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“突然肩をたたかれた”河合優実がキネ旬新人賞、和田庵は尾野真千子の演技に鳥肌

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河合優実

「2021年 第95回キネマ旬報ベスト・テン」の表彰式が本日2月2日、東京・Bunkamura オーチャードホールで開催され、新人女優賞の河合優実、新人男優賞の和田庵が出席した。

「由宇子の天秤」「サマーフィルムにのって」「偽りのないhappy end」の演技により受賞を果たした河合は、「このような栄誉ある賞をいただけること、心からありがたく思っています。この場所に連れて来てくれた3本の映画を撮影したときは、この道を駆け出したばかりで、映画に出会ったばかりで。まさか新人賞をいただけるとは、まったく予想していませんでした。前だけ向いて走っているときに、突然肩をたたかれて呼び止められたような気持ちで……とても驚きました」と率直な心境を明かした。

役との向き合い方について尋ねられると、「あんまり自分でやり方を定めているようなことはなくて、その場で出会う脚本や監督、自分の体や勘に委ねています。これからある程度決まっていくかもしれませんが、今は心が感じるままに楽しんでます」と回答。会場には「由宇子の天秤」の監督・春本雄二郎、「偽りのないhappy end」の監督・松尾大輔の姿も。河合は春本へ「私がお芝居を始めた年に、映画にとって大きな役割を任せ信じてくれたことを感謝しています。対等になんでも話し合ってくださいました」、松尾へ「私にとっても、松尾さんにとっても難しいと感じる場面があったと思います。ですが時を経て作品が世に届いているのを感じ、とても喜ばしく思います」とコメントした。

「茜色に焼かれる」で、いじめに遭いながらも母を気遣って日々の屈辱を耐える13歳の息子・純平を演じた和田。「僕を純平役に選んでくださった石井(裕也)監督に心から感謝します。撮影中は真夏だったんですが、コロナ禍ということもあって、暑い中スタッフさんもマスクを着けながらで大変だったと思います。苦労をしてみんなで作り上げた作品で賞をいただけて本当に光栄です」と思いを伝える。

純平と自身はかけ離れた性格だと言い、「最初は石井監督に肩の力を抜くようにと言われました。迷惑を掛けた部分もあったとは思うんですが、僕なりにがんばりました」と振り返った。共演した尾野真千子の演技について感想を問われると、「横で見ていて勉強になりましたし、鳥肌が立ちました。(尾野演じる)役が感情を爆発させるシーンでは、神社にいたカラスがバァッと一斉に飛び立って。さすが尾野さんだなと思いました」と語った。

「キネマ旬報ベスト・テン」は、1924年度に当時の編集同人の投票によってベストテンを選定したことを発端とする映画賞。なお映画ナタリーでは表彰式の模様を引き続きレポートする。