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イルカ、デビュー50周年&ラジオ番組30周年コンサートで南こうせつ、さだまさしらゆかりのゲストと共演

ぴあ

『イルカ50周年 イルカのミュージックハーモニー30周年記念 青春のなごり雪コンサート』より

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1971年5月にシュリークスに参加してデビューしてから50年。1991年10月にラジオ番組『イルカのミュージックハーモニー』が始まって30年。こうしたイルカにとってアニバーサリーな年にあわせ『イルカ50周年 イルカのミュージックハーモニー30周年記念 青春のなごり雪コンサート』が、東京国際フォーラム ホールAにて開催。

会場には番組のオープニングテーマ「ダンス・ウィズ・ミー」とともに、イルカの「時刻は午後4時を回りました」といつもの番組と同じような雰囲気のナレーションが流れる。会場が暗転し、ステージにスポットライトが当たるとイルカ、伊勢正三、南こうせつの3人がステージに登場。イベントのタイトルにもなっている「なごり雪」をオープニングから3人で歌唱し、記念すべき周年イベントはスタートした。なごり雪は伊勢正三が作詞、作曲したかぐやひめの楽曲で、伊勢と南はいわば生みの親。イルカがこの曲を広めた育ての親としたら、生みの親と育ての親による歌唱に、会場は冒頭から大きな拍手に包まれた。

この日のセットリストは、『イルカのミュージックハーモニー』でリクエストの多い楽曲を選曲して構成。続く「海岸通」も3人で。同曲も伊勢が作詞・作曲を担当しており、フォークデュオ「風」で歌われた後、イルカがカバーしヒットさせた楽曲だ。MCでは「正ちゃん(伊勢)良い曲ばっかり書くのよ~」と伊勢の作曲力を改めてイルカが絶賛すると、それに同意するように観客から盛大な拍手が。それに対し、伊勢も「広めていただいて~」とイルカに感謝を述べていた。

続いては杉田二郎とのデュエットで、杉田が所属したグループ「はしだのりひことシューベルツ」の楽曲「風」を歌唱。杉田はイルカのデビュー当時にご飯を食べさせてくれたりと、一番お世話になった人だという。イルカが杉田の事務所に所属するきっかけとなった人物だからこそ、当時の知られざる秘話を次々と告白。そのほかにも、気心知れた仲だからこそのエピソードが多数語られた。そんな杉田とイルカは、杉田が作曲した楽曲「戦争を知らない子供たち」を歌い上げ、会場はリズムよく拍手で応えていた。

杉田がステージを去ったあと、イルカは番組内で「もしかしたらサプライズゲストが来るかも?」と匂わせていたことを話し出す。「スケジュールが間に合うかわからない。まだ会場に来ていないから、どこかで“雨やどり”しているのかしら? “関白宣言”しちゃってたらどうしよう!」と話し、観客はすぐに誰が登場するのかわかったよう。イルカに呼び込まれたのは予想通りさだまさしで、イルカ50周年のお祝いということで50本のバラの花束を持ってかけつけたさだは「本当におめでとうございます!」とお祝いの言葉を伝えた。隣の会場で行われているコンサートのゲストを少し抜け出してかけつけたさだは、番組で最もリクエストが多いという「案山子」をイルカのリクエストで弾き語り。歌詞の一部をイルカも一緒に歌唱するなど案山子を歌い上げ、感動の余韻を残したまま足早にステージを去ったが、観客の拍手はずっと鳴りやまぬままだった。

息子・神部冬馬がサプライズ出演で親子デュエットも

新型コロナウイルス対策のため換気休憩を挟み、イベントは第2部へ突入。後半戦は尾崎亜美とのデュエット「サラダの国から来た娘」から幕を開ける。尾崎はイルカの妹分で、2人で「声の美人姉妹」「ふかのう姉妹」「もののけクローバーZ」「ドタキャンディーズ」と冗談で言い合っているのだそう。また、この日は尾崎の夫でベーシストの小原礼も会場に来ており、2人を「阿佐ヶ谷姉妹ならぬ、有楽町姉妹だな」と名付ける一幕も。尾崎は小原のベースに乗せて「春の予感 ~I‘ve been mellow~」「マイ・ピュアレディ」を披露した。

続いて、オープニングでは南と共に登場した伊勢が一人でステージへ。「なごり雪」以外にもイルカの曲を数多く制作している伊勢。アーティスト歴50年ともなったイルカの“始まり”となったソロデビュー曲「あの頃のぼくは」も伊勢の楽曲だ。また、「なごり雪」に次ぐヒット曲「雨の物語」も伊勢が作詞作曲しているということで、そんなイルカのルーツともいわれる2曲を2人でデュエットした。

今度は南が一人で登場し「うちのお父さん」を披露。イルカが包んだ癒しの雰囲気を、南は一気にハツラツとした空気に切り替える。そして、南の幼き頃のある夏の日の思い出が語られたかと思えば、その思い出を歌った「幼い日に」の歌唱へ。1曲目とは打って変わった哀愁ただよう歌声を会場に響かせた。

南はそのままステージに残り、伊勢を呼び込み「神田川」と「22才の別れ」を2人で歌唱。「神田川」は昨年逝去された喜多條忠氏が作詞した曲。「22才の別れ」は「風」のデビュー曲で、ともに活動していた大切な音楽仲間、大久保一久さんも昨年亡くなられている。2人への追悼の意を込めて歌われたこの2曲は、それぞれにとっても大切な楽曲で、歌い上げた後2人は「生きていると色々あるよね……」としみじみと語っていた。

ここからは、イルカのソロパートへ。この日のイルカの衣装は、大胆に足を露出したミニスカート。「今まで履けなかったけど、人生楽しまなきゃ」と挑戦のための衣装だったようで、観客にも人生を楽しんでほしいと「人生フルコース」を笑顔で爽やかに歌う。そしてイルカの人生を振り返るにあたり欠かせない人物である息子・神部冬馬が2人目のサプライズゲストとして登場し、初の合作「原石」をデュエット。息ぴったりのハモリで親子の絆を見せつけた。

そして、イルカの原点と言われるシュリークス時代の楽曲「いつか冷たい雨が」をソロで歌った後、さだを除く今日出演したゲスト全員がステージに集結。全員で「まあるいいのち」を大合唱し、最後イルカは大きな声で会場に集まったファン、リスナーに「ありがとうございました!」と感謝を述べ、イベントはフィナーレを迎えた。

アンコールでは「なごり雪」を再び息子の神部冬馬と一緒に熱唱。最後に「これからも是非『イルカのミュージックハーモニー』を聴いてくださいね! また会いましょう!」と集まった観客にメッセージを送り、イルカにとってのアニバーサリーを祝う記念すべきイベントは、晴れやかに幕を下ろした。