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田中泯が「死ぬ瞬間まで踊り続ける」、自身のドキュメンタリー公開に感慨

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左から田中泯、犬童一心。

「名付けようのない踊り」の公開記念舞台挨拶が本日1月29日に東京・新宿バルト9で行われ、ダンサーの田中泯と監督の犬童一心が登壇した。

本作はポルトガル、フランス、日本の3カ国33カ所で踊る田中の姿を約2年にわたって犬童が追ったドキュメンタリー。映画上映後に登場した田中は「これは田中泯というやつの話ではなくて、映画全部が語っているように、踊りに対して全身で感謝する作品になっています。これからも死ぬ瞬間まで踊り続ける。僕の師匠もそうでしたから。それだけは継承したいなと思っています」と胸の内を明かした。

田中と犬童は、2005年公開の映画「メゾン・ド・ヒミコ」で出会った。出演をオファーした際に田中から「演技はできないけど、その場面にいることは一生懸命できる。それでもいいか?」と聞かれたという犬童は「僕が欲しいものを言葉として言ってくれたなという思いがあって。僕が映画の中で求めているものも、実はそれだったんじゃないかと気付かされました。それで撮影をしたんですが、最初はただ歩いて部屋に入ってくるだけのカットだったのに、圧倒的で。このカットはなんだろう、ということが大きかった」と撮影を振り返る。続けて、「田中泯という人の圧倒な“居方”に興味を持ったことから始まった作品。いろいろなことを考えるきっかけとして、自分の言葉で伝えたり考えたりしてほしいです」と訴えた。

また、公私ともに親交のある大泉洋と対談した田中は「田中泯という個人の体でやっていることなので。私の動き、私の踊りに違いないんだけど、でも僕が夢見ているのは、そういう“私の踊り”だからどうぞ見てください、ということで始まっているわけではない。大泉洋さんはそういうことを知っていて、独特の感想をしゃべってくれている」とコメント。なおこの対談映像はYouTubeで公開されている。

「名付けようのない踊り」は東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿バルト9、Bunkamura ル・シネマほか全国で上映中。

(c)2021「名付けようのない踊り」製作委員会