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礼真琴・舞空瞳の斬新なビジュアルも話題の宝塚歌劇星組公演『王家に捧ぐ歌』、いよいよ開幕!

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グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌』-オペラ「アイーダ」より- ポスター

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宝塚歌劇星組公演『王家に捧ぐ歌』が、2月17日の16時公演から、名古屋の御園座で幕を開ける。この公演は、当初2月8日に初日を迎えるはずだったが、公演関係者から新型コロナウイルスの陽性が確認されたため、開幕が延期されていた。

グランド・ロマンス『王家に捧ぐ歌』は、古代エジプトを舞台にしたヴェルディのオペラ『アイーダ』を、2003年、木村信司の脚本・演出で宝塚版として初演。これが星組トップお披露目公演だったラダメス役の湖月わたる、男役ながらヒロインのアイーダを好演した安蘭けい、美貌の王女アムネリスのトップ娘役檀れい他が熱演し、甲斐正人による美しく印象的な音楽も評判になって、その年の芸術祭優秀賞を受賞した。

その後、05年の中日劇場公演を経て、15年には宙組の朝夏まなとが、やはりトップお披露目公演として主演。アイーダ役はトップ娘役の実咲凜音が務め、翌16年にはこのコンビで博多座公演もおこなわれた。今回の御園座での公演は、7年ぶり5度目、名古屋では17年ぶりの上演となる。

エジプトの若き将軍ラダメスと、エジプト軍に捕えられて奴隷にされたエチオピアの王女アイーダとの悲恋が描かれるが、エチオピアの民の解放を願うラダメスが、世界の平和と戦争の終結を求めて歌う壮大なナンバー「世界に求む」や、アイーダが、戦いは新たな戦いを生むだけと歌う「アイーダの信念」など、緊迫する世界情勢が連日伝えられる今こそ、心により響くのではないだろうか。

御園座公演では、新たに舞台装置や衣裳が大幅にリニューアルされ、ラダメスを演じる星組トップスター礼真琴と、アイーダ役のトップ娘役舞空瞳の斬新なビジュアルも話題になったが、何と言っても全編ほぼ歌で物語が綴られていくため、礼真琴の抜群の歌唱力を堪能できるのも大きな魅力だろう。

千秋楽前日の2月26日16時公演は、全国の映画館でライブ中継され、タカラヅカ・オン・デマンドでライブ配信も予定されている。

また、横浜のKAAT神奈川芸術劇場では、同じ星組の人気スター瀬央ゆりあ主演の『ザ・ジェントル・ライアー~英国的、紳士と淑女のゲーム~』(脚本・演出田渕大輔)が、2月19日から25日まで上演予定だ。瀬央にとっては主演作の初東上公演で、2月1日から13日までの宝塚バウホール公演が、新型コロナの陽性者が出て中止になったため、公演はこの横浜のみとなった。

原作はオスカー・ワイルドの喜劇「理想の夫」で、瀬央は、スキャンダルに見舞われた親友のために奔走するプレイボーイの子爵、アーサー・ゴーリング卿を演じる。

文:原田順子