家族写真集『浅田家』で知られる浅田政志の全シリーズを総覧『浅田政志 だれかのベストアルバム』、2月19日(土)より開催
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《浅田家/消防士》(2006)
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すべて見る1979年三重県生まれ。家族写真集『浅田家』(赤々舎刊) で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家・浅田政志。その制作の原点から最新作まで、本人の言葉とともに辿る最大規模個展『浅田政志 だれかのベストアルバム』が、2月19日(土)より水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催される。
2008年発表の『浅田家』以来、自身の家族を被写体に、自らも一緒に様々なシチューエーションを演じるセットアップ写真の手法で撮影。変わりゆく家族の様子を取り込みながら、また、被写体として公募した家族とともに、撮影自体が「記念」となる作品を制作してきた。
一方では、東日本大震災後、津波に流された写真を洗浄するボランティア活動に携わり、その経験から写真をアルバムとして残すことの大切さを伝える活動も継続的に行っている。
同展では、代表作『浅田家』(2003-2008)、『NEW LIFE』(2008-2010)、『浅田家全国版』(2011-)、『みんな家族』(2007-2019)、『アルバムのチカラ』(2011-2021)、『せんねん』(2014-2018)、『まんねん』(2016-2019)、『一点』(2018-2020)、『私の家族』(2020-)を展示。全シリーズを総覧し、浅田から家族へのQ&Aも加え、家族の関わりから浅田政志の活動を紐解く。また、写真の「残し方」について考えるきっかけとなった、東日本大震災後の岩手県野田村での写真返却活動を追跡するほか、『私の家族』茨城版では、茨城県在住の5組の家族を撮りおろし、浅田による写真と参加者による文章で家族の物語を表現する。
さらに、来場者が自由に撮影できる浅田政志展だけの撮影スポットが登場する予定だ。
浅田が写し出す多様な家族像を通して、誰かの、そして、鑑賞者にとってのベストアルバムに想いを馳せてみたい。
【展覧会概要】
『浅田政志 だれかのベストアルバム』
会場:水戸芸術館現代美術ギャラリー
会期:2022 年2月19日(土)~5月8日(日)
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日 :月曜日(3月21日は開館)、3月22日(火)
料金:一般 900 円
公式サイト:https://www.arttowermito.or.jp/gallery/
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