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NTTリーグワンは交流戦へ突入! 埼玉ワイルドナイツ勝負の2連戦へ!!

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マリカ・コロインベテ(埼玉ワイルドナイツ) (c)JRLO

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埼玉ワイルドナイツにとって、勝負の2連戦となる。『NTTジャパンラグビー リーグワン2022』は第6節から交流戦に突入。埼玉WKは2月19日(土)に東芝ブレイブルーパス東京、26日(土)に東京サンゴリアスを迎え撃つ。そう、『ジャパンラグビー トップリーグ』最多優勝5回で並ぶ3チームが2週連続で熊谷ラグビー場で激突するのだ。

1月23日・第3節から登場した最後の『トップリーグ』王者は横浜キヤノンイーグルスを相手に貫禄のゲームを披露。新型コロナウイルスによる準備不足とともにゲーム体力と試合勘が不安視された埼玉WKだが、一発回答で不安を払拭した。持ち前の堅いディフェンスと個の能力から奪い切るアタックを見せ付けて27-3と完勝した。

鉄壁の守備網は1週間後、脆くも崩れた。コベルコ神戸スティーラーズが隙を見逃さずにトライを積み重ねた。埼玉WKはSO松田力也のキックも精度を欠き、終始追う展開を余儀なくされた。終盤にオーストラリア代表WTBマリカ・コロインベテがトライを連取、ラストプレーで途中出場のHO堀江翔太がモールからインゴールへ飛び込んで41-37の大逆転劇をやってのけた。

らしくない姿を露呈した埼玉WKだったが、翌週には本来の姿を取り戻した。シャイニングアークス東京ベイ浦安を相手に、開始2分にCTBヴィンス・アソの突破からLOジャック・コーネルセンがトライを決めれば、7・15分とモールからHO坂手淳史が連続トライ。松田も安定したキックを決め、その後も効果的にトライを奪って48-5。王者らしい戦いで完勝をマークした。

第5節の試合後、ロビー・ディーンズ監督は「先週の苦しいゲームを乗り越えて、今日いいパフォーマンスを見せられてうれしく思う。今日の試合でチームの成長、進歩を感じられた。1・2節が中止となり苦しい時間を過ごしたが、チームとして1週間成長するために準備してきた」と確かな手応えを口にした。

2トライで自らの50キャップを祝った坂手主将も「ゲームのスタートからやることが明確で、みんな声も出ていて相手にいいプレッシャーをかけられた。いいディフェンス、いいアタックともにあったのですごく満足している。いいディフェスからボールを奪ってアタックにつなげるというワイルドナイツのやりたいアタックができたのでよかった。
今週ディフェンスリーダーとコミュニケーションを取り、いい幅で相手にプレッシャーをかけようと話していた。それを体現できたと思う。試合を通していいコミュニケーション、いいコールをしてディフェンスをいい形で終わることができた」と攻守に自信を深めた。

一方、『リーグワン』元年のBL東京はひと味違う。最多タイの優勝回数を誇るBL東京だが、最後の栄冠は2009-2010季。昨季の『トップリーグ』は9位、2018-2019季はワーストの11位に沈んだ。今季は開幕戦から東京SGと46-60のド派手な打ち合いを展開。すでに代表デビューも果たした201cmの新人LOワーナー・ディアンズがチームファーストトライを含む2トライを奪って見せるなど、伝統の強いFW陣の復活を印象付けた。

FLリーチ マイケルを欠いた第2節・NTTドコモレッドハリケーンズ大阪戦では後半20分過ぎにCTBジョニー ・ファアウリが一発退場、ディアンズがシンビン(10分間の一時退場)となり数的不利に陥るも、ギアを一段上げて得点を許さず、35-16で新リーグ初勝利をもぎ取った。

第4節・トヨタヴェルブリッツ戦は一進一退のシーソーゲームながら、最後の決め手を欠き23-33と惜しい敗戦を喫すると、第5節は静岡ブルーレヴズ相手にうっ憤を晴らすかのようなトライラッシュ。開始8分までに3トライを畳み掛けると、最後まで攻め手を緩めず59-26と大勝した。

