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6メートル超の大型アートが恵比寿のストリートに出現 大山エンリコイサム個展『Paint Blister』開催

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Enrico Isamu Oyama, FFIGURATI #366|Digital rendering|(C)Enrico Isamu Oyama

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エアロゾル・ライティングのヴィジュアルを再解釈した独自のモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」(QTS)を国内外で発表している大山エンリコイサムの個展『Paint Blister』が2月25日(金)から3月21日(月・祝)まで恵比寿のNADiff a/p/a/r/t & NADiff Galleryで開催される。

大山エンリコイサムは1970-­80年代のニューヨークで始まったライティング文化に影響され、その特有の線の動きを抽出し、再構成することで生み出された独自のモティーフ・QTSを用いて、メディアを横断する表現により、現代美術の領域で注目を集めるアーティスト。作品制作にとどまらず、これまで複数の著作を刊行するなど、ストリートアートの批評やライティング文化の研究にも取り組んでいる。コム デ ギャルソンやシュウ ウエムラといった企業やブランドとのコラボレーションも行ない、今年1月には、大山が手がけた横綱・照ノ富⼠の「三つ揃え化粧廻し」のアートワークが話題となった。

本展のタイトル『Paint Blister』(ペイントブリスター)とは、塗膜と支持体のあいだに生じる気泡やふくれのこと。下地処理をしない無許可のストリートアートにもよく見られる現象で、大山は、塗装作業や絵画作品の制作、カッティングシートによる壁画作品の施工など、みずからの創作のうちにも観察される小さな出来事として、気に留めてきたという。本展は、そのブリスターをめぐる作家の想像力を起点に構想。東京とニューヨークの⼆拠点で活動する大山にとって、本展は春に予定されたニューヨーク渡航前の最後の個展となる。

会場となるNADiff a/p/a/r/tの各所に作品が設置され、地下のNADiff Galleryでは壁面にブリスターを施し、大山が大学院の修了制作で発表した初期作《FFIGURATI #9》も展示される。地上のガラス壁面には、カッティングシートを素材とした6メートルを超える新作のQTSを会期中限定で展示。NADiff a/p/a/r/tの建築にあわせて制作された本作には、特殊なシートが用いられ、店外からはシート表面の微かなふくれが、店内からはシート裏面の気泡を見ることができる。さらに、大山とNADiff a/p/a/r/tのコラボレーションにより、本展のテーマに基づいて制作されたオリジナルのマルチプル作品も発表予定。


<作家コメント>
地上のガラス壁面と地下のギャラリーに作品を展開してほしいと言われ、ガラス壁面はすぐにカッティングシートだと思いました。地下はひんやりしていて、前回は明るく開放的な空間に展示した《FFIGURATI #9》をここに置いたら別の表情になると感じ、また白い膜状のQTSはシート作品にもつながると考えました。その後マルチプル作品を検討するなかで気泡のイメージがでて、それがシート作品を貼るときの気泡につながり、膜や表面の裏に息づくブリスターの空間を着想しました。普段は察知されないが、構造のうちに折り込まれ、ほのかに作動するブリスター。この展覧会は、作品やインスタレーションの細部にブリスターを潜ませることで、QTSを新たな様相のもとに描出する試みです。(大山エンリコイサム)

【開催概要】
大山エンリコイサム『Paint Blister』
期間:2月25日(金)~3月21日(月・祝)
会場:1階 NADiff a/p/a/r/t & 地下1階 NADiff Gallery
会場WEBサイト:http://www.nadiff.com/
入場費:無料
営業日:木、 金、 土、 日、 祝
営業時間:13:00~19:00

【オリジナルマルチプル作品発表】
『OIL by 美術手帖』にて2月24日(木) 13:00より公開
https://oil.bijutsutecho.com/

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