ウォーリー木下原案・演出『僕はまだ死んでない』開幕 矢田悠祐・上口耕平らキャストコメント&舞台写真が到着
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『僕はまだ死んでない』 撮影:岡千里
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すべて見るウォーリー木下原案・演出の舞台『僕はまだ死んでない』が、2月17日に銀座・博品館劇場で開幕した。さらに、本作が「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21 / 第27回AMDアワード」(主催:一般社団法人デジタルメディア協会)にて「年間コンテンツ賞 優秀賞」を受賞したことも発表となっている。
本作は、病に倒れ“ロックドインシンドローム(閉じ込め症候群)”と呼ばれる、意識はあるのに身体が動かせず意思疎通ができない状態になってしまった主人公・直人と、彼を囲む幼馴染・妻・父親・担当医に起こる濃密な人間ドラマ、そして”終末期医療“という答えのないテーマを、リアルに、かつ時にユーモラスに描いた作品だ。
原案・演出を手がけるのは、ウォーリー木下。ノンバーバル、ストレートプレイ、ミュージカル、2.5次元舞台とジャンルレスに演劇作品を生み出す、気鋭の演出家である。
出演は、主人公・直人役とその幼馴染・碧役を矢田悠祐と上口耕平が、回替わりで交互に演じる。直人の妻・朱音役に中村静香、そして父・慎一郎役に松澤一之、さらに執刀医・青山役に彩吹真央。病に倒れた主人公とその幼馴染の配役を回替わりでスイッチする、という試みは病気や事故や災害が、いつどこで誰に降りかかるか分からない世界に生きている、ということを思い起こさせるだろう。
もしもある日突然、大切な人が、もしくは自分自身が、直人のようになったら? 碧のようになったら? それぞれに湧き起こる想いを、演劇という“体験”を通してリアルに感じ取れる作品だ。
発表となった「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー’21 / 第27回AMDアワード」は最新のデジタル技術を駆使して制作されたコンテンツやサービスを表彰するもの。受賞した優秀賞の中から、さらに3月14日(月)、「大賞 / 総務大臣賞」と「AMD理事長賞」が発表予定だという。
2月28日(月)までの上演期間のなかで17日(木)・18日(金)には主人公目線で体験できるVR生配信も実施されるが、今回の受賞を記念し、この舞台版『僕はまだ死んでない』を収録、編集したオンデマンド配信と、2021年映像で演劇を楽しむことを目的に製作した VR演劇版『僕はまだ死んでない』のオンデマンド再配信も決定。ぜひこの意欲作を多くの人に体感してほしい。
<原案・演出:ウォーリー木下・コメント>
緊急事態宣言の中で生まれたVR演劇版『僕はまだ死んでない』からはじまって、今こうして生の舞台でお客さんの前で上演できることに、喜びしかありません。思っていた未来が閉ざされることはこれから先もあるのだろうと思います。そんな時のことを何度も考えながら作った舞台です。それでも、まあこの人生捨てたもんじゃない、と思えるかどうかのヒントが詰まっている作品なんじゃないかなと思います。明確な答えはありませんがそれも楽しんでもらえたら。
<白井直人役 / 児玉碧役:矢田悠祐・コメント>
今回、直人と碧、2役演じさせて頂きます矢田悠祐です。この舞台は終末医療、生死についての選択を題材として扱った作品です。直人、碧ともに命について考える役ですので、自分としても初めてこういった事に対して向き合ったかもしれません。ただ、自分にとっても皆様にとっても、他人事ではなくいつかその時が訪れる事だと思います。重たい部分だけでなく、コメディのようなやり取りもありつつ、そして真面目に考えることの出来る作品になっているかと思います。是非劇場でご覧ください。
<児玉碧役 / 白井直人役:上口耕平・コメント>
稽古を重ねるにつれて5人の登場人物それぞれの考え方、想いの色味が濃くなっていく中、それぞれが持つ真剣な愛情が軸として貫かれている作品であると感じています。真剣だから、痛くて、時に美しくて。明日、世界がどうなってしまうのか、誰もが未知であるこの時代だからこそ、一緒に考えていく、という選択にも大きな意味があるのだと思っています。観てくださった皆様に疑問を投げかけるのとはまた別の、その瞬間に皆様と手を取り合って明日を見る、そんな時間になることを目指しています。
<白井朱音役:中村静香・コメント>
私が演じるのは直人の妻、朱音です。絵描きとしての夢を追う夫、その夢を応援する友人、しかしそのせいで家庭が壊れ、離婚の話がまとまった矢先に夫が倒れました。どこまでの治療をし、どんな選択をするのか。複雑な想いの中、答えを出すのが難しい状況でそれぞれの想いが交差します。「終末期医療」をテーマにコメディを交えながらお届けします。劇場に足を運んで頂ければ幸いです。
<白井慎一郎役:松澤一之・コメント>
私達は、1カ月以上の稽古を経て、無事に初日を迎えられることに、とても嬉しく思っております。それぞれの役者が、役のキャラクターに真摯に取り組み、ウォーリーさんの演出により魅力的な人物に作り上げました。劇場のコロナ感染対策もしっかり安全にしておりますので、多くの方のご来場をお待ちしております。
<青山樹里役:彩吹真央・コメント>
約1ヶ月間のお稽古は、医者の青山樹里として、Wキャスト2人の患者(直人)と、そのご家族と向き合った時間でもありました。延命、終末期医療の論議の中に溢れる“愛”が深いからこそ、医者としてどう対処するべきか、それをどう表現するかを問い続けました。コロナ禍の今、登場人物それぞれの想いに触れて頂きたいですし、人間ってどんな状況にあっても力強くて魅力的なんだなということも感じて頂けたら嬉しいです。ウォーリーさんの、現実と非現実の境界線を美しく表現される演出は、役者としても刺激を頂いています。配信でもお楽しみ頂けますが、劇場でしか味わえない演出もありますので、ぜひ劇場にも足をお運び下さい。
■公演情報
『僕はまだ死んでない』
2022年2月17日(木)~28日(月)
銀座・博品館劇場で上演
チケット:7,500円(全席指定・税込)
※未就学児の入場はご遠慮ください
【オンデマンド配信日程】
VR 演劇版オンデマンド再配信:2022年3月1日(火)~4月30日(土)
舞台版オンデマンド配信:2022年3月20日(日)~4月30日(土)
チケット料金 3,500円(税込)
お問合せ CAT チケット BOX 03-5485-5999(平日11:00~18:00)
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