「明け方の若者たち」北村匠海、リハーサルで“役者魂”空回り「爪が半分なくなった」
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左から松本花奈、井上祐貴、北村匠海、黒島結菜、カツセマサヒコ。
「明け方の若者たち」の公開記念舞台挨拶が、本日1月8日に東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、キャストの北村匠海、黒島結菜、井上祐貴、原作者のカツセマサヒコ、監督の松本花奈が登壇した。
本作は、東京で生きる“僕”が経験する恋愛や将来への葛藤を描いた青春ラブストーリー。主人公の“僕”に北村、“僕”に一目惚れされる“彼女”に黒島、“僕”と親友になる会社の同期・尚人に井上が扮した。
2021年12月31日に封切られた本作。観客を前に北村は「公開から数日が経ちますが、感想や思いがたくさん届いています。この映画が僕らの手を離れてしまった寂しさを今実感しています」と挨拶。同世代のキャスト・スタッフと撮影に臨んだ本作を「大学の映画サークルで自主映画を作っているような感覚でした。何度もみんなで“明け方”を見ながら撮影して。短い期間でしたが、密度の濃い時間でした」と振り返った。
また北村は、シャワーヘッドを壁にたたきつける場面のリハーサルを回想。「段取りとはいえ1度本気でやるタイプなんです。ブワーッと本気でシャワーヘッドをたたきつけたら、見事に手が血だらけに(笑)。爪が半分なくなったので、疑似の爪を作って撮影を続けました。だから(本編の)途中から爪が半分ないです。マネージャーに『段取りで何やってんだ!』と怒られちゃって……」と“役者魂”が空回りしてしまったことを告白した。
井上は、バッティングセンターでのシーンについて「野球が苦手なので、1カ月くらいバッティングセンターに通って必死に練習しました」と回顧。北村が「フォームがめちゃくちゃ綺麗だった」と井上を称賛するも、ボールはCGになったことを暴露する。撮影当時、井上は「打てるかな……。俺で何テイクも重ねちゃダメだよな……」と不安だったようだが、北村は「CGなのよ」とツッコミを入れていたことを明かした。
松本と北村は、2011年にドラマ「鈴木先生」で共演経験があり、今回の「明け方の若者たち」では監督と俳優という形で再会した。北村は「下北沢で偶然会ったときに『一緒にやれたらいいね』と話したことがあった。巡り合うものだなと思いましたね。監督として現場にいる姿を見て、同世代の仲間として誇らしかったです」と語った。
なお、“彼女”のバックストーリーをつづった「ある夜、彼女は明け方を想う」がAmazon Prime Videoで本日から配信中だ。黒島は「“彼女”の悩み、行き詰まった姿が描かれています。映画本編での“彼女”は謎めいたところもありますが、スピンオフでは“彼女”の見え方が変わって、いろいろと共感していただける部分が見つかると思います」とコメント。カツセは「登場人物それぞれに人生が存在することを強く思いながら描いた作品。もしもほかの人生が気になった方はぜひスピンオフも観ていただけたら」と述べた。
「明け方の若者たち」は全国で上映中。
※「明け方の若者たち」はR15+指定作品
(c)カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会