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12歳の少女が孵化させた“それ”とは…北欧ホラー「ハッチング」新写真&コメント

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「ハッチング―孵化―」

フィンランド発のホラー映画「ハッチング―孵化―」の場面写真と監督コメントが到着した。

森で見つけた奇妙な卵を、家族に秘密にしながら孵化させた12歳の少女・ティンヤを主人公にした本作。やがて卵から生まれた“それ”は、幸福な家族の仮面を剥ぎ取っていく。1200人のオーディションから選ばれたシーリ・ソラリンナがティンヤ、ソフィア・ヘイッキラが娘を所有物のように扱う自己中心的な母親を演じた。

監督のハンナ・ベルイホルムは本作が長編デビュー作。企画の始まりは、2014年に脚本家イリヤ・ラウチから少年が鳥の卵を孵化させる物語のアイデアを聞いたことだった。ベルイホルムは主人公を少女にすることを提案し、2人は共同で脚本を開発。物語には母からの過度な期待に応えることにとらわれるティンヤの内面や混乱が大きく関わっているという。場面写真にはティンヤが育て巨大化した卵から“それ”が姿を現す瞬間も。

ベルイホルムは「母と娘の2人の強い女性を中心に描いています。この映画は鎧をまとい、体面を保つことをテーマにしています」と主題に言及。さらに「多くの観客、特に女性の方は、映画を通して誰かをコントロールしたい、喜ばせたいという衝動と、不完全な自分の姿を見せることへの恐怖に気付くことになると思います」と語っている。

「ハッチング―孵化―」は、4月15日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかで全国順次ロードショー。

(c) 2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Väst