試合後、トッド・ブラックアダーHCは「今日はチームをすごく誇りに思う。今日は容赦なくエクスキュ―ションするという部分が実行できた。すごくいいラグビーができたと自負している。個々のプレーで輝き、素晴らしいパフォーマンスが見られた」と選手たちを称えた。第3節以降の出場停止から戻ってきたディアンズはプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出される活躍に「試合では自分の仕事にフォーカスし、それがうまくいってよかった」としつつ、「前半の最後20分や、後半20分からは相手ボールの時間が長く、ペナルティもしてしまった。今までもペナルティが多かったので、これからみんなでペナルティを減らしていきたい」と課題を挙げることを忘れなかった。

SH小川高廣共同主将は次戦を睨み「バイウィークを挟んで、埼玉パナソニックワイルドナイツという前年王者に挑戦するが、チャレンジャーとして相手より絶対にペナルティを少なくしなければいけない」と肝に銘じた。

昨季、プレーオフトーナメント決勝で敗れた東京SGは唯一の全勝である。開幕戦でBL東京を相手に7トライを叩き込むと、第2節はトヨタを50-8と圧倒。静岡BR戦は中止になると、メンバーを大幅に入れ替えて臨んだ第4節・ブラックラムズ東京戦では前半の内にNO8テビタ・タタフが退場する苦しい展開の中、PR祝原涼介のキックチャージから36-33の劇的逆転勝利。第5節・RH大阪戦は22-3で勝利したものの、ハンドリングエラーを連発するらしからぬ内容に終わった。

RH大阪戦後、ミルトン・ヘイグ監督が「今日はミスが多くなり自分たちの勢いが作れなかった。自分たちのスキルをしっかり遂行するところでのミスとプレーの悪い選択があった。今日はサンゴリアスとして求めているパフォーマンスができず、通常のハイスタンダードなプレーと比較すると足りなかった。結果として勝点5を獲得し首位をキープしたが、自分たちが求めているような内容ではなかった。誰も満足していないと思う。これからハードワークしていかないといけない」と反省の弁を繰り返せば、CTB中村亮土主将も「監督が言った通り。付け加えることはない」と同意した。

バイウィーク明けの第6節・グリーンロケッツ東葛戦は相手にコロナ陽性者が続出し、試合は中止に。埼玉WK対策をじっくり練ってくることだろう。

キックオフ48時間前に発表される試合登録メンバーは以下の通り。
【埼玉ワイルドナイツ】
1稲垣啓太、2坂手淳史、 3平野翔平、4ジャック・コーネルセン、5ジョージ・クルーズ、6ベン・ガンター、7ラクラン・ボーシェー、8福井翔大、9内田啓介、10松田力也、11マリカ・コロインベテ、12ハドレー・パークス、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15野口竜司、16堀江翔太、17クレイグ・ミラー、18ヴァル アサエリ愛、19マーク・アボット、20長谷川崚太、21小山大輝、22山沢拓也、23ヴィンス・アソ

【東芝ブレイブルーパス東京】
1三上正貴、2森太志、3小鍜治悠太、4ワーナー・ディアンズ、5ジェイコブ・ピアス、6徳永祥尭、7マット・トッド、8山本浩輝、9小川高廣、 10中尾隼太、11濱田将暉、12ティム・ベイトマン、13セタ・タマニバル、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16橋本大吾、17金寛泰、18知念雄、19伊藤鐘平、20リーチ マイケル、21杉山優平、22ジョニー・ファアウリ、23桑山聖生

埼玉WKは先発はもちろん、ベンチにもえげつないほどの豪華メンバーを並べる。SO山沢のメンバー入りはファンにとってうれしいことだろう。BL東京としてはリーチ、出場停止明けのファアウリが投入される後半の勝負どころまで粘れるかがひとつの鍵になる。

果たして埼玉WKはライバル対決で2連勝を飾るのか、BL東京が意地を見せるのか、東京SGが全勝をキープするのか。『NTTリーグワン2022』第6節・埼玉WK×BL東京は2月19日(土)、第7節・埼玉WK×東京SGは2月26日(土)・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場にてキックオフ。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

ジャパンラグビー リーグワン 特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/

ジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイド
https://book.pia.co.jp/book/b597752.html

ジャパンラグビー リーグワン 2022 観戦ガイドウェブ版
https://book.pia.co.jp/leagueone_guide/

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