この日はスペシャル・ゲストにメンバーも大好きだというお笑い芸人・脳みそ夫が登場。人を楽しませるエンターテイメントという点においては、お笑いも音楽も同じである。観客の心の鍵穴を笑いの鍵でこじ開けた後、「Wienners、年末忘年会!」と玉屋2060%(Vo/G)がソールド・アウトのフロアに呼びかけ、Wiennersは「FAR EAST DISCO」で鮮やかなスタート・ダッシュを決めた。
「結果発表ー!」とダウンタウン浜ちゃんの声をサンプリングで使用すると、ここからリクエスト上位3曲をプレイ。デジタル色の強いポップ・パンクで攻める「DIAMOND DUST」、早いテンポでフロアを沸かせた「TRY MY LUCK」、アサミサエがリード・ヴォーカルを務めた「愛鳥賛歌」と繋ぎ、場内を興奮のるつぼに誘う。この上位3曲に対して、玉屋、∴560∵の2人は「ELECTRIC FOR YOU」が入ると予想したようだが、ファン目線の選出も演者側は心底楽しんでいる様子だった。
そして、今日のゲストである脳みそ夫を迎え、「脳みそ夫体操」を生演奏で初披露し、この曲も観客を巻き込んで大いに盛り上がった。再び「結果発表ー!」の声が響くと、リクエスト下位3曲、つまりマニアックなナンバーを投下するセクションへ。ラップを用いたリズミックな「FUCK OFF」、バンドの出自を露わにしたノイジーなハードコアを撒き散らす「Go Anti Go」、底抜けにアッパーな「Why can you stand?」と怒涛の3連発。
奇しくも12月25日に1stアルバム『CULT POP JAPAN』、1stミニ・アルバム『W』、2ndアルバム『UTOPIA』、3rdアルバム『DIAMOND』と初期作品をサブスク解禁したばかりで、今日もそれらの作品から楽曲をプレイしていた。ライブで聴きながら、これからも埋もれた良質曲にもっと光を当てて欲しいと願わずにはいられなかった。
01. FAR EAST DISCO
02. FUTURE
03. さよなら浦島太郎
04. DIAMOND DUST
05. TRY MY LUCK
06. 愛鳥讃歌
07. 脳みそ夫体操(feat.脳みそ夫)
08. FUCK OFF
09. Go Anti Go
10. Why can you stand?
11. FACTION
12. SUPER THANKS
13. ドリームビート
14. 蒼天ディライト
15. UNITY
EN1. 姫君バンケット
EN2. GOD SAVE THE MUSIC
WEN1. 恋のバングラビート
WEN2. TRADITIONAL