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小林且弥が舞台演出に初挑戦、「象」主演は安西慎太郎

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上段左から小林且弥、安西慎太郎、菅原健、鎌滝恵利。下段左から伊藤裕一、伊藤修子、木ノ本嶺浩、大堀こういち。

「象」が、4月6日から17日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで上演される。

映画監督でもある齋藤孝が脚本を手がけ、俳優の小林且弥が舞台演出に初挑戦する本作は、コロナ禍で廃業を余儀なくされたサーカス団の最後の1日を描いた作品。クラウン見習いの主人公・松山悠太を安西慎太郎、才能は認められているが生意気な後輩・苫坂光を菅原健が演じる。そのほかのキャストには、鎌滝恵利、伊藤裕一、伊藤修子、木ノ本嶺浩、大堀こういちが名を連ねた。

小林は「る・ひまわりのプロデューサーさんから正式にお話を頂いたのが数年前のいつのことだったか。2020年夏に予定していた公演はコロナで中止になり、コロナ禍を経た現在、当初の企画は変更を余儀なくされ、自身の俳優としての活動も岐路に立たされました」と、これまでの経緯を明かすと共に、「風景に決して溶け込むことのない巨大なテントが、当たり前の日常に突如現れ、幻の如く消える。何か見てはいけないものを見せられているかのような感覚と時間の共有。他者にもなれず、自分自身をも持たない者はこの社会においてどう生きるべきなのか。『象』はそんな舞台です」と作品の内容に触れた。

チケットの一般販売は3月27日10:00にスタート。

小林且弥コメント

る・ひまわりのプロデューサーさんから正式にお話を頂いたのが数年前のいつのことだったか。

2020年夏に予定していた公演はコロナで中止になり、コロナ禍を経た現在、当初の企画は変更を余儀なくされ、自身の俳優としての活動も岐路に立たされました。

そんな折に、脚本の齋藤さんから5つのプロットを渡されたのが昨年、二度目の緊急事態宣言下のこと。

その中から僕が選んだのが今回の「象」。

風景に決して溶け込むことのない巨大なテントが、当たり前の日常に突如現れ、幻の如く消える。何か見てはいけないものを見せられているかのような感覚と時間の共有。

他者にもなれず、自分自身をも持たない者はこの社会においてどう生きるべきなのか。

「象」はそんな舞台です。

4月。やれたらラッキー。やれなかったらまたお会いしましょう。

「象」、是非。

齋藤孝コメント

「象」は大きく変化を求められた価値観や生活に悩まされる中で、変わって欲しくないものを描きました。もしかしたら、変わるべきでないものかも知れません。

このメッセージが、自分にとって新たなフィールドである演劇を通して、多くの人に届くことを切に願っています。

そして、この脚本が新鋭の演出家と素晴らしいキャスト・スタッフによって、どのような作品に化けるのか、とても楽しみにしています。

安西慎太郎コメント

「象」に出演することができとても嬉しく思っております。

また、小林且弥さんの初演出作品に携われることも幸せに思います。

本作は現代社会に生きる、生き続けなければならない人間達にとって「何か」を拾い上げる機会になる作品だと思います。

カンパニー一同手を取り合い一丸となって作品に臨みます。

このような時世ではありますが、お客様のご来場を心よりお待ちしています。

「象」

2022年4月6日(水)~17日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

脚本:齋藤孝
演出:小林且弥
出演:安西慎太郎、菅原健、鎌滝恵利、伊藤裕一、伊藤修子、木ノ本嶺浩、大堀こういち