サカナクション、演技や映像演出を織り交ぜたアリーナツアー完走「新しい音楽の伝え方を模索していく」
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「SAKANAQUARIUM アダプト TOUR」東京・日本武道館公演の様子。(撮影:横山マサト)
サカナクションのアリーナツアー「SAKANAQUARIUM アダプト TOUR」が1月30日に東京・日本武道館でファイナルを迎えた。
「SAKANAQUARIUM アダプト TOUR」は3月30日発売のニューアルバム「アダプト」のリリースを記念したツアー。全国6都市で全14公演が開催され、サカナクションにとって約2年ぶりの有観客ライブとなった。
ライブは11月に行われたオンラインライブのコンセプトを踏襲しており、ステージには巨大な造形物「アダプトタワー」がそびえる。タワー最上部のサーチライトが点灯すると、「multiple exposure」でライブがスタートした。続いて「アダプト」に収録予定の「キャラバン」が投下され、女優の川床明日香が会場モニターに登場。「スローモーション」からはステージ上に川床が登場し、彼女が演じる女性の物語と、楽曲の演奏が同時に展開された。
新曲「月の椀」では山口一郎(Vo, G)がアダプトタワーの中2階で映像演出とともに演奏。女性の狂気が山口や会場を包み込んだ「ティーンエイジ」のあとには、「壁」「目が明く藍色」が映像ギミック満載の演出で届けられた。そして女性の物語は楽曲の世界と一体化し、温かいムードの中で大団円を迎えた。
次にメンバーはクラブミュージックパートを展開。アダプトタワー最上階に設置されたDJセットで「DocumentaRy」、バンドセットで「ルーキー」をプレイして会場を沸かせた。「プラトー」のあとには、「アルクアラウンド」「アイデンティティ」とロックチューンを連投。1月26日に配信リリースされた新曲「ショック!」では、古舘佑太郎、嶋田久作、エモン久瑠美らが出演する架空の情報番組「Shock!」がモニターに映し出され、その番組から派遣された女性レポーター・るうこがメンバーにインタビューを試みるという、ミュージックビデオの世界が再現された。さらにヒット曲「新宝島」ではツアーファイナル2DAYSのみチアダンサーが登場し、会場は最高潮の盛り上がりを見せた。
アンコールでサカナクションは今年でデビュー15周年を迎えることから、デビュー曲「三日月サンセット」を披露。さらに「新しい音楽の伝え方を模索していく」と宣言してから、「ナイトフィッシングイズグッド」をエモーショナルに演奏した。
1月29、30日の公演の模様は2月6日(日)23:59までアーカイブ配信が行われる。配信チケット販売は2月6日21:00まで。
サカナクション「SAKANAQUARIUM アダプト TOUR」2022年1月30日 日本武道館 セットリスト
01. multiple exposure
02. キャラバン
03. なんてったって春
04. スローモーション
05. 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』
06. 月の椀
07. ティーンエイジ
08. 壁
09. 目が明く藍色
10. DocumentaRy
11. ルーキー
12. プラトー
13. アルクアラウンド
14. アイデンティティ
15. ショック!
16. モス
17. 夜の踊り子
18. 新宝島
19. 忘れられないの
<アンコール>
20. 三日月サンセット
21. 白波トップウォーター
22. ナイトフィッシングイズグッド
23 フレンドリー