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「マイスモールランド」アムネスティ国際映画賞のスペシャルメンションに選出

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「マイスモールランド」

「マイスモールランド」が、第72回ベルリン国際映画祭の全部門から選出されるアムネスティ国際映画賞のスペシャルメンション(特別表彰)に選出された。

本作は是枝裕和率いる映像制作者集団・分福の新人監督・川和田恵真の商業映画デビュー作。在日クルド人の少女サーリャが在留資格を失ったことをきっかけに“自分の居場所”について葛藤し、成長していく姿を描く。サーリャを演じたのは、5カ国のマルチルーツを持ちViViの専属モデルとしても活躍する嵐莉菜。サーリャが心を開く少年・聡太を「MOTHER マザー」の奥平大兼が演じた。

国際非政府組織アムネスティ・インターナショナルは2005年以降、ベルリン国際映画祭で上映された映画の中から人権問題をテーマにした作品に対してアムネスティ国際映画賞を授与している。2022年度は15作品が事前にノミネートされており、ドイツ・ベルリン現地時間2月17日に、スペシャルメンションとして「マイスモールランド」を選出したことが発表された。

同映画賞の公式発表では「『マイスモールランド』は、世界中で起こり得る出来事を力強く語った映画作品だと思いました。難民への非人道的な扱いを批判しながら普遍的テーマを描いています。作品から学ぶことが多く、ぜひ多くの方に観ていただきたいと思います」と審査員のコメントが掲載されている。

選出を受けて、川和田は「世界中の人々の人権のために活動されているアムネスティ・インターナショナルより『マイスモールランド』の普遍性や力強さを評価いただけたこと、大変嬉しく思います。国籍を問わずより多くの人々に、この作品が届くきっかけになることを願っています」とコメントを発表した。

また、嵐は「初めて主演を務めさせていただいた作品で、この大好きなチームで作り上げた作品を評価いただけたこと、本当に本当に光栄です!! 人種や民族に関する問題は、形を変え、世界中どこでも起こっていると思います。この映画を観て何か関心を持つきっかけになってもらえたら嬉しいです」と願いを込め、奥平は「日本に住むクルド人の方々について、僕は演者としてこの映画に関わらせて頂いて、初めてしっかりと考えることができました。そして映画として作品にするのはとても難しいことだと感じていました。それがこのようにベルリン映画祭の舞台で評価していただけてとても嬉しいですし、これが、より多くの方々に見ていただけるときっかけになれば良いなと思います」と述べた。

「マイスモールランド」は5月6日に東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。

(c)2022「マイスモールランド」製作委員会