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オレンジアーミーへ快勝劇を届けられるか? S東京ベイがリーグワン初のホストゲームへ!

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立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ) (C)スエイシナオヨシ

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クボタスピアーズ船橋・東京ベイが江戸川陸上競技場に帰って来る。S東京ベイが『NTTジャパンラグビー リーグワン2022』初となるホストゲームを行うのだ。第4節で千葉ダービーがラインナップ、グリーンロケッツ東葛を迎え撃つ。

国立競技場での開幕戦が試合中止となり、戦わずして勝点5を手にしたS東京ベイは1月15日の第2節でシャイニングアークス東京ベイ浦安と対峙。埼玉ワイルドナイツ戦が目前でなくなり試合勘と精神的な切り替えが難しいS東京ベイに対して、ホームのSA浦安は開幕戦でコベルコ神戸スティーラーズを1点差で下した勢いを得て秩父宮ラグビー場で待ち構えた。

南アフリカ代表44キャップのHO(フッカー)マルコム・マークスとオーストラリア代表71キャップのSO(スタンドオフ)バーナード・フォーリーを欠いた上、前半の内にCTB(センター)立川理道主将が負傷でグラウンドを去るビハインドに見舞われながら、S東京ベイはFB(フルバック)ゲラード・ファンデンヒーファーの効果的なPG(ペナルティゴール)と集中した粘り強いディフェンスで19-9とタイトなゲームを制した。

試合後、立川に代わりゲームキャプテンを務めたFL(フランカー)ピーター・“ラピース”・ラブスカフニが「1点差、2点差でどちらが勝ってもおかしくないゲームだった。お互いにハードワークし、チャンスをものにするという部分で自分たちは得点をマークすることができた。競り合いに対応できたこと、試合にできたこと、ファンがいたこと、プレシーズンを過ごしたチームメートと戦えたことが良かった」と勝利を喜べば、プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選出されたNO8(ナンバーエイト)ファウルア・マキシも「チーム全員がハードワークしていい準備をしているので、誰が出てもいいパフォーマンスができるようなマインドセットを持っている。不在の選手はいるが、ほかにいい選手もたくさんいる。ひとりの選手に頼るのではなく、仲間を信じてグラウンドで戦うだけ」と胸を張った。フラン・ルディケHC(ヘッドコーチ)が「我慢の試合だったが、チームはストロングなパフォーマンスをしてくれた。特に後半風下だったが、しっかりプレッシャーをコントロールして大事な局面でしっかりやってくれた」と評価した。

1月22日・第3節にはまさかの2連敗発進となったS神戸の本拠地に乗り込んだ。10番にフォーリー、リザーブにマークスが名を連ねたS東京ベイだが、LO(ロック)ルアン・ボタ、ラブスカフニ、マキシ、立川がメンバー外に。試合は一進一退の攻防ながら、得意のモールでトライを奪えないS東京ベイに対して、S神戸はWTB(ウイング)山下楽平が決定力を見せて2トライ。後半27分にはニュージーランド代表50キャップのSOアーロン・クルーデンのキックパスをトライにつなげられて14-27とされた。それでもS東京ベイはフォーリーの早いリスタートからFLトンガ出身のFLトゥパ フィナウが2試合連続のトライ。だが、その後のフォーリーのCG(コンバージョンゴール)をクルーデンの猛チャージで阻まれて勝負あり。S東京ベイは試合終了間際のファンデンヒーファーのPGで22-27、7点差以内の敗戦へのボーナスポイントを持ち帰るにとどまった。それでもルディケHCは「シーズンは長い。今日出場した8人の新たなスコッドが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた」と前を向いた。

これまでなかなかベストメンバーを組めないS東京ベイだが、それは奇しくも課題だった選手層の厚さを解消するステップとなっている。PR(プロップ)オペティ・ヘルがインパクトを放てば、NO8千葉雄太はコンタクトで強さを見せ、WTB合谷和弘はセブンズ仕込みのスピードを披露する。チーム内の競争がチーム力の確かな向上につながっていくのだ。

今野達朗AC(アシスタントコーチ)は1月20日のメディア対応でヘル、千葉の活躍には何の驚きもないとコメントした。

「千葉選手は前節いきなり入ったように見えるかもしれないが、しっかり準備してきたので『活躍できたのは良かったな』『うちも層が厚くなってきたな』と感じた。僕らからしたら驚きはない。『これぐらいはやるだろうな』と思っていた。でも80分間やり続けられたのは彼の進化だと感じた。千葉はボールキャリアとして常にチーム1・2を争う強さを発揮していたので、ベストメンバーを組んだ結果、『NO8は千葉がいいだろう』となった。

