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A.B.C-Z戸塚祥太「海老蔵さんは歴史です」 六本木歌舞伎『ハナゾチル』開幕へ

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六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』初日前会見より、A.B.C-Zの戸塚祥太と市川海老蔵

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六本木歌舞伎2022『ハナゾチル』が2022年2月18日(金)より東京・EXシアター六本木での公演を皮切りに、福岡、大阪で上演される。開幕を前にした17日、同劇場で会見が行われ、出演する市川海老蔵(44)とA.B.C-Zの戸塚祥太(35)が登壇した。

本作は「白浪五人男」の通称で知られる『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』という、文久2(1862)年3月に江戸市村座で初演された河竹黙阿弥の名作が題材。現代を生きる窃盗犯の戸塚(戸塚祥太)が博物館から美術品を盗み出し、警官に追われている中で江戸時代にタイムリープしてしまい、当時巷を騒がしていた5人の盗賊たちと出会う物語だ。三池崇史が監修として参加し、演出は日本舞踊の宗家藤間流八世宗家で舞踊・振付・演出と幅広く活躍する藤間勘十郎が務める。

市川海老蔵

弁天小僧菊之助を演じる海老蔵は「『白浪五人男』で有名な場面をほぼ古典のままやらせていただきます。戸塚さん演じる戸塚は、仲間の大切さや人のために生きることの大切さに気づいていく。世の中に対する鬱憤や不満、満たされない思いを持つ現代の人が、過去に生きている人間たちから学んでいくという物語です」と見どころを説明した。

稽古を通じて互いの印象を尋ねられると、海老蔵は「これまでさまざまジャニーズの方と共演させていただきましたが、そのなかでも大変飲み込みが早いと感じた。自分はこうしなくちゃいけないとか、格好良くいようとか、そういう思いが意外となくて。フラットだった」と回答。

戸塚祥太(A.B.C-Z)

それに対して、今回初めて歌舞伎に挑戦する戸塚は、稽古のスピード感に圧倒されたことを明かし、「稽古に参加するための稽古が必要だなと思ったぐらい。稽古が本番なんです。脈々と受け継がれてくる歌舞伎の歴史を肌で感じられたことが僕の中では財産」と話した。その上で海老蔵については「歴史です」と独特の表現で評し、「海老蔵さんが見得を切ったときに、写楽の役者絵が頭に浮かんだ。ああいう役者絵は誇張されて描かれているんだろうと思っていたんですけど、この距離感で見ると、リアルに写実的に描いていたんだと思った」という。

最後に観客へのメッセージとして、戸塚は「これまでたくさんジャニーズの方々が参加しましたが、僕も次につなげられるように、しっかり自分の務めを果たしたいと思います。六本木という場所で歌舞伎が見られる機会をお見逃しなく!」と話した。

海老蔵は「コロナ禍でございますから、なかなか舞台を観ようかなというお気持ちにならない方もいらっしゃるかもしれませんが、感染対策もしていますし、ちゃんとチェックもしております。まずは安心してお越しいただきたい」と語った上で、「六本木歌舞伎は新しいことをしてきましたが、今回は古典がベース。実は古典が新しいのではないかと思っていただける六本木歌舞伎であるように一生懸命勤めたいと思うので、応援のほどよろしくお願いします」。

東京公演は3月6日(日)まで。福岡公演は3月11日(金)〜13日(日)、福岡サンパレスホテル&ホール。大阪公演は3月18日(金)〜21日(月・祝)、フェスティバルホールにて。

取材・文:五月女菜穂

チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2193241

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