受け継がれる新劇精神を目視、五戸真理枝による文学座アトリエの会「コーヒーと恋愛」開幕
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文学座3月アトリエの会「コーヒーと恋愛」より。
文学座3月アトリエの会「コーヒーと恋愛」が昨日3月15日に東京・文学座アトリエで開幕した。
獅子文六(本名は岩田豊雄)の原作を五戸真理枝の脚色・演出で送る本作では、“可否(コーヒー)道”を樹立しようとしている可否研究会を舞台に、夫に浮気疑惑のある女優の坂井モエ子と彼女のためにひと肌脱ぐ可否研究会メンバーたちの姿が描かれる。
五戸は開幕に際し「稽古を進める中で、新劇とは何か。文学座とはどんな集団なのかということを考えたり、気付かされたりしました」「初心を貫くこと、受け継いでいくことがどれだけ困難なことなのか、肌で感じる局面もありました。でも今は、作品が無事に出来上がり、現在も引き継がれている新劇精神を目視している思いです」とコメントした。
本作には原康義、大原康裕、藤川三郎、沢田冬樹、西岡野人、山森大輔、釆澤靖起、本山可久子、吉野実紗、牧紅葉が出演する。上演時間は休憩ありの約2時間25分。公演は3月27日まで。
五戸真理枝コメント
「コーヒーと恋愛」の稽古を進める中で、新劇とは何か。文学座とはどんな集団なのかということを考えたり、気付かされたりしました。新劇活動とは、常に新しい演劇表現を創造し続けることであり、文学座アトリエはそのための場所。この初心を貫くこと、受け継いでいくことがどれだけ困難なことなのか、肌で感じる局面もありました。でも今は、作品が無事に出来上がり、現在も引き継がれている新劇精神を目視している思いです。
世界情勢の激変している今、感性と想像力を磨き続け、自分の感性を他の誰にも譲らないことは、とても大事なことだと、いつも以上に強く思います。
カタイ文面になってしまいましたが、物語はとてもヤサシイ喜劇です。どうぞお気軽にお楽しみください。
文学座3月アトリエの会「コーヒーと恋愛」
2022年3月15日(火)~27日(日)
東京都 文学座アトリエ
原作:獅子文六
脚色・演出:五戸真理枝
出演:原康義、大原康裕、藤川三郎、沢田冬樹、西岡野人、山森大輔、釆澤靖起、本山可久子、吉野実紗、牧紅葉