Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ミロコマチコ展『うみまとう』4月5日より開催 大脇千加子と金井志人をゲストに迎えたトークイベントも

ミロコマチコ展『うみまとう』4月5日より開催 大脇千加子と金井志人をゲストに迎えたトークイベントも

アート

ニュース

ぴあ

展覧会フライヤー

続きを読む

フォトギャラリー(16件)

すべて見る

ミロコマチコ展『うみまとう』が4月5日(火)~5月23日(月)、銀座・クリエイションギャラリーG8で開催される。また5月12日(木)には、大脇千加子(WONDER FULL LIFE)と金井志人(有限会社金井工芸)をゲストに迎えたトークイベントが行われることも発表された。

ミロコマチコは、2012年に絵本作家として『オオカミがとぶひ』でデビュー以降、国内外の数々の賞を受賞。画家としても、キャンバスをはみ出しそうなダイナミックな筆致で、生命力溢れる生物や植物の本質を捉えた作品が評価されている。

また、絵を通した対話から多岐に渡る活動を展開し、雑誌や書籍の挿画、企業広告、アートディレクション、山形ビエンナーレ2016、2018でのインスタレーション作品の発表など注目を集めてきた。

2019年には東京から奄美大島へと拠点を移転。手付かずの自然が残された島での生活からインスピレーションを得て、島に伝わる伝統的な染色を用いて土地の植物や水によってキャンバスを染め、島の自然の一部を絵に導入。絵の制作過程にこそ生み出す力や創造性があることに気づいたミロコは、染色技法で取り込むだけでなく、完成に至るまでの積み重ねた時間や環境、それらを構成する身につけていた衣服や身の回りのものも絵に貼り重ねている。

そうして制作された作品群は、自然環境の一部である人間の在り方を問いかけているようだ。本展では新作だけでなく、素材から作品が生み出されるまでの過程のインスタレーションや、島の森の中での制作風景映像も収録して展示。また、ギャラリー空間を立体的に使い、音楽家とともに即興でのライブペインティングも予定している。

<ミロコマチコ・コメント>
ある時、絵はわたしにとって、おまもりのようなおまじないのような存在だと気付いた。絵を描いている時間だけが、とても心強く、勇気があって、捉われることなく突き進むことができる。特に音楽家とともに行われるライブペインティングでは、心の奥底から湧き上がってくる、静かだが凄まじいエネルギーが放出されるのを感じる。

完成した絵そのものだけではなく、ライブ中に身につけていた衣、キャンバスとなっていた紙やビニール、敷いていた布など、その場を一緒に過ごしたものにも、そのときの絵の具や水の滴が空気や勢いを纏っていて、力が宿っているように感じられた。そしてそれらをまた絵に取り込むことで、大きな力をくれた。

そんな時期、私は南の島へ移り住んだ。あまりの光の強さに、目の前が白く飛んでいき、植物と砂浜と海との境目がわからなくなった。また森の深い色の濃淡に、奥の奥まで見えるような感覚に陥る。そして島に昔からある染色に出会う。その土地で生まれた植物や水で、キャンバスとなる布やあるいは絵そのものを染めることで、島で感じる色や空気を絵に込めることができた。

次第に絵になるための布や衣を身につけるようにもなっていく。直接身につけるものは、動きを受け止め、しなやかに変形し、出来上がった絵には残っていない痕跡も、写し出す。

ペインティングを共に過ごした布や、解体した衣を染めて、キャンバスに張り、破かれた紙やビニールがコラージュされる。その絵を描くときに下に敷く布や衣はまた、その場の時や空気を纏う。そしてまた絵になっていく。

“生み出す”ことと、ずっといきものを描くことにこだわってきたその根源である“海”と、まとわりつき、絡まること、を意味する“纏う”を組み合わせて「うみまとう」。そこには、それぞれが導かれるように交り合う表現者たちがいる。

わたしの制作する世界の中に「うみまとう」が絡まり渦を巻いていく。ライブペインティング、島の森での制作の映像、仕立てていく衣や染色の過程、生まれてくる素材、完成した絵など、今展覧会ではその一端を展示したい。

■展示情報
ミロコマチコ展「うみまとう」
4月5日(火)~5月23日(月)
時間:11:00~19:00
※日曜・4月29日(金・祝)〜5月5日(木・祝)は休館
※5月12日(木)はトークイベント収録のため、ギャラリーの開館は18:00まで。

<トークイベント>
5月12日(木)19:10~20:40
出演:ミロコマチコ、大脇千加子、金井志人

参加無料、要予約。ライブ配信のご予約は下記より。
https://salon20220512.peatix.com/view

ギャラリーご来場時のお願い:
ギャラリー入口で体温測定、手指消毒、マスク着用のご協力をお願いします。ご来場者様同士の社会的距離2mを確保いただき、37.5℃以上の発熱、咳・咽頭痛、全身倦怠感などの症状がある方は来場をお控えください。来場者多数の場合は入場制限を行うことがあります。

フォトギャラリー(16件)

すべて見る