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矢田悠祐・上口耕平ら出演「僕はまだ死んでない」開幕にウォーリー木下が喜び

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舞台「僕はまだ死んでない」より。(撮影:岡千里)

舞台「僕はまだ死んでない」が、本日2月17日に東京・博品館劇場で開幕した。

原案・演出をウォーリー木下が手がける「僕はまだ死んでない」は、意識はあるのに身体が動かせず意思疎通ができない“ロックドインシンドローム(閉じ込め症候群)”になってしまった主人公・白井直人と、彼の周囲の人々を描いた人間ドラマ。直人と、幼なじみの児玉碧を、矢田悠祐と上口耕平が回替わりで演じ、直人の妻・朱音を中村静香、父の慎一郎を松澤一之、執刀医の青山を彩吹真央が演じる。

木下は昨年配信された“VR演劇版”に言及し、「緊急事態宣言の中で生まれたVR演劇版『僕はまだ死んでない』からはじまって、今こうして生の舞台でお客さんの前で上演できることに、喜びしかありません。思っていた未来が閉ざされることはこれから先もあるのだろうと思います。そんな時のことを何度も考えながら作った舞台です。それでも、まあこの人生捨てたもんじゃない、と思えるかどうかのヒントが詰まっている作品なんじゃないかなと思います。明確な答えはありませんがそれも楽しんでもらえたら」とコメント。なお木下は本日、最新のデジタル技術を駆使して制作されたコンテンツやサービスを表彰する「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'21 / 第27回AMDアワード」で年間コンテンツ賞優秀賞を受賞した。

公演は2月28日まで。3月1日から4月30日まで“VR演劇版”が再配信されるほか、3月20日から4月30日まで今回の舞台版が配信される。

ウォーリー木下コメント

緊急事態宣言の中で生まれたVR演劇版「僕はまだ死んでない」からはじまって、今こうして生の舞台でお客さんの前で上演できることに、喜びしかありません。思っていた未来が閉ざされることはこれから先もあるのだろうと思います。そんな時のことを何度も考えながら作った舞台です。それでも、まあこの人生捨てたもんじゃない、と思えるかどうかのヒントが詰まっている作品なんじゃないかなと思います。明確な答えはありませんがそれも楽しんでもらえたら。

矢田悠祐コメント

今回、直人と碧、2役演じさせて頂きます矢田悠祐です。

この舞台は終末医療、生死についての選択を題材として扱った作品です。

直人、碧ともに命について考える役ですので、自分としても初めてこういった事に対して向き合ったかもしれません。

ただ、自分にとっても皆様にとっても、他人事ではなくいつかその時が訪れる事だと思います。

重たい部分だけでなく、コメディのようなやり取りもありつつ、そして真面目に考えることの出来る作品になっているかと思います。

是非劇場でご覧ください。

上口耕平コメント

稽古を重ねるにつれて5人の登場人物それぞれの考え方、想いの色味が濃くなっていく中、それぞれが持つ真剣な愛情が軸として貫かれている作品であると感じています。真剣だから、痛くて、時に美しくて。

明日、世界がどうなってしまうのか、誰もが未知であるこの時代だからこそ、一緒に考えていく、という選択にも大きな意味があるのだと思っています。

観てくださった皆様に疑問を投げかけるのとはまた別の、その瞬間に皆様と手を取り合って明日を見る、そんな時間になることを目指しています。

中村静香コメント

私が演じるのは直人の妻、朱音です。

絵描きとしての夢を追う夫、その夢を応援する友人、しかしそのせいで家庭が壊れ、離婚の話がまとまった矢先に夫が倒れました。どこまでの治療をし、どんな選択をするのか。

複雑な想いの中、答えを出すのが難しい状況でそれぞれの想いが交差します。

“終末期医療”をテーマにコメディを交えながらお届けします。

劇場に足を運んで頂ければ幸いです。

松澤一之コメント

私達は、1カ月間以上の稽古を経て、無事に初日を迎えられることに、とても嬉しく思っております。

それぞれの役者が、役のキャラクターに真摯に取り組み、ウォーリーさんの演出により魅力的な人物に作り上げました。

劇場のコロナ感染対策もしっかり安全にしておりますので、多くの方のご来場をお待ちしております。

彩吹真央コメント

約1カ月間のお稽古は、医者の青山樹里として、Wキャスト2人の患者(直人)と、そのご家族と向き合った時間でもありました。延命、終末期医療の論議の中に溢れる“愛”が深いからこそ、医者としてどう対処するべきか、それをどう表現するかを問い続けました。

コロナ禍の今、登場人物それぞれの想いに触れて頂きたいですし、人間ってどんな状況にあっても力強くて魅力的なんだなということも感じて頂けたらうれしいです。

ウォーリーさんの、現実と非現実の境界線を美しく表現される演出は、役者としても刺激を頂いています。

配信でもお楽しみ頂けますが、劇場でしか味わえない演出もありますので、ぜひ劇場にも足をお運び下さい。

舞台「僕はまだ死んでない」

2022年2月17日(木)~28日(月)
東京都 博品館劇場

原案・演出:ウォーリー木下
脚本:広田淳一
音楽:吉田能
出演:矢田悠祐、上口耕平、中村静香 / 松澤一之、彩吹真央