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尾上松也、初代と異なる自由な赤胴鈴之助を演じる「父は笑わないかも(笑)」

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左から堀未央奈、尾上松也、今野浩喜。

ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」の完成披露試写および記者会見が本日1月7日に東京・歌舞伎座ギャラリー木挽町ホールで行われ、尾上松也、今野浩喜、堀未央奈が登壇した。

本作は、江戸時代からタイムスリップしてきた赤胴鈴之助が、令和でまったりと過ごすさまを描くコメディ。江戸時代で鈴之助の宿敵であった悪の組織「鬼面党」も現代にタイムスリップしたことで、平和な現代にも悪の手が迫り来る。65年前にドラマで鈴之助を演じた尾上松助の息子・松也が同役で出演。今野は鈴之助よりひと足先に令和にタイムスリップした兄弟子・竜巻雷之進、堀は雷之進行きつけの居酒屋で働くヨシ子を演じる。

松也は「5、6年前から『赤胴鈴之助』をなんらかの形にしたいと言っていたので、撮影に入ったときは感慨深かったというか、ようやく長年の思いが結実した瞬間でした。扮装にはこだわりがあって、メイクにも2時間ぐらいかけてます」と作品への思い入れを語る。続く今野は「松也さんがそんなに昔から関わってたのは知らなかった。私は特に感慨深さもないんですけど……。メイクと着替えを合わせても15分ぐらいでした」と、松也との対比で集まった報道陣を笑わせた。また今野は「主役を見て『これぐらい崩していいのか』と感じ取らないといけないんですけど、(松也は)むちゃくちゃだった(笑)。台本より上というか、横みたいな……。台本から逸脱するような芝居も好きにやらせてもらいました」と、現場の自由さについて語った。

堀がMCから「堀さんは本格コメディは初めてということで……」と話を振られると、なぜか松也は吹き出す。この理由を聞かれた松也は「堀さんがクランクアップのときに『人生で初めてこんな本格コメディに出演しました』とおっしゃったんですけど、そこにいた全員が『これ、本格コメディだったの?』って爆笑しまして。僕は昔から仲のいいスタッフさんと、コメディという感覚もなく、ただ楽しくやってるだけなので」と明かす。これに堀が「私はこれが本格コメディという感覚で、これがベースになっていくんだろうなと思います」と返すも「これを基本にしたらダメ」と2人からツッコまれる一幕もあった。

松也のアドリブや顔芸が数多く披露されるこのドラマについて、取材陣から「すごかった場面は?」と質問が飛ぶ。これに今野は「とにかく声の大きさが面白かった。喫茶店のシーンが多いんですけど、そこで舞台みたいな声を出すんですよ。喫茶店って静かにする場所なのに(笑)。初めてですよ、笑って演技ができなくなったの。それぐらい声が大きい」と明かす。すると松也は「すごいおもしろい顔とかモノマネしても、(今野は)笑ってくれないのに……(笑)」と、声の大きさだけがウケていたことを残念がっていた。

また松也は堀の印象を「天性のマドンナ気質」と表現。「ヨシ子以外全員ふざけてて、まともなヤツが1人もいない中でも冷静に芝居してる。ヨシ子が崩れたら総崩れでみんな笑っちゃう中、お若いのに引き締めてくれた。周りを冷静に見つつ、コメディセンスを発揮しないといけないときにはきっちりとセンスを見せてくれて驚きましたし、我々こそ“本格コメディ”を見せていただいた」と褒めたたえた。

堀はドラマ中で白目を剥くシーンがあるとのことで、これについて堀は「尾上さんが直々に教えてくださって、そこで習得して。教わったホヤホヤなものを出して、私としても満足のいく表情でした」と笑顔で語る。これを聞いた松也は「堀さんは物事を大きく言いますよね? 白目を“習得”とか“直々に”とかそんな大変なものじゃない(笑)」と恐縮しながら、「でも最初は上を向いてるだけだったのに、短い時間で“習得”されて、クオリティの高い白目になってます。ぜひ見ていただきたいですね」と堀の白目をアピール。今野はその現場にいなかったということで、堀がここでも白目を披露する流れになり、堀は「今、できるかな?」と言いながらも見事な白目を見せた。

ここで改めて松也は、父と同じ作品に出演することへの思い入れを問われる。「父がやっていたのは生放送ドラマなこともあって、映像は残っていなくて、写真をちらっと見たことがあるぐらい。でも私は父親が好きで歌舞伎を始めたんです。せっかく父が始めたことを僕もたまたま好きになって始めたので、親子の中だけでも共通する役柄を何か作りたいとはずっと思っていて、それが『赤胴鈴之助』でした。父親から『これを形にしてくれ』とか『赤胴鈴之助とは』と言われたわけでもなく、僕が勝手に、『僕と父親の役だ』ということにしたくて、このドラマを作った部分があります」と、令和に「赤胴鈴之助」が再ドラマ化された経緯を明かした。

「お父上がご存命だったら、ドラマを観てなんと言うと思うか」と質問が飛ぶと、松也は「(前作と)まったく違うものになってますからね。怒りはしないと思うんですけど、呆れるんじゃないですか(笑)。僕との笑いのセンスは違ったと思うので。全話見てもクスリとも笑わない気がしますね。そもそも本来は、主人公は少年剣士で、雷之進も近い年齢。今野さんにこんなこと言うのもアレですけど、おじさん2人でやってますからね(笑)」と、ドラマ1作目とかけ離れた設定に触れながらも「でもドラマをやること自体は喜んでくれるんじゃないですかね」と語っていた。

最後にこれからドラマを観る視聴者にメッセージを求められた松也は「かなりぶっとんだコメディになってますけど、肩の力を抜いて、何も考えずに楽しめる作品になってると思ってます。でもよく聞いてるといいこと言ってる部分もあるので、おうちで流し見しながら、たまに耳を傾けてほしい。ドラマを通じて元気になって、翌日のお仕事とか、自分のやりたいことのエネルギーになってもらえれば幸いです」とアピールした。

ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」は1月8日深夜に放送スタート。

真夜中ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」

テレビ大阪、BSテレ東、BSテレ東4K 2022年1月8日(土)スタート
テレビ大阪 毎週土曜 24:56~25:26 ※初回放送は25:51~26:21
BSテレ東、BSテレ東4K 毎週土曜 24:00~24:30
※全12話
※NTTぷらら「ひかりTV」で1週間先行配信

(c)ドラマ「まったり!赤胴鈴之助」製作委員会