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「牛首村」会見、1人2役に挑んだKoki,の演技を萩原利久と高橋文哉がたたえる

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左から高橋文哉、Koki,、萩原利久、清水崇。

「牛首村」の完成報告会見が2021年12月8日に東京・帝国ホテルで行われ、キャストのKoki,、萩原利久、高橋文哉、監督の清水崇が出席した。

「犬鳴村」「樹海村」に続く、「恐怖の村」シリーズ第3弾となる本作。北陸に実在する心霊スポット・坪野鉱泉をテーマに、“牛首村”にまつわる秘密と忌まわしい風習が描かれる。Koki,は17歳の女子高校生・奏音と、その妹・詩音の2役で出演。萩原は奏音に好意を持つクラスメイト・香月蓮、高橋は行方不明の恋人・詩音を探している倉木将太に扮した。

映画初出演にして初主演となるKoki,は、作品を鑑賞した感想を聞かれると「皆さんとチームワークで作ったものが、1つの映画になったことに感動しました。いろんな場面を思い出してうるうるしてしまいました」と語る。ホラー映画に初出演したという高橋は「この『牛首村』が初めて最初から最後まで観れたホラー映画です。『犬鳴村』『樹海村』もDVDをいただいてたんですけど、最初の5分、10分で断念したぐらい苦手だったんです。でもこうして参加させていただいて、ホラーだからこそ感じられるハラハラドキドキを僕も感じられましたし、新しい発見ができました」とホラーに対しての見方が変わったことを明かした。

Koki,のキャスティングについて問われた清水は「モデルとしては知っていました。そこに『樹海村』の三宅(はるえ)プロデューサーのお薦めがありまして。お芝居は見たことがなかったので不安はあったんですけど、一度お会いしたところ、真面目さというかストイックさを感じて『この人とやるのは面白いかもしれない、お芝居に慣れてる方とやるよりも挑戦ができるかもしれない』と」と語る。

また清水は「求めるものに応えてくれた。利久くんは『こういうキャラクターを目指している』っていう意図をくんでくれたし、高橋くんの役は最後まで固まらなくて、準備も大変だったと思うけど(演じてくれた)。Koki,さんの役は、映画を観てくれたらわかるんですが、普通は一生出くわさないような役。しかも(映画に出るのは)初めて。でも見事に演じてくれました」とキャストの3人をたたえた。

1人2役に挑戦したKoki,を、萩原は「決して順撮りではなかったので、その日のうちに奏音と詩音の両方を切り替えないといけないんですけど、本当に(演技が)変わるんですよね。もちろん衣装とかも変わるんですけど、それ以上にちゃんと人が変わって、現場で戸惑うこともなく、『あ、変わった』と肌で感じ取れるのがすごいと思いました」と称賛。高橋も「僕は奏音と詩音との3人のシーンがけっこうあって。撮影してる中で、奏音の衣装のままの詩音と、あるいは詩音の衣装のままの奏音とリハーサルをすることもあったんですけど、それでも(Koki,の)まとうオーラが変わってて。僕が演じる将太の心情をも変える力が、Koki,ちゃんの奏音と詩音の両方にあって、そこに救われながら最後まで将太を演じることができましたね」と、Koki,の演技から受けた影響を明かした。

また恐怖シーンを鑑賞した感想を聞かれると、Koki,は「自分が出演している場面でも、思わず声が出てしまいました。台本を読んでいて、先がわかってもドキドキして。試写会は姉(Cocomi)と行ったんですけど、姉も声を上げていました」と語り、さらに「姉からは『がんばったね』と言われたので『ありがとう』と返しました」という姉妹のほほえましいエピソードも披露した。

最後に注目シーンについて聞かれると、清水は「どこか1つって言われると難しいですけど……。最後のほうで詩音が『タイミング悪いな、お姉ちゃん』って言われるんですけど、お母さんに『むしろタイミングいいのかもよ』って諭されて『そうか』となるシーンがあるんです。この映画の企画自体もそうだし、このタイミングでKoki,さんに映画に初めて出てもらうっていうのもそうだし、この3人が集まったのもそうだし、『タイミング悪い』と思ったことが、実はよかったとか、あるいは最悪と思った状況こそチャンスだってことが人生にはある。実はそういう教訓を込めて作ったシーンです。ホラー以外にも実はそういうメッセージがあります」と、作品に込めた思いを明かした。

「牛首村」は2月18日より全国でロードショー。

※Koki,のoはマクロン付きが正式表記

(c)2022「牛首村」製作委員会