないプレッシャーがあったりというオリジナルストーリーがあって、そこから逃げずにやり続けた人が成功している。RIKUもその1人だから本当にすごいと思う。この世界ってさ、本当に厳しいじゃん。僕らはさ、音楽とは何か、ダンスとは何かを探し求めて答えのない海原を航海して、それぞれが乗り込んだ船がなんとかつながっている状態だと思うわけ。だって最初に音楽の道を目指したときは不安じゃなかった?
RIKU めっちゃ不安でしたし、デビューなんて無理だろうなと思っていました。日大の付属の高校を卒業して、周りはそのまま進学する中で僕だけ進学せず、音楽の道を目指して1年間バイトをしながらレッスンを重ねてTHE RAMPAGEになったものの全然デビューができなくて。余裕がないから外食はできないし、服も買えないから5日同じ700円のトレーナーを着て過ごす生活。正月に地元に帰って友達と会ったらみんな、初任給がどうだ、ボーナスがどうだ、車を買ったとか話していて、僕だけが「車なんて買えないな」と思いながら会話を聞いているみたいなこともありました。
Show-hey わかる。俺はダンサーを目指して熊本から上京したから、地元で築いた人間関係を置いてゼロからのスタートだった。それにダンサーって目指すべきゴールが全然わからなかったんだよね。歌手になる場合は、この音楽番組に出たいとか、あの会場でライブをやりたいとかある程度具体的な目標があるじゃん。でも俺の場合は何もかもわからないまま上京して、めちゃくちゃ不安だった。友達がどんどん結婚していく中、俺だけまだ何も成し遂げてないし、1人で生きていくのが精一杯みたいな状況でめちゃくちゃ焦ったの。でもステージに立っているときはそんな様子は一切見せられないわけじゃん。そのギャップもなんか食らっちゃいましたね。
Show-heyが胸打たれたパフォーマンスとは?
RIKU 音楽に携わる仕事をしている人あるあるだと思うんですけど、好んで聴く音楽と仕事で使う音楽が違うと思うんです。いち音楽ファンとしてはどんな音楽が好きなんですか?
Show-hey ダンサーをやっているから、ヒップホップやR&Bをよく聴いていると思われがちだけど、別にそんなことはなくて。その日の気分でいろんなジャンルの音楽の中から聴きたいものを選んで聴いてるよ。天気がいい朝はSURFACEとかDef Techを聴くかな。あとステージに立つモチベーションを上げるために映画「グレイテスト・ショーマン」の「This Is Me」を聴きますね。ワークショップの映像がYouTubeに上がっているんだけど、キアラ・セトルの歌でその場の空気が変わっていくんですよ。歌詞に込められた「これが私よ! どんな言葉で傷付けられてもそれでも進んでいく」というメッセージも素晴らしいんですけど、リハーサルでこれだけの感情を込めて歌って周りの人の心を震わせているのが本当にすごいなと思って、こういう気持ちでステージに立たないといけないなと。
Show-hey この映像を観たとき、俺は涙が出た。「自分でいいんだ」「突き進まないといけないんだ」と思ったんだよね。音楽ファンとしてこの曲は本当にいいなと思ったし、歌の力をものすごく感じて。
RIKU 今初めてこの映像を観させてもらって、音楽の真髄がそこにあるって感じがしました。さっきShow-heyさんが話してくれた「物事が動くときにはハンパない熱量のやつが中心にいる」っていう話のままの現象が起きていますよね。
Show-hey やっぱりそう思う? 俺はこの映像を観て、生音の中でみんなのグルーヴが高まっていくこの感じがすごく好きなんだと思ったの。生バンドの曲を聴くのも好きだし、生音の中で踊るのもテンションが上がる。
RIKU いやー、本当にすごい。アーティストとして勉強になりました。真摯に取り組むってこういうことなんだなと思いました。
歌とダンスの相乗効果
RIKU Show-heyさんにとってのチームとしてやることの面白さ、単独で活動するときの楽しさを教えてください。
Show-hey チームでやっているときはディスカッションが常にできて、勉強になるよね。調和といびつさ、あと自分の役割を考えながら動くのが楽しいかな。みんなで積み上げていく感じというか。1人のときのセルフプロデュースにはまた違った面白さがあるから、その違いを楽しんでる。例えばさ、チームだと誰かが何かを置いてその上にまた自分が何かを置くときに次の人がやりやすいように置いたりするじゃん。1人のときは細長く積み上げていこうが、広く安定した形に積もうが自由だし、自分で先を考えながらやっていける。今の環境は両方できるのが本当にありがたいね。
