「駐在刑事」寺島進が自身の変化を語る「馬鹿野郎、この野郎が少なくなった」
映画
ニュース
「駐在刑事 Season3」オンライン会見の様子。左から藤井美菜、寺島進、北村有起哉、市毛良枝
テレビ東京のドラマ「駐在刑事 Season3」のオンライン会見が1月11日に行われ、キャストの寺島進、北村有起哉、佐藤寛太、藤井美菜、市毛良枝が参加した。
元敏腕刑事で、今は奥多摩の人々に“駐在さん”として親しまれる江波敦史を寺島が演じる「駐在刑事」シリーズ。Season3制作が決まったときの感想を、寺島は「ずっと観続けてくれたファンの方に感謝すると同時に、レギュラーキャストの皆さん、スタッフの皆さんに支えてもらってありがたいなと思っております。Season3が決まったからには、Season2を超える物をまず作ろうと心がけていました」と語る。
警察組織の中を突き進むキャリアウーマン・和泉玲香役でキャストに加わった藤井は「30代独身でお仕事をバリバリがんばってきた女性と聞いていたので、共感できましたし演じがいのある役だなと思ったんですけど、台本を開いてみると、それこそパワーバランスをものすごく崩す役で。いいスパイスになれたらいいな、ならなきゃな、と責任を感じました」と述懐。「撮影が始まってみると、スタッフの方も役者さんもできあがったチームだからこその包容力があるというか、すごく受け止めてくださったので、楽しくお芝居をさせていただいたと思います」と振り返る。
「この人ここが変わったな」というところはあるか、という司会の質問に対して、寺島は「寛太が変わりましたね。Season1のときは、寛太と2人のやり取りのところで2ページワンカットで行くっていうことがあったんですけど、けっこう噛んでたんですよ。でもそれが、3年4年経ってSeason3になったときにはスラスラとセリフを言いますし、若さというか吸収力というか、すごく進化しているなと思いましたね」と回答。そして「あと寺島が変わりました(笑)。パワハラだなんだで『馬鹿野郎』『この野郎』が少なくなりましたね」と笑った。
別の場所からリモートで会見に参加した佐藤は「監督が『このシーン、ワンカットで行きます』と言ったときに『ひー、ワンカットですか?』となったのをすごく覚えています。もちろんセリフを覚えていってないわけじゃないんですよ! いろんなプレッシャーと恐れで噛み噛みで」と回想。寺島が「これを経験したら絶対に自信になるんで、いい意味で新人を鍛えよう!という、そんな相談を監督として」と語ると、佐藤は「今知りました、それ! 4年越し、5年越しですよ(笑)。うれしいです、ありがとうございます!」と感謝した。
同じ質問を受け、北村は「寺島さんがやっぱり優しくなりました。一番最初のスペシャルでガチンコ芝居をするとき、ちょっと手探りでやっていたんですね。『こんな感じかな』『こんな程度かな』くらいでやってたら『もっと来いよ!』ってすごい言われて、正直、ちょっとムカッとしまして(笑)」とコメント。「その緊迫感たるやね。その頃と比べると、すごく優しく穏やかになった印象があります。もちろん、いきなりまた『ここワンカットで行こうぜ!』と言うかもしれないので、油断せずに取り組んでいかなきゃいけないなと思っております」と続ける。
義理人情に厚い江波にちなみ、芸能界で義理人情を感じた瞬間はあるか、という質問も。寺島は「この世界に入って2年も経たないくらいのときですかね、地元の深川で、1人で飲み歩いてたんです。そうしたら10代の頃お世話になった、『仁義なき戦い』に出てきそうな怖い先輩方とばったり会った。で、屋台のおでん屋に連れて行かれたんですけど、その先輩から『お前が売れようが何しようが俺は変わらないから。お前も、もし偉くなっても深川を忘れたら寺島進じゃなくなるからな』って言われたのを今でも昨日のことのように覚えてますね。奥多摩の江波ですけれども、深川の寺島進も忘れないようにと思っています」と語った。
「駐在刑事 Season3」は本日1月14日にスタート。毎週金曜20時より放送される。
金曜8時のドラマ「駐在刑事 Season3」
テレビ東京系 2022年1月14日(金)スタート 毎週金曜 20:00~
(c)テレビ東京