ヘルは2年間ラグビーを離れていて、うちに練習生としてきたが、縦のスピードは『なんだ、これは』というくらいすごかった。タックルもスキルを覚えていき、いつでもいける時期にケガをしてチャンスがなくなった。冗談で秘密兵器と言っていたが、初戦から持ち味を出せて良かった。彼は全部のコンタクトが100%なので、何回そのインパクトを見せてくれるか、楽しみにしている」

同日のメディア対応には千葉と合谷も登場。実戦で得た手応えを口にした。

千葉「(S神戸戦は)久々の試合だったので『思い切りいってやろう』という気持ちだったが、試合自体負けてしまったので、次はもっと活躍したい。自信はあった、自分としてはもっとできるという思いはあったが、神戸さんは強くなかなか前へ出られなかった。

(ルディケHCからは)プレーに一貫性がないと言われている。ボールを持てると活躍できるが、ボールが持てないと活躍できないので、一貫性を持てと言われている。ラピースはメンタル面がいつも同じ。少し体を当てるだけの練習でも激しくくるので、自分も見習おうと思っている」 

合谷「プレシーズンを通して、徐々にチームにコミットしてきたという手応えがある中、メンバーに選んでもらっているという感じ。自分の持ち味は何か考えたらワークレートの高さ。キックチェイスするところやアタックになったらどんどんライン参加することは意識してやってきた。

セブンズが終わってから一番がんばったのは体重増。『東京五輪』の時は73kgしかなくて、そのまま15人制に戻ると当たり負けしてしまうので、シーズンに入るまでがんばって5kg増やした。体力もスピードも落ちることなく、うまく体重を増やすことができた」 

ふたりはGR東葛戦へ向けて、このように意気込みを語った。

千葉「グリーンロケッツはFWがガツガツくるイメージあるが、FWとしてモール、ブレイクダウン、スクラムで圧倒したい。個人としてはボールを持っていって、相手の嫌がるプレーをしていきたい」

合谷「NEC戦に向け個人の目標として、3試合してきて1回もWTBのところでひとつもトライを取れていないので、WTBとしてトライを奪えればと思っている。

試合会場に入ったらオレンジに染まると思うので、そのファンの声援を力に変えて勝利できたらいいなと思う。同じ千葉県ということで負けていられない。個人的にはNECさんには大学生の時に練習へいかせもらいお世話になった。敵チームとして戦うので負けないようがんばっていきたい」

試合登録メンバーは以下の通り。
【S東京ベイ】
1北川賢吾、2マルコム・マークス、3オペティ・ヘル、4青木祐樹、5デーヴィッド・ブルブリング、6トゥパ フィナウ、7末永健雄、8千葉雄太、9谷口和洋、10バーナード・フォーリー、11山崎洋之、12立川理道、13テアウパ シオネ、14合谷和弘 15ゲラード・ファンデンヒーファー、16杉本博昭、17才田智、18松波昭哉、19ルアン・ボタ、20土谷深浩、21藤原忍、22ライアン・クロッティ、23金秀隆

【GR東葛】
1瀧澤直、2佐藤耀、3土井貴弘、4細田佳也、5ジェイク・ボール、6カヴァイア・タギヴェタウア、7新井望友、8フェトゥカモカモ・ダグラス、9田中史朗、10フレッチャー・スミス、11宮島裕之、12ティム ベネット、13レメキ ロマノ ラヴァ、14後藤輝也、15トム・マーシャル、16アッシュ・ディクソン、17石田楽人、18當眞琢、19本山尊、20大石力也 21山田啓介、22児玉健太郎、23ジョージ・リサレ

果たして千葉ダービーでS東京ベイが3戦目にして完勝をマークするのか、開幕戦以来の登場となるGR東葛が試合の中でしっかり勝点を獲得していくのか。『NTTリーグワン2022』第4節・S東京ベイ×GR東葛は1月29日(土)・江戸川区陸上競技場にてキックオフ。チケット発売中。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ対グリーンロケッツ東葛 NTTジャパンラグビー リーグワン 2022 DIVISION 1のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2135827&rlsCd=001&lotRlsCd=

ジャパンラグビー リーグワン 特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/

ジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
https://book.pia.co.jp/book/b597752.html

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