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ついに明かされる“新しいストーリー”。監督が語る映画『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

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撮影現場のジェイソン・ライトマン監督(写真右)

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大人気映画『ゴーストバスターズ』の正統な続編『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が4日(金)から公開になる。脚本と監督を務めたのは前2作を手がけたアイヴァン・ライトマンの息子で、『JUNO/ジュノ』や『マイレージ、マイライフ』などで知られるジェイソン・ライトマン。彼は本シリーズの重要な要素を継承しながらも、単なる続編や繰り返しではなく、新しいストーリーを描くことに力を注いだようだ。

1984年公開の『ゴーストバスターズ』はニューヨークで幽霊や超常現象の研究していた3人の若者が勤務先の大学をクビになり、食いつめて幽霊退治を行う“ゴーストバスターズ”を結成。破壊の神ゴーザから街を救うまでが描かれた。5年後には続編も制作され、本作ではそこから長い時を経た現代の物語が描かれる。

最初の『ゴーストバスターズ』は驚異的なヒットを記録し、いまもファンの多い作品で、コメディ、アクション、友情ドラマなど様々な要素が混ざり合った唯一無二の作品だ。

「コメディ要素がある『ゴーストバスターズ』を制作することが決まった時、父と彼の仲間の脚本家たちは、ホラーとサイエンスフィクションの両方を取り入れて描くという素晴らしい決断をした。その結果、彼らは恐ろしくて面白い映画を作り上げ、観客たちを驚かすことができたんだ」とジェイソンは分析する。「それを本当の意味で理解した時、この映画がどれほど怖くて面白いものでなければならないかとプレッシャーを感じたよ」

本作でもコミカルな要素や、ゴーストに対峙するまでの緊迫感のある展開、幽霊退治のガジェットの面白さなど、シリーズの重要な要素はすべて引き継がれており、そのバランスも絶妙だ。さらにジェイソンはこの物語に“家族のドラマ”を盛り込んだ。

新作の主人公は住む場所を失って家族と共に田舎町に引っ越してきた女の子フィービー。発明が大好きな彼女はある日、原因不明の地震が頻発する中で自宅の床下から幽霊を捕らえる装置“ゴーストトラップ”を発見する。やがて彼女は自分がかつてニューヨークを幽霊から救ったゴーストバスターズのメンバー、スペングラー博士の孫だと知り、町で起こりつつある超常現象と危機に立ち向かう。

「僕はストーリーテラーとして家族を構成するものについて興味があった」と説明するジェイソンは、これまでも様々な監督作で家族の物語を描いてきた。「家族は僕の映画の多くの中核であり、この『ゴーストバスターズ/アフターライフ』でも物語の核として描いたんだ。僕が父から『ゴーストバスターズ』を受け継いだ“ゴーストバスターズの息子”であり、ゴーストバスターズの孫についての映画を作ったのは偶然ではないと思う」

人は家族から何かを受け継いでいる。でも、進むべき道を見つけ出すのは自分だ。その時に家族が主人公の助けになったり、時には立ち塞がる壁にもなる。

「親として成功するにはどうすればいいのか?失敗するのはなぜなのか?にも常に興味があるんだ。多くの人は親になるとそのことについて考えるものだろ?」

本作では主人公ジェニファーとその兄、ふたりの母、そして母の父であるスペングラー博士たちの三世代のドラマが描かれ、楽しくてワクワクする物語に厚みを持たせている。

父を興奮させたのは『ゴーストバスターズ』の新しいストーリー

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

さらにジェイソンは本作を過去のシリーズと続けて観た時に違和感のない語りで描くことにもこだわった。本作は全編がデジタルで撮影されているが、ジェイソンと繰り返しタッグを組んできた撮影監督のエリック・スティールバーグ、『ローガン』や『フォードvsフェラーリ』なども担当したプロダクション・デザイナーのフランソワ・オデュイと連携しながら“80年代のスタイル”を取り入れている。

「80年代に愛して育った映画が頭の中でエコーしていたような気がするよ。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『E.T.』、『グーニーズ』、『グレムリン』のスタイルを取り入れようとした。

これらの映画はSFやアドベンチャー作品へのアプローチに基づいていたと思う。これらの映画は“若い人たちに起こっていることのスリル”を真剣に受け止めていたと思うんだ。私たちがやりたかったのは、若者たちに何か危機が迫り、彼らに何が起こっているのかに関心を持たせるような冒険ストーリーを作り上げることだった」

本作はシリーズの大事な要素はちゃんと受け継がれている、ワクワクする冒険ドラマやアドベンチャー的な物語があり、監督が追求してきた家族ドラマの要素もある。内容ギッシリでありながら、テンポは軽快で、ドラマの仕掛けは王道。そして往年のファンは歓声&感涙必至の展開も待ち受けている。

思い返せば、『ゴーストバスターズ』の続編企画はこれまでも何度も話題にあがってきた。別キャストでリブートしたこともあった。しかし、長い時を経てついに正統な続編が描かれることになったのだ。

「父は私たちが彼のために書いたこのラブレター=『ゴーストバスターズ/アフターライフ』に本当に感謝してくれた。同時に、より多くの新しい要素を望んでいた。父は懐かしさを楽しんでいたけれど、彼を本当に興奮させたのは『ゴーストバスターズ』という世界の新しいストーリーを観ることだったと思う」

そう、この物語は継承の話であり、懐かしさもあるが、まだ誰も知らない“新しいストーリー”が中心になる。いまも語り継がれる人気作から40年弱。いよいよ今週末、誰もが待ちわびた新しい物語が語られる。

『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
2月4日(金)公開

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