RIKU Show-heyさんのチーム論、めっちゃわかりますね。僕はレコーディングでそれをすごく感じます。THE RAMPAGEは3人ボーカルがいるんですけど、僕が最初に録ることが多くて。(吉野)北人と(川村)壱馬はきっとこうやって歌うんじゃないかなと想像して自分の声を録るんです。
Show-hey その組み立てる楽しさってあるよね。相手は何も考えてない可能性も全然あるけど、あとでできあがったものを観たり聴いたりして「うまくいったな」って思ったり、そうじゃなかったり。RADIOFISHでも振り付けを作るときに「この振りだとFISHが踊りづらいかな」とか「こういうポーズにしたらRIHITOのイケメンさが目立つかな」とか「ここで中田(敦彦 / オリエンタルラジオ)さんが出てきたら面白いな」とか、全体のバランスを考えてやるのが楽しいなって。
RIKU 楽しみ方が違う感じですよね。
Show-hey そうそう。バーベキューと焼き肉みたいな違いなんだけど(笑)。
RIKU わかりやすい(笑)。僕はまだ1人きりでライブをやったことがないんですけど、例えば1人でバンドさんとコラボさせてもらったり、こうやって「音楽大陸」の取材でソロの仕事もあって。1人のときは自由にできる楽しさもあるけれど、それ以上に責任を感じています。1人で何かをやるときはTHE RAMPAGEの代表としてやらせていただくわけなので、自分がナメられたらチームがナメられちゃうんじゃないかなと。だからそうはさせないぞという気持ちでやってますね。
Show-hey チーム愛が強いんだね。自分が馬鹿にされるのはいいけど、チームが馬鹿にされるのは嫌みたいな。それって「HiGH&LOW」の世界観じゃん(笑)。
RIKU そうですね(笑)。そもそもナメた視線を感じることが多いので、本物ってどういうものなのか教えてやろうという気持ちでいつも臨んでいます。まだまだ未熟者なんですけど、そういうマインドでいかないと自分がつぶれちゃうと思って。
Show-hey 俺も先輩によく「ステージ上では一番自信を持って誰よりも上に立て。そしてステージを降りたら誰よりも謙虚でいろ」って言われて、その気持ちでやってる。ステージに立ったからにはシャンと自信を持つ、これは本当に大事だよね。でもさ、俺は踊ってるだけだけど、RIKUは歌って踊って大変でしょ?
RIKU 大変ですね。でもどっちもちゃんとできるようにトレーニングを始めたので。
Show-hey でもさ、これからきっと1人で歌う機会も増えてくるじゃん? そうなった場合は俺、後ろで踊ってもいい?
RIKU えー! いいんですか?
Show-hey ぜひぜひ。あと俺はネスが歌って、その後ろで踊るっていうのもやってみたいんだよね。まあこのまま叶わず死んでいくのも悪くないけど。RIKUが1人で歌うところ、俺は観てみたいな。
RIKU やってみたいですね。そこでTHE RAMPAGEのファンじゃなくてRIKU個人のファンを付けて、「RIKUってTHE RAMPAGEのメンバーなんだ」ってTHE RAMPAGEのファンにもなってくれたらうれしいですし。
Show-hey RIKUががんばって認められたら、チームの価値が上がるもんね。ダンサーって音楽を視覚化する存在だから、歌のパワーを増強することができると俺は思っていて。
RIKU まずうちのパフォーマーを僕の歌のファンにできないのであれば、観ている人にはそのパワーは絶対伝わらない。ライブの後半でパフォーマーがしんどくなってきたときに、RIKUの歌でもうひと踏ん張りできたって言ってもらえるようにならなきゃなと。それができてやっと一人前だと思うんですよね。
Show-hey メンバーをRIKUの歌で鼓舞するってことでしょ? いいよね。例えばRIKUがシャウトして、それに引っ張られてパフォーマーも踊りにより一層気合いが入るみたいな。きっとその逆もあるだろうし。
RIKU そうですね。僕はライブのときにいろいろアレンジをするんですけど、それはもう一段階ギアを入れていこうよっていう僕からメンバーへのメッセージなんです。アレンジの方法はまだまだ勉強中なんですけど。
Show-hey それがカチッとハマったときはヤバいことになるだろうね。
今の距離感くらいがちょうどいい
RIKU RADIOFISHは今どんな目標に向かって活動しているんですか?
