ミロと日本の繋がりを紐解く『ミロ展―日本を夢みて』Bunkamuraザ・ミュージアムにて開催
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ジュアン・ミロ 《絵画(カタツムリ、女、花、星)》 1934年 油彩、キャンバス 国立ソフィア王妃芸術センター Photographic Archives Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofia, Madrid (c) Successió Miró / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 E4304
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すべて見るスペインのバルセロナで生まれた大芸術家、ジュアン・ミロ(1893~1983)。国内では20年ぶりの大規模回顧展となる「ミロ展―日本を夢みて」が、2月11日(金・祝)から、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれる。
ミロは、ピカソと並び、スペインの巨匠として知られる芸術家だ。ジャポニスム・ブームのころ生まれ、生家の近くに日本美術の輸入販売店があったり、初個展を開いたダルマウ画廊では、日本美術の展覧会がたびたび開催されていたり。そのためミロは、早くから日本文化への憧れや興味を持っていた。
芸術の都・パリで、「絵画と文字の融合」を追求するようになったミロは、日本の書に関心を抱いていった。戦争によりマジョルカ島へ逃れた1940年頃から、日本の墨と和紙を用いて、描線の太さや濃淡の実験を繰り返した。
一方、日本では、1930年代からミロの作品が紹介されており、世界に先駆けて1940年にモノグラフ(単行書)を出版されるなど、その活動に注目していた。現在でも、日本各地の美術館がミロの名品を収蔵してきたように、ミロの人気は高い。
本展では、ミロの日本への憧れを象徴する初期作品から代表作、例えば、実際の浮世絵と自画像をコラージュした《アンリク・クリストフル・リカルの肖像》、1931年に日本で初めて展示された《焼けた森の中の人物たちによる構成》、56年ぶりの来日となる《絵画(カタツムリ、女、花、星)》がといった名作が並ぶ。
戦後、ミロは2度来日している。当時のミロは、積極的に陶器の制作。そこから日本の民芸品も愛していった。会場では、ミロが所蔵した日本の民芸品等の貴重な品々や、批評家の瀧口修造との交流を示す資料も見ることができる。
ミロは「日本の書家たちの仕事に夢中になったし、確実に私の制作方法に影響を与えている」という言葉を残した。そんなミロと日本の相思相愛、深いつながりを紐解く展覧会は必見だろう。
【開催概要】
『ミロ展―日本を夢みて』
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2022年2月11日(金・祝)〜2022年4月17日(日)
時間:10:00〜18:00、金・土曜日は21:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:2月15日(火)、3月22日(火)
展覧会公式サイト:https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_miro/
※会期中すべての土日祝および4月11日(月)~4月17日(日)は事前に【オンラインによる入場日時予約】が必要
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