シャンタル・アケルマン特集で「ジャンヌ・ディエルマン」など日本未公開の5作上映
映画
ニュース

「ブリュッセル 1080コメルス河畔通り23番地 ジャンヌ・ディエルマン」 (c)Chantal Akerman Foundation
ベルギー出身でフランスを中心に活躍した映画監督シャンタル・アケルマンの特集上映が、4月29日から5月12日にかけて東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで順次開催される。
2015年に65歳で死去するまで、フィクション、ドキュメンタリー、実験映画などを横断しながら、女性たちの社会や日常での生き方を見つめ続けたアケルマン。中でも1975年に発表した3時間を超える長編「ブリュッセル 1080コメルス河畔通り23番地 ジャンヌ・ディエルマン」は、息子が学校に通う間に“客”をとる主婦ジャンヌの“平凡な暮らし”を淡々と切り取り、カンヌ国際映画祭の監督週間に出品されるなど高く評価された。その作品群はジム・ジャームッシュ、ガス・ヴァン・サント、トッド・ヘインズ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ミヒャエル・ハネケ、デヴィッド・ロウリー、ルカ・グァダニーノら世界中の映画監督に影響を与えている。
「シャンタル・アケルマン映画祭」では「ブリュッセル 1080コメルス河畔通り23番地 ジャンヌ・ディエルマン」を含む日本未公開の作品を上映。アケルマン自身が主演を務めた初の長編劇映画「私、あなた、彼、彼女」から、ジョゼフ・コンラッドの同名小説を映画化した2011年の「オルメイヤーの阿房宮」までの5本が紹介される。ヒューマントラストシネマ渋谷では同特集のあと、エリック・ロメール「四季の物語」の特集が開催されることも明らかに。4月の「ジャック・リヴェット映画祭」も含めた「フランス映画フェスティバル」として、3人の映画監督の特集が連続して行われる。
ジャック・リヴェット映画祭
2022年4月8日(金)~28日(木)東京都 ヒューマントラストシネマ渋谷
<上映作品>
「セリーヌとジュリーは舟でゆく」
「デュエル」
「ノロワ」
「メリー・ゴー・ラウンド」
「北の橋」
シャンタル・アケルマン映画祭
2022年4月29日(金・祝)~5月12日(木) 東京都 ヒューマントラストシネマ渋谷
<上映作品>
「私、あなた、彼、彼女」
「ブリュッセル 1080コメルス河畔通り23番地 ジャンヌ・ディエルマン」
「アンナの出会い」
「囚われの女」
「オルメイヤーの阿房宮」
エリック・ロメール監督特集上映“四季の物語”
2022年5月13日(金)~6月2日(木) 東京都 ヒューマントラストシネマ渋谷ほか
「春のソナタ」
「冬物語」
「夏物語」
「恋の秋」