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ケネス・ブラナー監督「現実逃避してほしかった」 『ナイル殺人事件』でこだわった映像美について語る

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『ナイル殺人事件』 (c)2020 20th Century Studios. All rights reserved

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2月25日(金)についに公開される『ナイル殺人事件』。この度、ケネス・ブラナー監督が、本作の特徴である圧倒的な没入感と映像美に関しての想いを明らかにした。

原作は、今もなお全世界で愛されるアガサ・クリスティの“名探偵ポアロ”シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する『ナイルに死す』。これを前作『オリエント急行殺人事件』に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化した。“世界一の名探偵”ポアロが挑む、エジプトの神秘ナイル川をめぐる極上のミステリー・クルーズ。大富豪の美しき娘の新婚旅行中に、クルーズ船内で殺人事件が起こる。容疑者は、結婚を祝うために集まった乗客全員……。豪華客船という密室で、誰が何のために殺したのか?そして、ポアロの人生を大きく変えた「衝撃の真相」とは?愛と嫉妬と欲望が複雑に絡み合う、禁断のトライアングル・ミステリーの幕が開く。

本作の撮影には65ミリのフィルムが用いられ、スクリーンいっぱいに広がる豪華客船やエジプトを舞台に、没入感と旅情感溢れるミステリー・クルーズが完成した。監督を務めたケネス・ブラナーは、本作について「しばらくの間、実際に旅することが叶わない観客に、素晴らしいシネマチックな旅とエキゾチックなロケ地の映像美を楽しんでもらい、現実逃避してほしかったのです。以前と異なる世界の状況の中で、私にとって重要なのは、映画製作で最善を尽くし、人々に娯楽を提供し続けたいと思っています」と語り、世界的に自粛を求められている中でも、観客に映画を通してまるで世界を旅しているかのような疑似体験ができる機会を作りたいという強い想いがあったことを明かした。

また、「エジプトが舞台であるだけに、その歴史について意識せざるを得ないものです。クレオパトラやナポレオンなどこの国につきまとう幻影に思いを馳せないわけにはいきません。観客はナイル川を下る旅をして、エジプトの荘厳な輝きに飛び込み、心から楽しめることができると思っています」と語り、本作が単なるミステリーに留まらず、没入感たっぷりの旅情感豊かな体感型ムービーに仕上がっていることを明かした。

さらに本作には、エジプトの観光地としても有名なアブ・シンベル神殿が登場するが、なんとこのセットは実物大で建設されたという。40人に及ぶ彫刻師が4か月かけて高さ約21.3メートル、幅約30.5メートルという圧巻のサイズで神殿を再現。本作で豪華客船に乗り合わせた歌手の養女でありマネージャーであるロザリーを演じたレティーシャ・ライトは、撮影について「グリーンスクリーンで処理してそこにいるふりをするだけではなく、セットまで徹底して創り上げられていて実際に感じることができました。実際にその場にいてこの世界がよくわかり信じることができるのは全然違うものであり、本当に見事なものでした。解体されないとよいと思うほどです(笑)」と語り、ブラナーの創り上げたゴージャスな世界に感嘆していた。

アブ・シンベル神殿の前にそびえたつのはラムセス2世の巨像。ラムセス2世は、王妃ネフェルタリを深く愛し、この神殿を捧げたとされている。本作では、第一被害者となるリネット(ガル・ガドット)と夫のサイモン(アーミー・ハマー)、そしてジャクリーン(エマ・マッキー)の愛と欲望にまみれたトライアングル・ミステリーが描かれるが、エジプトの歴史に刻まれた二人が、劇中の情熱的な愛のドラマをさらに趣深いものにしている。

『ナイル殺人事件』
2月25日(金)全国ロードショー

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