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鏑木清方の画業を日本画109件で振り返る『没後50年 鏑木清方展』3月18日より開催

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鏑木清方《築地明石町》1927(昭和2)年、東京国立近代美術館、通期展示 (c)Nemoto Akio

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明治から昭和にかけて活躍した日本画家・鏑木清方(1878-1972)の没後50年を記念した大回顧展『没後50年 鏑木清方展』が、3月18日(金)から東京国立近代美術館、5月27日(金)から京都国立近代美術館にて開催される。

若くして、浮世絵系の挿絵画家として人気を博した清方は、文部省美術展覧会の開設(1907年)を契機に日本画に転向。晩年に至るまで、庶民の暮らしや文学、芸能のなかに作品の主題を求め続けた。

同展では、鏑木清方の代表作として知られ、長きにわたり所在不明だった《築地明石町》(1927年)と合わせて、2018年に再発見された《新富町》《浜町河岸》(どちらも1930年)の三部作を公開するほか、清方が毎回力作を出品したグループ展・七絃会展の出品作《雪紛々》(1937年)など、初公開作品10点を含む日本画作品109件を紹介。
東京会場では「生活をえがく」「物語をえがく」「小さくえがく」という3つのテーマで、また京都会場では全作品を年代順に展観する。

今回は、清方の自己評価の高かった作品が積極的にラインナップされているという。これは、清方が残した制作記録のうち、1918(大正7) 年1月から 1925(大正14)年12月までの記録に残されていた三段階の自己採点などを参考に選ばれている。同展では出品作23点をこの清方自身の自己採点付きで紹介。☆☆☆(会心の作)、☆☆ (やや会心の作)、☆(まあまあ)という採点から、清方が本当に大切にしていたものが見えてくるに違いない。

関東大震災と太平洋戦争を経て、人々の生活も心情も変わっていくなか、市井の人々の暮らしを見つめ続け、あえて不変を貫いた清方の信念と作品は、震災を経験しコロナ禍にあえぐいまの私たちに強く響くことだろう。

鏑木清方《新富町》1930(昭和5)年、東京国立近代美術館、通期展示 (c)Nemoto Akio
鏑木清方《浜町河岸》1930(昭和5)年、東京国立近代美術館、通期展示 (c)Nemoto Akio
鏑木清方《鰯》1937(昭和12)年頃、東京国立近代美術館、通期展示 (c)Nemoto Akio
ポートレート 鏑木清方(1956年)鎌倉市鏑木清方記念美術館 (c)Nemoto Akio

【開催概要】
『没後50年 鏑木清方展』東京会場
会期:2022年3月18日(金)~5月8日(日)
会場:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
時間:9:30~17:00、金土は20:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(3月21日、28日、5月2日は開館)、3月22日(火)
料金:一般1,800円、大学1,200円、高校700円
※2022年3月18日(金)~4月10日(日)まで『美術館の春まつり』も開催
※会期中展示替えあり
※2022年5月27日(金)~7月10日(日)京都国立近代美術館にて開催を予定
■展覧会公式サイト:https://kiyokata2022.jp/

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