Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > シベリアの画家・香月泰男の画業をたどる回顧展『生誕110年 香月泰男展』、2月5日より開催

シベリアの画家・香月泰男の画業をたどる回顧展『生誕110年 香月泰男展』、2月5日より開催

アート

ニュース

ぴあ

《北へ西へ》1959年 山口県立美術館蔵

続きを読む

フォトギャラリー(5件)

すべて見る

太平洋戦争とシベリア抑留の体験を描いた「シベリア・シリーズ」により、戦後美術史に大きな足跡を残した画家・香月泰男(1911-74)の全容をたどる回顧展『生誕110年 香月泰男展』が、2月5日(土)より練馬区美術館にて開催される。

山口県三隅村(現・長門市)に生まれた香月泰男は、1931年に東京美術学校に入学。1942年に軍隊に入り、帰郷した1947年以降は、故郷にとどまって身の回りのものをモチーフに造形的な挑戦を繰り返した。
1950年代後半に黒色と黄土色の重厚な絵肌に到達した香月は、極限状態で感じた苦痛や郷愁、死者への鎮魂の思いをこめて太平洋戦争とシベリア抑留の体験を描き、「シベリアの画家」として評価を確立していった。

同展では、「シベリア・シリーズ」をほかの作品とあわせて制作順に展示。シベリア・シリーズは入隊から復員までを時系列に並べて紹介するのが一般的だが、実際の制作の順序は、主題の時系列とはおおきく異なっていたという。

敢えて制作順に並べることで、ひとりの画家が戦争のもたらした過酷な体験といかに向き合い、考え、描き続けたかを浮かびあがらせる狙いだ。

戦争が遠い歴史となり、その肌触りが失われつつある今、自身の「一生のど真中」に戦争があり、その体験を個の視点から二十年以上にわたって描き続けた、「シベリアの画家」香月泰男の創作の軌跡にあらためて迫る。

《釣り床》1941年 東京国立近代美術館蔵
《山羊》1955年 香月泰男美術館蔵
《復員〈タラップ〉》1967年 山口県立美術館蔵
《青の太陽》1969年 山口県立美術館蔵

【開催概要】
『生誕110年 香月泰男展』
会場:練馬区立美術館
会期:2022年2月6日(日)~3月27日(日)
※会期中展示替あり(前期は3月6日まで、後期は3月8日から)
休館日:月曜(3月21日は開館)、3月22日(火)
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
料金:一般1,000円、高校・大学生および65~74歳800円
美術館公式サイト:https://www.neribun.or.jp/museum.html

フォトギャラリー(5件)

すべて見る