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映画芸術が2021年ベスト&ワースト10発表、ベスト1は東出昌大主演「草の響き」

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ナタリー

「草の響き」 (c)2021 HAKODATE CINEMA IRIS

季刊誌・映画芸術が「2021年日本映画ベストテン&ワーストテン」を発表。東出昌大の3年ぶりの映画主演作「草の響き」がベストテン1位に選出された。

1946年に創刊された映画芸術は、脚本家の荒井晴彦が編集長を務める映画批評専門誌。厳しい選定・評価による「日本映画ベスト&ワーストテン」は毎年恒例の企画だ。2020年はいまおかしんじの「れいこいるか」がベストテン1位、黒沢清の「スパイの妻(劇場版)」がワーストテン1位に選出された。選者には映画評論家のみならず、映画監督、脚本家、プロデューサーなどの映画人、劇場スタッフや一般の会社員も名を連ねている。

「草の響き」は佐藤泰志による同名小説を「空の瞳とカタツムリ」の斎藤久志が映画化した作品。これまで「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」「オーバー・フェンス」「きみの鳥はうたえる」と佐藤の小説を原作に映画をプロデュースしてきた北海道の映画館・函館シネマアイリスの25周年記念作品だ。心を病んだ男が治療の一環として、来る日も来る日も函館の街を走り続けるさまが描かれる。奈緒、大東駿介、室井滋もキャストに名を連ねた。

ワーストテンの1位は吉田恵輔のオリジナル脚本による映画「空白」。万引き現場から逃げる途中で車にひかれた中学生の死亡事故をめぐるヒューマンサスペンスで、「新聞記者」を世に送り出したスターサンズが企画した。なお吉田が松山ケンイチを主演に迎え、負け続きのボクサーを描いた青春群像劇「BLUE/ブルー」はベストテンの3位に選出されている。

順位の詳細は下記の通り。「2021年日本映画ベストテン&ワーストテン」を掲載した映画芸術478号は1月28日に発売される。

※吉田恵輔の「吉」は「つちよし」が正式表記

映画芸術 2021年日本映画ベストテン&ワーストテン

ベストテン

1位「草の響き」(監督:斉藤久志)
2位「偶然と想像」(監督:濱口竜介)
3位「BLUE/ブルー」(監督:吉田恵輔)
4位「いとみち」(監督:横浜聡子)
5位「街の上で」(監督:今泉力哉)
6位「あのこは貴族」(監督:岨手由貴子)
7位「茜色に焼かれる」(監督:石井裕也)
7位「痛くない死に方」(監督:高橋伴明)
9位「孤狼の血 LEVEL2」(監督:白石和彌)
10位「東京自転車節」(監督:青柳拓)
※「茜色に焼かれる」「痛くない死に方」は同率7位

ワーストテン

1位「空白」(監督:吉田恵輔)
2位「すばらしき世界」(監督:西川美和)
3位「キネマの神様」(監督:山田洋次)
4位「ドライブ・マイ・カー」(監督:濱口竜介)
5位「由宇子の天秤」(監督:春本雄二郎)
6位「偶然と想像」(監督:濱口竜介)
6位「そして、バトンは渡された」(監督:前田哲)
6位「ヤクザと家族 The Family」(監督:藤井道人)
9位「いのちの停車場」(監督:成島出)
9位「花束みたいな恋をした」(監督:土井裕泰)
※「偶然と想像」「そして、バトンは渡された」「ヤクザと家族 The Family」は同率6位。「いのちの停車場」「花束みたいな恋をした」は同率9位