「灰色の壁」奥野壮が暴走族役の苦労振り返る、新羅慎二は少女マンガ本でやんちゃ
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「灰色の壁 ―大宮ノトーリアス―」完成披露報告会の様子。左から安藤光造、陣内孝則、奥野壮、新羅慎二。
「灰色の壁 ─大宮ノトーリアス─」の完成披露報告会が2月1日に東京・ユーロライブで開催され、キャストの奥野壮、陣内孝則、新羅慎二、監督の安藤光造が登壇した。
少年刑務所に収監された暴走族総長・吉田正樹が自分からすべてを奪った者たちへの復讐に挑む姿を描いた本作。正樹を演じた奥野が「監督から『もっと怖く!』と言われて、『怖いってどういうことだろう』と。その答えは出ませんでしたが、僕なりの怖さというのは出そうと、必死こいて撮影していました」と振り返ると、安藤が「怖さ、しっかり出てましたよ。劇中用にお金を渡したんですけど、『本当に取られちゃうんじゃないかな』って思うくらいでした」と返す。
厳しい看守・杉山役の陣内は「奥野くんを筆頭に若い人たちが非常に熱を持って演じていて、現場にいてすごく感動しましたね」と回想。「私の役は主人公を正しい道に導く役でございまして、観ていただいた方に『陣内ってこういう人なんだな』って思っていただけたら幸いです」と続けた。
終盤には登壇者が自身の“やんちゃエピソード”を披露。奥野が「僕はないですよ(笑)。小学生の頃の友達との取っ組み合いくらいで、かわいいもんです。新羅さんや陣内さんはありますよね?」と聞くと、新羅は「僕は体格が大きいので、その世界ではがんばってたほうだったんですけど、乙女な部分も持っていまして。バスでマンガの『キャンディ▽キャンディ』を読んでいたら不良に絡まれて、『キャンディ▽キャンディ』なんか読んでんじゃねえよって言われたんですよ。それが自分の中で許せなくて、『キャンディ▽キャンディ』の本でボッコボコにしてやりました」と笑う。
陣内は「僕は子供の頃から家で勉強ばっかりしている“もやしっこ”で、全然ないんですけど。ただ、僕の先輩が高校時代、嫌いな先生のバイクを学校の裏の海に埋めるという事件が起きまして。満ち潮のときに埋めたもんですから、引き潮になって見つかって大問題になりました。大人になってその先輩に会ったら『バイクを埋めるときは潮の満ち引きは考えんといかん』と。そういう問題じゃなく『人のバイクは埋めちゃいけない!』と、若い人にくれぐれも言っていきたいですね」と述懐。新羅から「それでも、もし埋めるとしたら?」と問われると「引き潮のときに埋めることですね」と即答した。
「灰色の壁 ─大宮ノトーリアス─」は2月25日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国でロードショー。
※文中▽は白抜きハートマーク
(c)2021「灰色の壁-大宮ノトーリアス-」 製作委員会