Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 特撮映像史を俯瞰できる『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』3月19日より開催!

特撮映像史を俯瞰できる『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』3月19日より開催!

アート

ニュース

ぴあ

セット設計(部分)、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967)より (c) TOHO CO., LTD.

続きを読む

フォトギャラリー(5件)

すべて見る

「ゴジラ」をはじめ、特撮のパイオニアである円谷英二の作品に、「特撮(特殊撮影技術の略称)」のスタッフとして関わり、特撮映画のみならず、日本映画・テレビ史の中でも重要な作品を多く手掛け、映像文化を支えた作り手として知られる井上泰幸(1922~2012)。

2022年に生誕100年を迎えることを記念して、東京都現代美術館にて『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』が3月19日(土)から開催される。

福岡県に生まれた井上は、太平洋戦争から負傷して戻り、バウハウスで学んだ山脇巌に師事。東宝で渡辺明に続く二代目の特撮美術監督として、円谷英二監督のクリエーションを実装した。東宝から独立した後はアルファ企画を設立し、国際的にも高く評価された多くの作品群を支えた。また、庵野秀明(「シン・ゴジラ」)や樋口真嗣(「シン・ウルトラマン」)といった、現在最前線で活躍するクリエーターに多大な影響を与えている。

同展では、「ゴジラ(1954年、1984年)」、「キングコング対ゴジラ」、「ウルトラQ」、「日本沈没」などに使われた、井上のスケッチ、デザイン画、絵コンテ、記録写真や資料、完成映像、撮影で使用したミニチュアやプロップを展示。市街地から宇宙までさまざまなシーンを現実化するような多様な表現、予算計画を俯瞰できる井上オリジナルの「セット設計」のような独創的な手法を知ることができる。

会場に並ぶ作品や資料は、未公開資料を含めて約500点という、これまでの井上に関する展覧会においてかつてない規模であり、深い調査をもとにした内容となっている。
さらに、井上の仕事に大きな影響を受けたクリエーターたちも協力。例えば、樋口真嗣が手掛けるメインビジュアル(近日公開)や、美術館のアトリウム空間には、島倉二千六の背景画、老舗マーブリングファインアーツのミニチュア制作による西鉄福岡駅周辺のミニチュアセット(監修:三池敏夫)が再現される。

井上の功績を振り返るだけでなく、彼の作品や特撮の魅力を多角的に紹介する展覧会となる。

福岡・岩田屋周辺ミニチュアセットのメイキング写真、「空の大怪獣ラドン」(1956)より (c) TOHO CO., LTD.
福岡・岩田屋周辺ロケハンスケッチ、「空の大怪獣ラドン」(1956)より (c) TOHO CO., LTD.
ヘドラ デザイン画、「ゴジラ対ヘドラ」(1971)より (c) TOHO CO., LTD.
井上泰幸 アルファ企画にて、1994年 撮影:斎藤純二

【開催概要】
『生誕100年 特撮美術監督 井上泰幸展』
会期:2022年3月19日(土)~6月19日(日)
会場:東京都現代美術館 企画展示室(地下2階)
時間:10:00~18:00(展示室入場は17:30まで)
休館日:月曜(3月21日は開館)、3月22日(火)
料金:一般1,700円、大学・65歳以上1,200円、高中600円
■展覧会公式サイト: https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/yasuyuki-inoue/

フォトギャラリー(5件)

すべて見る