エリザベス女王の素顔を映す、故ロジャー・ミッシェルが手がけたドキュメンタリー公開
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「エリザベス 女王陛下の微笑み」
イギリス女王・エリザベス2世の軌跡を追ったドキュメンタリー「エリザベス 女王陛下の微笑み」が6月より東京・TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国で公開される。
本作は「ノッティングヒルの恋人」「ゴヤの名画と優しい泥棒」などを手がけ、2021年9月に他界した監督ロジャー・ミッシェルの遺作となったドキュメンタリー。2月6日で在位70周年を迎える英国君主エリザベス2世の素顔が、貴重なアーカイブ映像とともに映し出される。劇中にはフィリップ王配、チャールズ皇太子、ウィリアム王子、ヘンリー王子、キャサリン妃、ジョージ王子、メーガン妃、ダイアナ元妃といった英国ロイヤルファミリーのほか、ザ・ビートルズ、エルトン・ジョン、ダニエル・クレイグ、ローワン・アトキンソンらセレブリティも多数登場する。音楽は「ガンジー」などで知られるジョージ・フェントンが手がけた。
なおイギリスでは、女王の在位70周年をたたえる祝賀行事・プラチナジュビリーが予定されており、5月にはウィンザー城で馬術イベントを実施。また1953年に女王の戴冠式が行われた6月2日から5日までを祝日とし、BBCが中継するバッキングガム宮殿でのコンサート、パレード、ショーなど、国を挙げてさまざまなイベントが行われる。
ロジャー・ミッシェル コメント
英国史上最高齢かつ最長在位の君主。
さらに彼女は世界史上、最高齢かつ、存命では最長在位の君主であり、現在も在位している最古の国家元首でもある。
彼女ほど多くの人が想いを馳せる人はいないだろう。
彼女はまさにモナ・リザ。誰もが知っている圧倒的存在。しかしその存在感に関わらず、実態はベールに包まれていることが多く、私たちは彼女を永遠に理解することはできない。彼女はビートルズよりもはるかに有名で、お伽話に登場する“お城に住んでいる女王”だ。しかしその一方で、彼女は安全ヘルメットを被ってリサイクル工場の開業にも現れたりする。
彼女の周りの時間と世界はいつだって台風のように目まぐるしく変化している。
ただ一人、エリザベス女王を除いて。
この作品はまさに祝福だ。まるで映画のような激動の時代を余すことなく詰め込んだ、ミステリーツアーのような仕上がりになっている。詩的で洒落ている画面には愛情いっぱいの茶目っ気あるいじりも出てくる。そしてそこには女王陛下への深い愛と畏敬の念があるのだ。
ユーモアにあふれ、時に感動的で唯一無二。
誰も見たことのない、エリザベス女王の姿がここにある。
(c)Elizabeth Productions Limited 2021