Show-hey 今僕らは7年目なんだけど、10周年のタイミングで日本武道館でライブをやりたいなと思ってる。2024年、その頃はメンバーほぼ40代なんです。30代で紅白に出たんで、「40代になってもまだ続けていたら、武道館でライブをやったら面白いからやろうよ」って、話し合って決めた。なのにリーダーは海外に移住しました(笑)。
RIKU ははは。
Show-hey 曲は遠隔で作っているんだけど、それはそれで面白いよ。中田さんは「RADIOFISHもオリエンタルラジオも誰かが移住したらなくなっちゃうと言われるだろうけど、なくならないことを証明しに行ってくる」と旅立って。中田さんは本当にトライアンドエラーの人間で、トライしてダメだと思ったらすぐにやめるんですよ。顔出しするのを一時期やめたんですけど、それを2週間で撤回した。「やってみてうまくいかなかったから失敗ではなくて、『これは違う』とわかったことに価値がある」と言うんですよ。RADIOFISHに入って、中田さんの影響でとりあえずトライしてみるマインドになれたのは本当によかったと思います。
RIKU あと中田さんはマーケティング力もすごいですよね。
Show-hey 本当にすごいよ。「PERFECT HUMAN」が流行ってすぐ取材依頼がいっぱい来たけど、一旦全部断って、そのあと少しずつ出ていったんです。一気に出ちゃうと消費されて、年末の紅白に出たいのにそれまでにブームが去っちゃうから選んでいくぞと。あとモノマネやコラボもNGにして、ネタが廃れないように自分たちの力だけで継続的にブームを終わらせないようにしたんですよね。俺らとしてはやっと日の目を見たんだからいろんなところに出たい気持ちしかなかったけど、中田さんの考えを聞いて「なるほど……」と。それでなんとか紅白にも出られた。
RIKU すごいなあ。
Show-hey 俺がアーティストとして紅白に出ることになって、ダンサーとして携わっていた三代目とかAAAと共演して不思議な気分になったよね。その年は残念ながらネスたちはいなくて共演は叶わなかったんだけど、ほかの音楽番組ではたくさんネスと共演できてうれしかった。その年に初めてネスと2人で飲みに行ったら「二代目 J Soul BrothersをやるときにShow-heyに声をかけようと本当は思ってたんだ」と言われて、「それは声をかけろよ」と(笑)。でもそのときに入っていたら今の自分はいないし、幼なじみとそこまでずっと一緒ってちょっと気恥ずかしいから、今の距離感くらいがちょうどいいのかも知れないねって話になったの。2009年に大きなイベントで俺がBoAちゃんのバックダンサーをやって、ネスもEXILEに入ったばっかりのとき、2人で初めてステージ裏で会ったことがあって。
RIKU 2009年、僕は15歳で中3です。
Show-hey RIKUが15歳のとき、俺らはお互いのステージを袖から観ていたんだよ。で、ネスとの直接の仕事は「NES-FES.」でコメントを送ってくれっていうやつだけ(笑)。
RIKU ネスさんらしいなあ(笑)。では、最後の質問です。Show-heyさんにとってNESMITHさんとは?
Show-hey ライバルであり友達であり……なんでしょうね?(笑)きまぐれなネコって感じ? 真面目に言うと、刺激を与えてくれる存在ですね。小学生の頃からずっと変わらない間柄で、2年話さなくても昨日会ったくらいの感じで話せる親友かな。
Show-hey(ショウヘイ)
1983年6月6日生まれの熊本県出身のダンサー、コレオグラファー。RADIOFISHのメンバーであり、グループの振り付け、構成、演出を担当している。高校卒業と同時に熊本から上京し、専門学校に入学しダンスを学ぶ。2014、2015年にアメリカで行われた世界最大級のダンスコンペティション「VIBE Dance Competition」JRS部門では、ディレクションを担当したチームが2年連続で優勝。清水翔太、Nissy、BoAのバックダンサーを務めたり、w-inds.やDa-iCE、超特急などの振り付けを担当したりと、さまざまなメジャーアーティストのパフォーマンスを支えている。
𝑺𝒉𝒐𝒘-𝒉𝒆𝒚_𝑹𝑨𝑫𝑰𝑶𝑭𝑰𝑺𝑯 (@showhey198366) / Twitter
𝐒𝐡𝐨𝐰-𝐡𝐞𝐲(RADIO FISH)(@showhey198366) • Instagram photos and videos
RIKU(リク)
1994年8月10日生まれ。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル。2014年4月に行われたLDH主催オーディションに合格し、THE RAMPAGEのボーカル候補生となる。同年9月に行われた「武者修行ファイナル」で正式メンバーに昇格。2017年1月にシングル「Lightning」でメジャーデビューを果たした。2021年7月から東京・東京ドーム2DAYS公演を含むアリーナツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021 "REBOOT" ~WAY TO THE GLORY~」を開催。1月25日に4thアルバム「RAY OF LIGHT」をリリースする。RIKU個人としては毎週金曜日にメンバーの陣と共にスペースシャワーTV「ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!」、bayfm「WEEKEND THE RAMPAGE」にレギュラー出演中。9月には初の舞台「ETERNAL」で座長を務め、12月に1st写真集「Life is Beautiful」を刊行した。
RIKU (@_riku_r.m.p.g_ldh)・Instagram photos and videos
「音楽大陸」とs**t kingzのKazukiのYouTubeチャンネル「カズキのタネ」のコラボが決定!
12月25日(土)にShow-heyさんがレギュラー出演しているYouTubeチャンネル「カズキのタネ」にて、「音楽大陸」とコラボした動画が公開されます。「音楽大陸」Vol.12番外編でShow-heyさんとRIKUさんが披露したTHE RAMPAGE「Starlight」のオリジナルダンスをkazukiさん、そしてs**t kingzの大ファンでRIKUさんとは“陣RIKU”の愛称で知られるTHE RAMPAGEの同い年コンビである陣さんも交えてロングバージョンでお届け! 音楽ナタリーYouTubeチャンネルではダンスを終えた4人のアフタートーク動画を公開します。お楽しみに!

