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コロナ禍の“端の人”を描いたオムニバス、塩野峻平監督作「to...」が劇場公開

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「to...」ポスタービジュアル

塩野峻平の監督作「to...」が4月30日から5月6日まで、東京の池袋シネマ・ロサにて「インディーズフィルム・ショウ新人監督特集 vol. 8」の一環で上映される。

2021年3月から6月にかけて撮影された「to...」は、コロナ禍の“端の人”を描いた3作からなるオムニバス作品。塩野をはじめスタッフの多くが当時現役の大学生で、彼らが身をもって感じてきたコロナ禍の生きづらさ、コロナ収束後の世界への希望が表現されている。100名を超えるオーディションの中からメインキャストに選ばれたのは、植松優、東出薫、清水陽介、藍川きあら、猪征大、竹内詩乃。挿入歌は、ぷらそにかの早希、YouTubeやTikTokで活躍するDay and Night、シンガーソングライター・マリナがそれぞれ書き下ろした。YouTubeでは本作の予告編が公開中だ。

中央大学に在学中の頃から、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭や門真国際映画祭などで評価を得てきた塩野。自身初の劇場公開に際し、「タイトルの『to...』には誰かから誰かに思いが届くようにという意味を込めました。例えばそれが作品内での人物同士なのかもしれない、この映画を作った私たちから映画を見てくれた人かもしれない、映画を見てくれた人たちから私たち制作者へかもしれない。『誰かに、届け。』この映画が誰かに届きますように」とコメントをつづった。

塩野峻平 コメント

コロナウイルスによって我々の日常は一変しました。マスクなしでは外も歩けなくなり、授業もオンライン、友人たちと会う機会もなくなり、「普通」の生活ができなくなりました。
報道ではコロナウイルスの感染者、濃厚接触者、後遺症の影響などコロナウイルスの影響を中心の部分で受けている人々が多く取り上げられます。しかし当時大学生であった私はその端で影響を受けている人たちを見てきました。新作を撮りたいと思っていた時、真っ先にテーマとして思い浮かんだのはその「端の人たち」でした。「普通」の生活ができなくなった中でも確かに生きている人たちを映像にしたいと強く思いました。
タイトルの「to...」には誰かから誰かに思いが届くようにという意味を込めました。例えばそれが作品内での人物同士なのかもしれない、この映画を作った私たちから映画を見てくれた人かもしれない、映画を見てくれた人たちから私たち制作者へかもしれない。「誰かに、届け。」この映画が誰かに届きますように。